をまつブログ

現在、連作の創作詩「記憶への花束」投稿中。どんな歩みも花を咲かせる。そうしたら、花束が生まれる。

第3部クイズ

2007-10-04 19:29:20 | モギコク関連
<第3部 クイズ>

1 他国に失礼のないよう、公式会議において尊重しなければならないものは何か
2 会議の最後に採択される法的文書を一つ書きなさい
3 大使のプラカードに記されているものは何か
4 スピーチの国名と順番を黒板に書いたものをなんと言うか
5 議長が権限を行使し、会議時間等の変更やスピーチの打ち切りなどを行うことをなんと言うか
6 会議の冒頭に行われる、議論の進め方に関する話し合いをなんと言うか
7 会議を振り返り次につなげていく、模擬国連会議の段階をなんと言うか
8 優秀な大使を表彰する制度をなんというか
9 レビューの際に行われるタスクをなんというか
10 模擬国連会議において、対話や交渉、文書作成などそのすべてにかかわり、これ抜きでは会議が成立しない、人間の思考を表現する手段は何か

答え 
1 国家の威信(くれぐれも正式国名や、失礼のない言葉遣いを)
2 国連決議など(会議によっては、閣僚級宣言などの場合もあります)
3 国名(英語で正式国名が書かれています。会議監督用もあります)
4 スピーカーズリスト(書き漏らしのないよう注意)
5 議長裁量(会議を運営する議長の判断により行われる議長裁量では、会議運営の手腕が問われます)
6 議論のための議論(議長や会議監督がかかわる場合も多いため、どのような会議の展開になるのか先を読みつつ議事進行しましょう)
7 レビュー(振り返るだけではなく、今後につなげることにこそ意味があります)
8 アワード(さまざまなアワードを設定することで、大使を楽しませ、モチベーションを向上させることができます)
9 レビューシート(長すぎず、かつしっかりと経験を未来に向けられる構成に作る必要があります)
10 言葉(日本語であっても英語であっても、模擬国連会議に欠くことのできないものです)

5 レビュー2

2007-10-04 19:25:22 | モギコク関連
レビュー・アワード実施当日の運営や会議報告は、会議監督最後の仕事である。レビューやアワードを通じて、大使は会議で学んだことを、自分の今後の指針にしていくことになるため、最後まで全力で会議監督としての責任を果たす必要がある。
(1)レビューの運営
レビューは、1時間程度のまとまった時間をとると良い。レビューで取り上げることをあらかじめ会議監督は考える必要があるが、基本的にレビューシートに沿って行うと運営しやすいだろう。また、会議中には教えられなかった裏話などを語れるように、話しやすい雰囲気でレビューできるようにすると望ましい。なお、レビュー中は他人の欠点をつつくような言動や、自己批判ばかりを行う発言を修正し、建設的な話し合いが持てるよう誘導することが望ましい。
会議監督や議長は、レビューを議事進行するだけでなく、レビューの際に自らの反省点を語った上で、自らが得たこと、生かしたいこと以外に、参加者である大使をねぎらい、大使の成長した点などを話し、レビューの場を盛り上げる建設的な発言をすると良い。

(2)アワードの運営
 アワードを行うにあたっては、開始までに大使の趣味、嗜好を考えた賞品を用意し、会議監督が手渡しで渡していくと良い。一般には、各種アワードの後にベスト新メン、ベストデリゲートの順にアワードが進んでいく。

(3)会議報告
 お世話になった方々に対し、会議が終わったことの報告を行うことは、会議監督にとって最後の仕事である。会議を実施するに当たっては多くの方々の協力が必要となる。そのため、BGなどの情報提供や指導、助言をいただいた方々、会場を使わせてくださった方々への感謝の言葉を述べることは重要である。
会議の記録を残しておきたいと考えるのであれば、議事録や決議など、会議を行った成果を会議報告書にまとめると、大使にとっても記念に残るだろう。2005年後期に宇都宮支部で始まった、議事録をそのまま掲載し、会議を実況中継する会議ブログの形で会議報告が行われる形態での会議報告も、最近では広く全国的に見られるようになった。

