かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

失敗だったリストラ

2009-07-30 | 事例
Mは最後の手段として、社内でお局(つぼね)と呼ばれている女子事務員を
リストラする事を考えました。工員はまだ5名残しております。
今の仕事が出来る最低の人員です。
これ以上減員すると今の仕事が続かなくなります。
残るは事務員が一人、リストラを断行するには彼女しか居りません。

先代の頃からの勤続ですから、もう15年以上になります。
仕事熱心で彼女に任せておけば間違いが無いと云うしっかり者です。
自分の思ったことは誰にでもずけずけ言うので何時しかお局(つぼね)
と呼ばれるようになって居ます。
けれど、誰もが平気でお局さんと面と向かっても呼んで居ます。

Mが先代の後を継いでから、12-3年になります。
幸い父親がよい得意先を残しておりましたから、何とか今まで続けて
来れたのです。しかしながら、6年前、世間の不景気のあおりを受けて、
思い切ったリストラをして居ります。

この時は騒ぎでした。
この時には、やはり父の代から居る専務にも辞めて貰って居ります。
其れまで営業面はがっちりと専務が抑えておりました。
「儂が居なくなればこの会社は回っていかなくなるよ。
 第一儂しか知らない得意先も有るからな。」
そして20名ほど居る工員を自分の直接の部下のように使って、
その代わりいろいろ面倒も見ていたのです。

営業も工場も専務が指揮って、社長のMには出番が無い体質だったのです。
Mは工場に関する受注状況や売上・入金見込みなどは専務に聞いても
はぐらかせるために、お局に聞いて理解をして居たのです。
このまま行くと3-4ヶ月後には仕入れ代金や給料が払えなくなるとお局から
聞いて愕然としたのです。

専務が資金のことは一歩も踏み入れていなかったためか、売上の落ち込みなど
真剣みが少ないのです。話がどうしてもはぐらかせる結果となります。
しかし局に聞くともう1日も猶予は出来ません。

ある人の助言で徹底的なリストラを行ったのです。
必要最低限の工員とお局を残して後は全員退社です。
工員だけのリストラは専務が反対して不可能でしたし、専務を辞めさせるには
規模を極端に小さくすると言った方が専務も効果的だったからです。
人員が半分以下になる、専務は黙って辞めました。

「社長さん。私も知って居るかぎりの事は伝えますから大丈夫、
 後のことは出来ますよ。」
お局が励ましてくれた嬉しさは覚えております。

若い社長が一線でやるようになり、得意先は好感を持って迎えてくれました。
専務との繋がり以上にMは繋がりを取り戻せたのです。
Mは始めて、会社の危機を乗り越えたのです。

仕事は減ったと云って人員は半分にしたが、半分には減っておりません。
目茶忙しいのが戻ってきました。しかし、其れも束の間でした。
サムプライム問題から端を発した不景気は尋常では有りませんでした。

Mは又リストラを考えたのです。
焦点は、お局です。女で有っても一番の高給を出して居ります。
「経理など、売上・仕入、其れの現金の出納さえきちんと
 やっていればよいだろう。俺の女房にだって出来る仕事さ。
 別にお局でなくてもよいだろう。」
そんな考えは、お局にも伝わったかも知れません。
「社長さん、次の手は私が辞めることかしら。」

冗談ぽく相手から切り出されて助かりました。
お局は自分の意志でか、半分リストラか解からないままに辞めました。
全て会社都合の処理になって居ます。

しかし此れが、逆にMの足を引っ張るとは思っても居ませんでした。
妻にやらせる仕事は単に売上・仕入れ・現金出納だけの帳面つけだけで、
その他はみんながフォローすれば良いとの考えでした。

実際は違います。
請求書1軒を作るにも、専用伝票の書き方も解からず、締め日に間に
合わないことすら有りました。
其れより困ったのは、見積り・納期を答える事と電話を受ける事でした。
今までお局が簡単に出して居た見積もりが、Mにも解からない事だらけです。
又電話も、どんな電話もこなせる人が居なくなったのです。
まごまごするとMがこのために縛り付けられます。
そして結果は、お局の応対にはも及びません。
2ヶ月目くらいから得意先の態度が変わってきました。

