雑記帳

そして日々はすぎゆく

人文系の学問というか思想について覚え書き

2010-03-21 | Weblog
今日は時間がないので思いつきレベルで少しだけ書く。 文系といっても、社会科学ではなく、いわゆる思想とか哲学とか、人文系(Humanities)のコアに近い部分のいとなみの性質と価値について。 自然科学の世界はとにかく"Something new"が重要。発見して、知識を新しくする。そのくりかえしとされている。 社会科学もある程度はそうで、例えば自分のように歴史研究の場合は「新しい資料を見つける」 . . . 本文を読む

社会科学研究の「評価」?:法学の場合

2010-03-16 | 自然科学/科学論
フランス語圏の研究者ブログで、「人文科学における研究評価」というページがあるのだけど最新の記事が「法学研究のパフォーマンスは測定可能か?」(Les performances de la recherche en droit sont-elles mesurables? , 文責:Pablo Achard)というものだった。 数日前自分が「人文科学系」「社会科学系」というごく大まか(すぎるくらい大ま . . . 本文を読む

大学ランキングについて朝日新聞社の記事を読んで

2010-03-14 | 自然科学/科学論
大学ランキングについて朝日新聞社の記事を読んで引っかかった。ランキングの説明について次のようにある。 ランキングの指標は6つある。「ノーベル、フィールズ賞を受賞した卒業生がいるか」「両賞を受けた教員がいるか」「論文引用の多い研究者がいるか」「ネイチャー、サイエンス誌への論文数」「両誌への引用数」「教員一人当たりのパフォーマンス」。ただ、結果的に、ランキングのための調査は研究中心で教育、社会貢献は . . . 本文を読む

第1回SSA政策研究会まとめページを読んで脱線雑感

2010-03-08 | 自然科学/科学論
サイエンス・サポート・アソシエーション(SSA)の第1回SSA政策研究会「新しい公共と科学技術」のついったーによる中継まとめページ読んだ。 いい具合に色々な分野の発言が集まってきているような印象を受けた。今後も注視していきたい。 そしてふと思った。ある学問の「面白さ」ってなんなんだろうね。今回、事業仕分けで科学者コミュニティが揺れた最初の頃に、ネット上の会話で「科学技術大事なんだから予算減ら . . . 本文を読む

ランキングが好きな人が何故こうも多いのか

2010-03-02 | Weblog
事業仕分け騒ぎの時と、あと今いる環境から思ったのだが、ランキングに心酔して「日本は一番に!」とか「うちの大学は○○番!」などという数字そのもの自体に喜べる心性の人間が何故こうも多いのか。 例えば、「一番になったら予算○○億円ですよー」「一番はこういう特典有りですよ~」という何らかの条件があり、その条件故に一喜一憂するならよくわかる。 しかし、「一番であること」自体に、それが何であるのかもわからずた . . . 本文を読む