4 レビュー・アワード1

2007-10-01 19:18:42 | モギコク関連
レビューは、会議の行動を単に振り返るだけではなく、会議から何を学んだか、会議で感じたことは何か、そして、それをどう次回の会議やこれからの自分に生かしていくかを考える場である。そして、会議行動を表彰するアワード(表彰)というシステムは、よりよい会議行動への動機付けになっている。会議後に行われるこの二つは、模擬国連にとって重要な、「次につなげていく」場であり、運営を強化していく必要があるだろう。
(1)レビューの意義
レビューは、会議行動や政策立案などを反省するだけでなく、会議から何を学んだか、これからどのように会議で行動していくかを考える場所である。また、会議の時には教えることができなかった各国の会議戦略や、会議時のエピソードなどをディスカッションの形で共有(シェア)することで、会議技術を学ぶことができる機会でもある。レビューでは、さまざまな意見が飛び交うことになるだろう。このようにレビューは、自己批判を行うだけのいわゆる「反省会」ではない。レビューの意義は、会議を行った経験を、今後の自分の方向性と重ね合わせ、会議時の多様な意見、つまり「他者からの視点」から得られた多様な思考との出会いを、自分の中で許容し、自分の意識の中にさまざまな考え方が共存、許容している状態を作り出すことで、今後の会議や社会生活にその幅広い視野・思考を生かしていくことにある。

(2)アワードの意義
 アワードは、会議行動を通じて会議の運営に貢献した大使や、国益を最後まで押し通すなど大使になりきることに関して優秀であった大使などに贈られる表彰である、いわゆる「ベストデリゲート」をはじめ、「ベスト新メン」「ベストスピーチ」「ベストダーク」などの表彰を通じて、大使の会議への関心や、今後の会議への意欲を引き出すために行うものである。アワードを行うことで、「ベストデリゲート」を取りたいなどの動機付けが大使に起こり、会議への意欲を向上させることができる。なお全日本大会等では、ベストデリゲートに相当するアワードを、「Distinguished delegate(最優秀大使賞)」と呼んでいる。

(3)レビューの準備
レビューを実施するにあたって、まず会議終了後に、各大使に「レビューシート」と呼ばれるタスクを用意することが多い。レビューシートには、会議での反省点だけでなく、会議から学んだことや今後に生かしたいことなどを書かせる。このレビューシートを製作させることで、大使に会議の経験を振り返らせ、今後につなげていくためのきっかけを与えることができる。レビューを実施する際には、アワードや打ち上げなどのイベントとセットに行うことで、参加率を向上させる工夫が求められる。

(4)アワードの準備
 アワードは、大使からの多数決、あるいは会議監督の評価によって決められる。大使から多数決をとる場合、レビューシートと同時に会議監督にアワード投票を提出させ集計する。その際に、評価するべきポイントを教えるとよいだろう。アワードの賞品は会議監督が選ぶ場合が多い。賞品を選ぶ際は、受賞する大使の好みに合うものが望ましい。


3 会議運営2

2007-10-01 19:18:00 | モギコク関連
3 会議運営2 各段階における会議運営

 会議が進行すると、会議の流れは変化する。当然のことながら、会議運営はその変化に沿っていかなければならない。ここでは、会議運営のポイントを、会議開始直後、会議前半(DR提出まで)、会議中・後半(DR提出からアメンド提出まで)、会議終盤の4つに分け、段階的に紹介していきたい。

① 会議開始直後
会議開始直後にまず行われるのが、議論の進め方に関する交渉、いわゆる「議論のための議論」である。大使の提案する議論の進め方を見て、これでは議論が破綻してしまう、あるいは議論が論点から外れた内容(アウトオブアジェンダ)である場合には議長や会議監督が介入し、提案することがある。

② 会議前半
議論のための議論が終わると、大使はグループを形成する。グループに加わるという戦略でない場合であれば問題はないが、グループに加われず、どう行動してよいかわからない状態、いわゆる「会議難民」が発生することがあるため、会議監督はコーカス中であっても議場をよく観察しておく必要がある。

③ 会議中・後半
会議時間が限られているため、この段階では効率的な時間の使い方を議場へと提案することが重要である。議場において、決定事項を何度も蒸し返すことなく、効率的に進められるように議場に注意を促すことも重要である。また、アメンド提出の期限をうまく調整して、議論が最終的にまとまり、かつ可能な限り遅れを少なくするための議場との駆け引きが重要である。

④ 会議終盤
 議場の緊張感を最後まで保ち続けるよう、会議監督や議長は会議終了の瞬間まで心がけなければならない。また、投票行動中は、たとえ時間が足りなくても、慌てずに落ち着いた進行を心がける必要がある。会議終了後は、単に大使の短所を指摘して会議を終わらせるのではなく、会議行動のよかった点や、今後の大使の活躍を願う挨拶で締めくくりたい。