僅かな注文。其れすら更に大幅に減るのは時間の問題でした。

縁の下の力持ちで、恩恵を蒙って居る人からも気付かれない人。
そんな人は、決して見逃さないようにしたいものです。

別に特許の仕事では有りません。今までの慣れから有った受注です。
何の事は無い、実質に其れを握っていたのはMでも専務でもないお局です。
お局の機転の聞いた電話の会話が、無為に身につけていたのです。






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立ち退きは強制執行の寸前に

2009-07-27 | 事例
彼が手にして居る催告書は、8月17日午前7時となって居ます。
明け渡しと競売の催告書と有りますから、今回差押えて差押札を
貼った物件の競売と、明け渡しの強制執行が同時にあると言うことでしょう。
来るべきものがついに来たと云う感じです。

原価は30%、パートだけで2名。
家賃30万として1日の売上が3万以上ならば黒字になる。
そんな見込みが見事に外れました。売上は2万しか有りません。
早くも借りて1年にならないうちに家賃が滞納です。
払ったり払わなかったりでついに今年の4月には賃貸契約解除まで
言い渡されたのです。

大家と云っても持ち主では有りません。
一括借り上げだかサブリースだか知らないけれど、店舗を方々で
借りて又貸ししている業者です。滞納は厳しかったです。
でも最初の時はまだ口調も同情味があったからよいとしても
2回目からは五月蝿かったです。携帯にも店にも電話がかかって来ます。
出なかったり居留守を使ったり大変でした。此れが其の都度顔を合わせて
居る様でしたらそれこそ騒ぎにもなっていたと思います。

家賃2ヶ月分の滞納となった時、相手から直ちに賃貸借契約解除の通知が、
配達証明で送られて来ました。当然と思うけれど、今引っ越すにも
引越し代も有りません。5年間の賃貸契約を2年一寸で出るのですから、
少しなりと引越し代くらいくれないかしらと、とんでも無い発想が
浮かびます。出れないままに粘ればどうなるだろうか。家賃を払わない、
そして強制執行があるまで動きません。いや動けません。

パート一人は辞めました。
後に残ったパートは鈍感か、こんな騒ぎも他人事、平気です。

しかし、そうなると今度は少ないながら利益が出る様になりました。
今度は欲で動きたく有りません。

賃貸人から1度何時出るか確認の電話がありましたが、こちらの意志を
知るとそれから電話も有りません。その代わり、配達証明を貰って1
ヶ月も経たない内に裁判所から書類が送られてきました。
立退きと不払いの家賃、それに解約後の賃料相当分の支払いの訴状です。
口頭弁論に出席しなさいと有りますが、勿論出ても同じです。
負けるに決まっています。

7月上旬には判決でした。
仮執行が付いておりましたら直ぐにでも差押が有るかも知れないと
思ってパートには云っておきました。
「裁判所が来たら何もせず黙って云う通りにさせなさい。
 何か聞かれたら何も解かりませんと云って居ましょう。」

それから20日あまり経っていきなり執行官が店に来たのです。
二人で来たのですが一人はどうゆう方か解かりません。
立会人と云っていました。

「来て鍵のかかっているレジを開けて中の現金2万一寸を
 持って行きました。それに店の備品類3点に小さな白い紙を
 張りました。そして通知書と催告書と云う紙を置いて帰りました。」

通知書は動産差し押さえの注意書きです。
差押札と云うのでしょうか、名詞より小さいと思う様な白紙に競売を
書いて執行官名で見え難いところに貼って有ります。
使用可と有りますから其れまでは使用してもよいでしょう。
陳列ケース2個と小型冷蔵庫です。
此処でどんな競売をするか解かりませんが買っても運賃がかかります。
3つで1万円に売れればよいと違いますか。
でも私は立ち退くまで使用します。

