大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

ぴか!くるくる!

2012-10-28 | 日記
いきなり山が紅く色づく。

はざ木にかけてある稲の中から すずめの集団がぱーーーーっと飛び立つ。
ビーツを収穫したら けっこうかじられていた。誰?
ざるに干してあったひまわりの種が 茎ごと消えた。ねずみか?
倉庫のガスレンジの下に大量のかぼちゃの種の残骸を発見。ねずみだーーー!!
わざわざ そこに運んで 隠れて食べたのか・・・・
ひとは、すずめが引き抜いて散らかした稲穂を せかせかと拾い集める。
かじられたビーツを ながめて その歯型の美しさに感心する。
消えたひまわりの種と かぼちゃの種の残骸に ねずみ族の健康法を垣間見る。
「種」はいのちだ。ひとが食べずに捨てる種をねずみは積極的に食べて元気に生きる。

 小樽に用事があって 夫が運転して夜の札尊道に乗った時のこと。
制限速度の80キロをキープしながら左車線を走行中、右車線を120キロ位でぎゅーーーん と追い越していく車。
その直後 突然前の車の屋根がぱっと光ってクルクルまわり出した。  ぎゃぎゃ パトカーだったか!!
120キロはしゅう~~~~~~~っと減速し借りて来た猫状態。
たまたま80キロの自分たちは 腹を抱えて大笑い。
 また次の車が びゅーーんと追い越して行く 突然ぴかっ!クルクル! しゅ~ん  を同じように繰り返す。
そのたびに ぎゃはははぎゃはははと  健全な安全指導に拍手喝采大うけに受けた。 
長沼の274の郵便局の隣の交番は つかまえることが目的で 路肩に出した椅子に座っててぐすね引いている。
家から田んぼに向かう反対車線でのことだが、スピード上げて走る車の前に 突然旗を広げて立ちはだかるおじさんに
「あぶないだろーーーひかれるぞーー!!」とさけぶ。

冬の準備大忙し!

2012-10-21 | 日記
どこどこ山初冠雪ニュース届く今日この頃。
家の前のジャリ道に 除雪車の目印の赤白のポールが配られて いよいよ冬だ。
 まだ冬を迎える準備不足の身体が ちょっと緊張している。
つい2-3日前まで 暑い暑いと 紫蘇ジュース飲んだりしていた。
生野菜こそ欲しなくなったが 根菜、穀物をしっかり摂って寒さに備えよう。
ビニールハウスの中のきゅうりとトマトを取り切った。
きゅうりは 葉こそ枯れているが 実のついた辺りの葉は青々として
まだまだ成長する気満々だが、もうすぐ霜が降りて その時一気にご臨終となる。
そうなる前に 一本一本に「ありがとう」と声をかけながらツルを片付けた。
小さなのは丸ごとピクルスにしておこう、青いミニトマトと一緒に。
はざがけの稲の脱穀や 落としたそばの実の始末、雪降る前に一仕事二仕事・・・・
家の周りの片付けや薪の準備、考えると切りがない。
毎年 薪割りは寺内さんがボランテイアで引き受けてくれ それに甘えていたが 腰を痛めて来れなくなった。 
夫が穂別の大久保さんから2t車満載に積んできた薪を家の前に下ろした。 いよいよ妻の出番か。
「お前が使うと壊れるからダメだ」 と チェンソーを使わせてもらえずにいたが、そうは言っていられない。
と 思った矢先 「ひわさんチェンソー講習会に行かない?」とタイちゃんが来た。早速申し込む。
今年の夏は穴掘り名人。冬にはチェンソー名人となり  おばさんは新世界をばっさばっさ切り開く。

