みどりのスケッチブック

いなかのくらしと身近な自然のスケッチブック。

森の動物の痕跡探し

2010年02月02日 | 修行
先週の日曜日、ドングリランドへ行ってきました。
森のあれこれ塾というワークショップに参加してきたのです。
「森の動物の痕跡探し」というテーマでした。

講師は野生動物調査員のまりっぺです。
まりっぺとは大洲の「火の達人」というワークショップで一緒になったことがあり、
今回は久しぶりに会うことができました。
世の中に野生動物調査員なんていう垂涎ものの職業があるなんて知ったのもその時です。

今回は講義とフィールドワークを中心に進みました。
身近な哺乳類を中心に、動物たちがどのような痕跡を残すのかを教えてもらいました。

まずはげっ歯類の食痕を実物を見ながら観察です。
上の写真がそれ。
左から、杉の実×2、くるみ×2、まつぼっくりです。
それぞれどんな動物がかじった跡かわかりますか?
杉の実はとてもさわやかでいい香りがしましたよ。

次に草食動物のフンを観察です。
フンがこんな立派なケースに入っているなんて、ちょっと笑えました。



さて、どれが何のフンでしょう?
ちなみに左上と右下は同じものです。
ウサギ、ムササビ、シカ、エゾジカこの4種類から選んでください。

このあと、それぞれの動物の生態を教えてもらった後にフィールドワークに出かけました。
あいにくの雨でしたが、野外にはイタチのフンやイノシシの足跡、ヌタをこすりつけた木の幹や毛などを見つけることができました。

一通りの散策の後、フンや木の実をテーブルの上に並べたまま昼食。
(だれも気にする人はいませんでした。笑)

そのあとはふたたび講義ですが、今度はおもしろグッズを用意して頂いていました。
それは・・

動物たちの足跡の石膏型です。



イノシシ、シカ、イタチ、テン、アナグマ、タヌキ・・・そしてヌートリアまで!
たくさんの足形を見せてもらいました。



これはハクビシン。
面白い足をしていますね。木登りが得意です。
ヌートリアは今香川に上陸しつつあるところですが、その足には水かきがあり興味をそそられました。
アナグマはかかとをつけて歩くので、なんとなく人間の足跡っぽくて見ていると変な気分です。
それぞれに興味は尽きません。

足跡の次は頭骨です。
イノシシ、シカの大物からウサギやイタチの繊細なものまで。



ヌートリアは歯にエナメル質な部分ができるそうでその部分には色がついています。



イタチの骨は小さいですがすごい牙。
これらを見た小学生はプラモデルみたい!というそうですが
こんな精巧で機能的なプラモデルは神様しか作れないです。

頭骨の牙を見比べると草食、雑食、肉食の違いが顕著に現れていて一目瞭然です。

今回はいろいろな面白い話を聞き、珍しいものも見れて楽しい時間を過ごせました。
普段は気がつかないけれど、森にはたくさんの生き物がいると思うと楽しい気分になってきますね。
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