催告書は8月17日強制執行をするから其れまでに出なさいという勧告書です。
残した動産に対する注意も有ります。

今度こそ、明け渡さないとならないでしょう。
でもギリギリまで商売を続けます。
1日5000から1万円残ります。今の私には非常に大きいです。

勿論、残債務が残ります。保証人の私のところに請求があるでしょう。
今回のやり方で相当に手強くあることを覚悟します。ただ何をしても
空振りに為ることは間違い有りません。

今、こんな生き方しか出来ない彼、でも此れでも生き延びる方が大切でしょう。
しかし、本当に真っ当なことをして生きれる日は来るんでしょうか。





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時効と思ったら

2009-07-24 | 事例
「Eさん。此れ両方とも時効になって居ない?。調べてご覧よ。
 時効だったらね、時効の援用と云うことをするんだ。
 簡単な手紙を出すだけ。文章は教えてあげますよ。」
期せずしてR社とサービサーの2社から「残債の件で連絡を願いたし。」
と云う通知がEさんに届いたのです。
ともに払えなかった銀行の債務が譲渡された先です。

何年も連絡がなかったために、もう債権者も取立てを諦めて放棄したと
思っていた処にこんな手紙を貰えば少しがっかりします。
「どうしたものだろう。もう放って置いても平気ではないかしら。」
 それとも差押か何かをして来る積りかしら。」
私のところに相談に来たのです。

「Eさん。あんたの話ではもう、6-7年は払ってないみたいですね。
 しかもその間今日まで、差押や仮差を受けたことは無いですね。
 担保の競売などもなかったですね。訴訟とか和解とか裁判所が
 関係したことも無いですね。そうしたことがあれば、時効は
 それから10年ですが、何もない時は最終の支払いか、残高承認を
 してから5年ですよ。時効の援用さえすれば、債務者の会社は
 もう支払い義務は無くなります。債務者が時効で払う義務が、
 なくなると其れが保証人のEさんまで、時効が適用されるのです。」

「R社の方は信金が潰れて、それからR社に譲渡されました。
 其の日からは確か5年くらい過ぎています。払ってないことは
 其れより前からです。でもサービサーのほうは一旦競売になったのです。
 途中で任意売却で取下げに為ったのですが、それでもそれからまだ
 6年くらいしか経って居ません。サービサーに譲渡されたのは任売の
 後です。」

「Rの方はそちらに譲渡された日など調べてください。
 それからサービサーの方も、競売が取下げになって居るならば、
 時効は5年ですから、謄本で差押の取下げを確認したいですね。
 其れと任売でお金を渡した日も調べてください。多分時効に
 なって居ます。早速援用をしましょう。」

2-3日経ってEさんから返事がありました。
R社の方は譲渡されてから先月で5年を過ぎています。でも其の何年も
前から払ってないから時効に間違い無いでしょうと云う事です。
一方のサービサーのほうも名義が変わってから6年は過ぎています。
ただし取下げと思ったが裁判所からの通知は紛失して見当たらないし、
謄本を取ってみたが今の謄本で相手の名義に変わったときから載って居て、
それ以前のことは解からないという返事です。全部事項証明と謄本の相違を
説明してなかった此方も悪い、恐らく時効だから援用をしようと決めたのです。

配達証明付きの内容証明です。
今はパソコンですから内容証明も楽です。

1週間と経たない内にEが又駆け込んできました。
R社から内容証明が届いたのです。
其れと別便で分厚い書類も届きました。
「貴社の主張は理解できます。
 しかし当社は、信金から債権を引き継ぐとき、
 貴社の信金に対する残高承認を頂いています。
 それから見ますと時効まで後2ヶ月あります。
 時効では有りませんから、早急にお越し下さい。
 そうでないと当社は時効の中断をせざるを得ません。
 尚、別便で証拠の書類のコピーを送りました。」

Eさんに聞くとR社に譲渡する時、何か書類を信金には出したと云う話です。
彼が譲渡された日といったのは、信金から譲渡しますと話があった日の
ことでした。

「負けた。報復処置を取られるかな。」
Eさんを早速R社に伺わせました。
時効を責める話は一言もなく、違うサービサーに譲渡する了解と、
改めて残高承認を取られただけです。
其のサービサーとは後日低額の和解が成立して居ります。