ゴロゴロごろごろ

2012-10-13 | 日記
金曜は雨降りで ちょっと一休み の気分だ。
妻 ごろごろしていると 表でバリバリバリーーっと音がする。
外を見れば 夫が雨の中 薪を切りはじめた。(これみよがしか・・)
やな感じ・・チェンソーの音が『ゴロゴロシテルンジャナーイ』と聞こえてくる。
たったそれだけで 後ろめたい気持ち出てくる自分が やな感じ。
コンテナに入れた薪を母屋に運び込む夫に 「がんばるねー」 と一声かける。
「俺はやることが山のようにある」  (すきなだけ やって)
夫の目に入らないところでまたゴロゴロする。
 私だって 最後の紫蘇の実も漬けてしまわないとならないし、
紫蘇の葉はジュースにしておいて 来年の夏に元気をもらおう・・・
何人かに頼まれている 毛糸の手袋も編み上げてしまいたい。
春に『レース模様のつけ衿』の本をみつけ 編み続けていた「つけ衿」が今年の流行だと聞いて
友人知人こぞって”編んで編んで”コール。 「どんどん編んで稼げ!」夫が山椒大夫のように言う。
   ( どうしよう つけ衿で 御殿が建ったら・・・確定申告必要になるのか。。。。)
しかし 御殿建つ前に 指と目が音を上げ ゴテンッ と ひっくり返るのが関の山。
 だから ちょっと  ごろごろしようっと・・・・ 
カミナリさんまで ゴロゴロごろごろ 鳴り出した。

仏壇は無いが 箪笥の上に”ご先祖様コーナー”を設けてある。
水とお茶を毎日代えて 今日の無事を感謝し、有った事を報告したりしている。 
ゆったりしている朝はロウソクと線香をつけて炎のゆらぎや煙の流れを眺めたりする。
朝 ロウソクと線香あげて ややしばらくしてからお茶と水を持っていくと、
風も無いのにローソクの炎が真横にギュンギュン踊っている。「へ??なに?・・」
 あんまりハチャメチャに踊るので 「ご先祖様お茶が遅いって怒ってるー!」と夫に報告。
そうしたら ”そんなこと言っとらん。”とばかりに炎が反対側に踊りだした。
「あ~ たまには和菓子でも供えろってー?」 と笑ったら 炎はまっすぐになった。。。。


出雲大社恵庭分社 三神教会

        
”阿波踊り”札幌 おたふくの会

 
稲わらのロール 2年後の堆肥となる 
       
       平成24年産 ”新米ななつぼし”精米前の玄米

最後まで分らん

2012-10-10 | 日記
新米が出来上がり、注文に応えていたが 食べるのを忘れていた。
去年の米がまだ少し有るので、まずはそれからとしていたが、
ご先祖様と土地の神様に報告がてら、自分たちも食べてみる。
「あら、美味しいね」「やっぱり 新米だ」去年より青米が少なく出来栄えはまずまずか。

今年は 春のモミ消毒で新しい方法の泥消毒を試みたのと、田植えが遅れたこと、
それから 水の管理が果たしてあれでよかったのか、、、、、
さらに、除草がいかにせ追いつかず、来年こそは。。と反省ばかりして過ごす。
結局究極 最後は稲と草に手紙を書いた。
『稲は 全ての環境を受け入れ 本来の力を発揮し 強い生命力で豊かに稔るように。。』
『草は 暑さ 寒さから稲を助け 互いが各々のいのちをまっとうするように。。。』 
と いうようなことを 紙に箇条書きに書いて 毎朝読み上げて祈った。
それだけでは不安で 『草が稲を守り助けるように。。。』と白いビニールに書いて棒に結んで 田の四隅に立てた。
もう それしか思いつかなかった。 おねがい!どうか稲を助けて!と 草に直談判。
周囲の田んぼの稲が ぐんぐん成長するのを横目に (うちの子 大丈夫かな、、、)ドキドキ見守る。 
途中 視察が有り 「あれ ここ 今年はだめだな」 と誰かに言われた夫は 内心かなり落ち込んだ。
「うちで食べる分だけあればなんとか生きれるよ」 と夫に言いながら自分を励ます。
しかし 「最後まで分らん。自然農の稲は 最後までどうなるか分らん」 
山崎さんがニコニコと きっぱり断言してくれたことで 心が折れずに稲を信じ続けられた。
まっすぐに上を向いていた稲が 少しずつ頭を垂れ 黄金色に輝く様に胸をなでおろす。 
こうして迎えた刈り入れは 大勢の人が田に集い 稲もひとも蛙も虫も お祭り騒ぎだ ドンジャラホイ♪ 
どこかの国の人は 有事の際 アボガドの苗木を命がけで守るそうだが、
にっぽん人なら ひとり一握りのモミを懐に持ち 何かあったら山奥で こっそりモミを土に落として生きる。
案外 マンションのベランダでも出来たりして。。。。
来年は じぶんちの稲刈りに忙しい人が日本中に増えますように。