ohanefu blog

こちらはマルス券など切符のご紹介です。

あさぎり

2007年11月15日 | マルス券
知る人ぞ知るマルス発券がややこしい?小田急新宿-JR東海沼津までを結ぶ特急列車です。あさぎり号の指定席はJRのマルスに収容されておらず、小田急のシステムコンピュータ(「SRシステム」と称されるコンピュータのようです)に収容されているようで、JR線と乗り入れしていてもJR東海の御殿場線へ乗り入れる関係でJR東日本などは関係ないと言いたいのか、JR東海以外のマルスでは指定券を直接発券出来ません。JR東海のマルスだけは小田急のシステムとオンラインされており、マルスで発券できます。JR東海以外の窓口では、一旦座席を確保してから手入れで席番を切符券面に記入する形になります。そのため、JR東海以外の窓口ではあさぎり号の指定券を買うと発券に時間が掛かるようです。JR東海で発券するあさぎり号の指定券は2枚発券され、指定券と特急券に分けられ、指定券には席番が記入され料金は***で記入されません。特急券に料金が記されて指定したあさぎり何号かが表示されています。様式はJRの指定券ですが指定券の券面右上には小さく数字が羅列されていて、これは小田急の窓口で発券した時に同じく印字されるもので、よく見ると数字には法則のようなものも読み取れます。更に、JR東海管内発行の記号である(3- )の表示には小田急線までの特急券ですが他社線記号の(3-タ)とはならない所も注目です。これはあくまでJR線の各旅客会社線別表記になっているようです。また、JR東海以外のJR窓口で発券すると1枚での特急券となり右上の数字表示も無い券面になるようです。全車指定のあさぎり号ですが、沼津-松田間のみの乗車の場合、自由席も設定され、6号車の空席に座るという措置も取られています。沼津駅では6号車のドア付近に発車前に駅員による自由席特急券の立ち売りもあり、この特急券は車内補充券のような様式でこちらも気になるところですが、沼津から松田まで行くのにあさぎり号に乗るような急用のケースもあまり無い時のでこれを利用する人は少ないと思われます。

SLすずらんフリーきっぷ

2007年11月01日 | マルス券
またも現在は発売されていないトクトク切符で恐縮ですが、平成11年からJR北海道でC11171号機が復活して初めてSL列車として留萌本線で運転されたSL「すずらん」号ですが、これに関連して札幌発着のフリーきっぷが発売されました。札幌から留萌本線までの往復乗車券と札幌-深川までの特急指定席、さらに留萌本線で運転されるSL「すずらん」号の指定席が全て利用出来るお得な切符でした。往復フリータイプの企画券でSL列車の指定席も追加料金無しで利用出来るというのは画期的でした。JR東日本管内で発売される土日きっぷや三連休パスなどを利用して任意にSL「ばんえつ物語」号などの全車指定のSL列車の指定席を受ける事も出来ますが、このSLすずらんフリーきっぷでは、SL「すずらん」号の指定席券をみどりの窓口で0円発券してもらうだけで利用出来ました。JR北海道のSL列車の指定席料金は通常510円ではなく、独自の値段設定で800円となる場合が多く、このSL「すずらん」号も指定席料金は大人800円でした。そう考えると今の時代と比べると当時のJR北海道としては大盤振る舞いだったと思います。さらに札幌から深川までの特急も指定席が利用出来ました。現在は平成18年9月10日の運転をもってSL「すずらん」号自体が運行を取りやめ(プレス発表では「休止」という扱いになっているようです)ており、この切符の存在も消滅してしまいましたが、これに似たような切符で函館本線で運行されているSL「ニセコ」号でのフリーきっぷもあり、札幌発着で余裕十分に日帰り出来る範囲でのフリーきっぷの発売には意欲的のようです。ただ釧網本線で運行されるSL「冬の湿原」号などにはこの様なトクトクきっぷの発売はさすがに無かったようで、類似したものであると「知床Vきっぷ」を利用した形態になるかと思います。どちらにしてもJR北海道でのSL列車に対して有効に楽しめるような切符がある事は喜ばしい限りです。