サービサーの方はそれから何も云ってきません。
貴方の主張が正しいとか、間違いだ云ってくれれば助かりますが、
何もなく時効ってこんな物ですかEさんに聞かれる始末です。

私は良く時効の援用をします。
事前によほど調べますが、それでも成功率は70%くらいです。
ただ間違っても、報復処置に類したことは1回も有りません。

今、刑法の時効が問題となって居ますが、現在の債権関係において
弱者の唯一の頼りどころです。間違ってもよい。時効と思ったら
迷わず援用をやってみましょう。





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他人任せの経営資料

2009-07-20 | 事例
「Tさん。あんたの処の手形、もうG銀行では割らないだって。
 困るな。今後は現金で無いと取引出来ませんよ。」
仕入先の社長からこんな電話が入りました。

T産業は此の県下では名門企業です。
地銀のG産業とは何十年になる付き合いで、T家の莫大な不動産は
全部G銀行の担保になって居ります。
「其のG銀行で振り出した手形を、G銀行が割らないだって。
 支店が違っても、T産業のことは良く承知だろうし、第一今まで
 ずうっと割ってくれ手居たのではないか。銀行が手形を割らないと
 業界で評判になれば、誰もT産業とは取引をしなくなる。」
Tは早速取引支店に訪問の予定です。

毎年此の時期、T産業は資金不足に襲われます。
例年は、銀行に融資をお願いして居ります。
今年も勿論お願いしました。厳しいと云うことを聞いて居たから、
紹介されたコンサルタントに資料造りを依頼し、ページ数も厚い
立派な計画書をつけて、銀行に持参しました。
しかし、今年はリスケもして居り、融資は不可との事でした。

「融資できなかった事と、何か関係あるかな。」
経理の部下に手形割引のことを言ったのです。
部下ははっと思い当たったと様にTに云ったのです。
「そう云えば今月、銀行の担当者から2度ほど電話がありました。
 今月の手形の決済、大丈夫かの問い合わせです。
 冗談と思って私は笑い飛ばしておきましたが。」

「融資不可と言い、割引もしないと言い、其の上大丈夫かとの
 問い合わせ、尋常ではない。銀行は、何かT産業を色目で
 見ていることには間違い無さそうだ。」
夜のろくろく眠れません。
翌日Tは、支店長のところに乗り込んだのです。

「此の大変なとき、良く持ち堪えましたな。敬服します。」
支店長の挨拶は単なる儀礼では無いようです。
「失礼ですが今のままでは銀行に殺されます。」
Tは担当直入、手形を割らないことを話したのです。

「我々は、何も変わらずT産業と付き合っています。
 しかし、本部から何か支店に指示されているかもしれません。」
支店長は、次のことを打ち明けてくれました。

「我々は、今年も例年通りの3000万を融資しようと考えて居たのです。
 ところが、お宅から提出された資料を見て驚きました。1億融資を
 しても、不十分な体質に変わっております。我々の手では判断できず、
 本部に資料を送り、本部の指示をお願いしたのです。」

結果は、なまじっかの融資では追いつかない。又融資をしても其の後の
右肩上りの計画が実行できるか解からない。と融資不可の指示があったと
云う事です。
そして、T産業は間違いなく倒産する。融資を断われば早くなる。
其の動向に注意すること。
又、T産業の発行手形は割らないように関係支店には通知をする。
と言う事になったと云う事です。

そういえばコンサルタントが言って居ました。
「なまじのことでは融資などしません。お宅とG銀行との間ですから、
 どんな事が、あっても銀行は見捨てないでしょう。
 ですから効果が大きい様、少し深刻な資料にしました。」
そのまま信用して銀行に提出したのが、融資が駄目になるどころか
手形割止めの行内通達までを出させたのです。

「あの資料は、何時ものT産業の資料とは違って居ました。
 外部の指導が入っている事は直ぐに我々にも解かりました。
 それだけにT産業はのっぴき為らない事情になって居るのだと
 我々の推察したのです。」

「あの計画は、少しきつ過ぎて、実際は売上も回収もあれより
 相当上回って居ります。だからこそ、こうして本日お伺いも
 出来て居りますが、今回の手形割止めは不渡り発生と同じ効果を
 仕入先にもたらして居ります。急ぎますから、私が本部に行って
 取消しをお願いしたいと思いますが、お取次ぎをお願いします。
 そして現在、作っている何時もの字金繰り表、早速参考にために
 お届けいたします。」

楽では有りませんがT産業は頑張っています。

それにしても資料を作る場合、造り方など外部に相談は結構ですが、
売上などのメインの数字と、今後の大まかな方針は社長の考えが
基本で無いとなりません。

そうでないと経営まで他人任せと会社になってしまします。





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土壇場まで甘い

2009-07-18 | 事例
「銀行と約束していたものですから、今月の入金から纏まった額を
 返してしまいました。それで給料を払ったらどうにもこうにも
 動きが取れなくなりました。売上が減って入金が少ないのです。
 次の手形が決済できませんが、こんな時はどうしたらよいでしょうか。」
誠実の人柄を思わせますが「何を考えて居るの」と云うような電話です。

「税務署に切った先付小切手、決済できる筈でしたが入金が狂って
 不渡りになってしまいました。不渡りさえならなければ未だ当分は、
 会社も続いた筈なんですが、不渡りになると同時に税務署の売掛金の
 差押があり、足掻きが取れません。会社を止めるしかないでしょうか。」

「何で税務署に小切手を回さないように頼まなかったの。税務署は、
 必ず相談に応じてくれた筈ですよ。そう、其の前に電話を頂ければ
 其のあたりのことを全部説明してあげたのに。一寸遅れただけですが、
 大変になってしかも成果はぐんと落ちますよ。」

こんな電話も有ります。
「借入の交渉に云ったら保証協会も、銀行も好意的なんです。
 至急に資料を出すように云われたから出したんです。
 そしたら態度が変わって急に駄目になったのです。借りれないと
 当社は、回っていきません。どうしたらよいでしょうか。」

聞いて見ると、資料は正直でなければならない。借入金も全部書いて下さいと
云われたから、カードやノンバンクの借入数社、金額は1000万くらい。
其れも書いたらしいです。700万の借入は破談です。

こんな電話が、増えました。
夢中で働いて会社は、倒産するなんて考えたことのなかった人たちです。
相談の電話をよこす人、皆さん誠実です。相手との約束はどんな事が
あっても守るべきと考えています。
そして頑張っています。

しかしそのために自分を窮地に陥れています。
そんな電話が多いです。

「もう少し早く連絡いただけたら、もっと簡単で上手く対応できましたが、
 今からですと、少しややこしいですよ。でも。何とかしなければ生活も
 出来なくなってしまうものね。」

ところが其の生活です。
こんなになって仕事が出来なくなっても何とかなると、
甘く考えて居る人が結構多いです。

曲りなりでもどんな商売でも仕事を続けている間は、
自分の前を流れるお金の量は多いものです。
流れて居る時に一寸のお金を掬うことは簡単に出来ます。
生活費等、どうにでも為ったのです。しかし何もしなくなると
どうなるでしょうか。目の前をお金は流れません。
掬おうにも掬えないのです。解かっているようでも解かって居ないのです。

「貴方、会社は一旦整理しなければ、ならなくなるかも知れませんよ。
 電話を聞いただけではまだ良く事情をつかめませんが、最悪の場合を
 考えて出来れば半年くらいの生活費は大丈夫ですか。何処の払いを
 止めても先ず其れを確保したいですが大丈夫ですか。」

相談したから、簡単に良くなると云うものでは有りません。それなりきの
苦労がありますよ。頑張りましょうと相談者に認識させようとします。

確かにじわじわ悪くはなって居ますが、もう少し早く電話を貰えば、
事態は楽でもっと良く処理が出来て居ただろうと思うことが殆どです。

でも、殆どの方は早く相談をしなければと思いつつ、土壇場まで電話が
出来なかったと言って居ます。思っても実行しないと1円の価値も有りません。
土壇場まで甘さがあります。

一寸の躊躇が大きく運命を変えたと言っても過言では無いでしょう。





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残を知らない債務者の和解

2009-07-14 | 事例
「俺、もう銀行や裁判所・サービサーから来た書類が
 10k入れの蜜柑箱に1杯になってしまったよ。」
妙な威張り方をする人ガ結構多いです。

銀行との取引は6行、リースも3軒ありました。
その他に、カードでお金を借りたり、終いにはノンバンクから
盛んに借りたものです。全部で6軒ぐらい、個人の借金が残って居ます。
こんな人が「書類で蜜柑箱1杯」と威張って居ます。

催告書から始まってサービサーに譲渡するまでの書類です。
途中に競売がありました。そして、サービサーになると、
単なる催告書のほかに、差押のための支払いの訴状まで有ります。
こんな状態ですと確かに蜜柑箱1杯の書類にはなります。

でもこれらの人の殆どは、整理が良くてダンボールに一杯の書類が
溜まった訳では有りません。ただ届いた書類をろくに目も通さなくて
解からないままに箱の中に放り込んで居ただけです。

債務がサービサーに譲渡されても、残が書いてあっても、
ちらりとしか見ません。ですから、此処で借入明細の明細を
教えてくださいと云っても殆どの人が答えられません。
一番最初の借りた銀行と払えなくなった時が最後の記憶です。
大体覚えておりますが、その債権がそのまま残っているか、
サービサーに渡りっているか、そんな事は覚えては居りません。

ましてやと言ってよいか、金額を覚えている、または調べれば正確な
金額が、解かるという人は全くの皆無です。

多い借入先と変化が多いために、覚えたり記録を取っておく気も
なくなったのでしょう。

ただし共通した考えを持って居ます。
「どうせ全部は払い切れない。サービサーは出来る範囲で
 和解をしてくれるそうだ。そうなれば1億の残があろうが、
 其れが1億2000万の残でも結果は同じこと。大体の数字に
 間違いがなければ相手の言う残高を認めていても平気さ。」
そして事実は此の考えと大体合っています。

和解の時、残が1億だから、1億1000万だからなど残高から和解額を
遣り合った話しは聞いた事が有りません。
結果として300万で和解をするか400万で手を打つかと云うことになり此れを
決めるのは残高でなく、現在の債務者の能力だけになって居ます。

銀行はサービサーに対し、元金残と付随した金利をサービサーに
譲渡して居ります。殆どのサービサーは此れをこのまま踏襲して
元金残を基準に協議しますがあるサービサーはその時金利を加えて
其れを出発点にして居たのを見たことも有ります。

サービサーの交渉は残高を確認させることから始まりますから、
結果は同じようなものでもやっぱり少ない方が良いですから、
相手のやり方には注意して居た方がよいでしょう。

売掛や仕入れに関しては残がこうまで曖昧になることは先ず有りません。
此れは両者で注意して居るだけでなく、単純に事務員でも残が計算できる
からです。

しかし、銀行の残となれば大変です。
途中でリスケや払えなかったときがあると、利息や遅延損害金で
計算がわからなくなってしまいます。
此方の払った金額からどれを落とすのか其れも解かりません。
其れが解からなくなる出発点です。

ましてや不良債権になって競売などある場合は幾らで売れて費用が
どのくらい懸かり残をどう配分したかなんて全然わかりません。

サービサーが無いころは競売をすれば後は残を追及なんて有りませんでした。
今は計算書も送って来ず、いきなり根拠のわからない残を押し付けてきます。

その結果、債務者は何も解からず、書類も棄ててよいか其れすら解からず、
ただ蜜柑箱に放り込んでおくのです。

不良債権でも自分の持つ内容の残額は掴んで居ルべきですが、
つかめないのが現実です。
それで解からないままに和解が成立しているのです。

お願いするのは先ず金融機関に必ず動きは全て分かるように
計算して伝票を送って欲しいものです。
それで其れが無理ならば、蜜柑箱1杯の書類など不必要です。
途中を省略してもっと早く簡単に和解が出来るようにしたいものです。

一寸不遜の考えでしょうか。







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友達の倒産は私に無関係なのに

2009-07-12 | 事例
友達からの借金、返済出来なかったばっかしに友達は倒産しました。
その関係で私も倒産する事は、間違い有りません。
私の基を作ったのは私の判断です。判断が正しかったか、
経緯を筆に取ります。

20名の旋盤屋。注文主は大手の精密工業です。
4-5年前までは12億の年商も今では2億になってしまいました。
其れも、以前のような内示は少なくなり、注文が出ないと
読めなくなって居ます。

銀行借入、2行から1億3000万。
リスケをして今では金利とも月70万の返済です。

銀行はもう貸しません。
愚痴をこぼしたら、友達が「貸してくれる。」と云うのです。

「お前のことだ。1200万くらいならば回してもよいよ。
 返済期間は特に決めないからな。」
兄弟のように付き合っている奴です。
本当に助かります。

今は20名で月商2000万弱。営業利益で毎月50万の赤字です。
此れに金利がありますから80万は赤字でしょう。
リスケをして居ても若干の元金は払っていますから毎月現金は、
100万以上は不足です。

しかし、絶対に親友に迷惑は掛けれません。
其れを知って居るから彼も背一杯用立ててくれるのです。
幸い、どん底は通り過ぎた気がします。
先月も今月も其の前を上回った数字です。
其の上に万一のことがあっても大丈夫のように、工作機械を担保に
提供する事を 内心で決めています。
此の借りたお金が無くなる頃は仕事も復活してくるでしょう。

こうした私の考えが間違っていないか、無料相談を探して2軒に
問い合わせました。
「貴方の考え通りです。貸せるところならば何処からでも
 借りて企業の存続を図るべきです。ましてや動産担保も
 お考えならば言う事有りません。其の契約書私のところで
 作ってあげましょうか。」
司法書士の答えです。

「貴方がどうしても借りたい、そして迷惑を掛けないというならば、
 機械類に集合物譲渡担保を組んで必ず確定日付を貰いましょう。
 尚お金の受け渡しは、第3者に納得されるように、銀行を通じて
 置きましょう。書店で契約書の本を見れば必ず雛形がありますから
 ご自分で出来ます。」
とコンサルタントの言です。

しかし、未だ続きます。
「しかし、私はその方と貴方が親しいほど、借りることは賛成出来ません。
 貴方の電話だけの判断になりますが、今の貴方のやり方では不良債権に
 なる公算が非常に大きいと思います。
 
 貴方は先ほど今以上のリストラは、工場機能を失うから出来ないと
 言いましたが兎に角今金利を払っても黒字体制に為らない限りは、
 会社の存続は危険です。お金を借りるより、返済を止めましょう。
 金利も止めます。

 それで銀行と話してください。
 銀行がNOといえば倒産の可能性が強いと思います 
 が、完全に仕事が出来なくなるまでは時間が有ります。
 大丈夫。貴方の生活くらい、いろいろ手を打てます。
 この方が生き延びる実現性は大きいと思います。」

私は丁重に断わりました。
「銀行とやりあうことは今は全然思っておりません。
 譲渡担保の件は大変参考になりました。
 有難うございました。」

銀行に更なるリスケ等頼まず、友達から借りて凌ぐことに決定しました。
詐害行為を注意しつつ、お金の流れを気をつけて借りたお金が無く為るまでの
流れを作ったのです。
此れで会社が持ち直れば私の判断は正しかったのです。

4ヶ月無事すぎたとき、親友が血相を変えて飛び込んできたのです。
「あのお金、少しでもよい、返してもらえないか。」
「冗談じゃあない。1円も無いよ。」と言いながら事情を聞くと
 彼の最大の得意先が民事再生法を申請したとの事です。

私に返せる筈がありません。
友達も、倒産防がどうしたとか騒いで居ましたが、急なことで
いろいろ間に合わず、不渡りを出してしまったのです。
その間、1度も私には催促や恨みがましい言葉は有りませんでした。
人のよい彼は直ちに破産を依頼したのです。
全くの想定外のことでしたが、何も責められなかったことが胸に刺さって居ます。

友達が私に譲渡担保付でお金を貸してあることは、弁護士に知れることに
なったのです。

弁護士は返済か、機械の売却かを私に要求してきました。弁護士は、
中古工作機械を扱っている処を知って居るからそちらに声を掛けると
言って居ます。機械を取られれば勿論業務の続行は、無理です。
そして廉価での処分となりますから、残債務の請求が破産管財人から
有りそうです。

あの時、コンサルが薦めた通りにしておけば、こんなようにならずに
済んだでしょう。
でも私は言いたいです。
「今回、こうなったことは、私の見通しの悪さが原因ではない。」


 


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無剰余なのに競売になった

2009-07-09 | 事例
「公庫が保証人の物権を無剰余なのに競売をしてきました。
 怪しからん。取り下げる方法はどうすればよいですか。
 私のものでは有りません。保証人の弟の自宅なんです。」
大分興奮した電話です。

「まあまあ、お腹立ちは解かりますが事情をもう少し説明してください。
 私の方から質問をしていきますから答えてください。」
相手の説明ではますます解からなくなりますから、良くこうした質問形式で
説明を求めます。

公庫の残債務は1100万くらいらしいです。
それに対して弟の担保は、第1と第2の抵当権が二つ。
第1が住宅ローンで当時1200万で組んだローンも今の残債は800万との事です。
2番として債務者が銀行と揉めだした頃、慌てて知人からお金を借りたとして
根抵当権を500万つけたのです
契約書などは登記を依頼した司法書士が作ってくれました。

「お金の受け渡しは?」
「現金で頂きました。」
「司法書士の目の前で受け渡しをしたの?}
「いえ、以前に借りて居たのです。借りたお金は暫く手持ちしておりました。」

一方、家の時価は土地諸共1200万がよいところと言うのです。
抵当権が1700万付いて居るのに競売とは、無剰余を無視している。
取り下げてもらわないと弟に対して面目も無いと息巻いています。

「実際の残高と、実際の時価との比較ですよ。設定額では有りませんよ。」
一瞬詰まりましたが、次の勝ち誇ったように言います。
「それでも担保は1300万、時価は1200万。ほら無剰余でしょう。」

金額の差こそ有りますが、此のよう人が実に多いのです。

先ず無剰余ならば「競売を申請出来ない。」と思っている間違いを
訂正して貰います。
「裁判所は配当が有るとか無いとか判断せずに競売開始を受理します。
 その結果、競売価格は幾ら、競売価格で売れれば当人に配当が
 あるかどうか判断しての競売ですから、競売価格がより高く見込めず、
 それでも配当が無いと判断されれば無剰余と云って競売は取下げになります。
 無剰余と云うものは競売をされるほうが判断するものではなく、裁判所と
 債権者が、判断する物なんですよ。

 もう絶対に配当が無いと見込まれる時は裁判所の取下げ勧告も
 あるらしいですが多くの場合、競売者の判断に任せます。
 ただし競売を続行する時は上位者が損をしないように保証金を要求します。
 此れがきつくて皆さん取下げをする場合が多いみたいです。
 
 ですから此方から無剰余だからと云って、取下げを要求することは
 出来ません。」

「そのほか、此の例で不審に思うことがあります。」
言葉を続けます。
「一つは知人からの借金のエビデンスです。遠い知人が500万も現金を
 持ち歩くでしょうか。普通は振込みです。
 又、手渡しで有っても此方は必ず一旦は直ちに預金するのが普通です。
 たんす預金などにする事は無いでしょう。
 それに其の時期が調度、公庫との間でトラブルが発生の最中です。
 詐害行為になる可能性は甚だ高いと思います。しかも其の場合は
 敗訴するでしょう。」

「又時価、も近くに売買例があったと言うならば説得力がありますが、
 此の場合、路線価や、近くの公示価格より押して、貴方の身贔屓が
 入っていると思います。実際の時価は1500万くらいでは無いでしょうか。

 どの面から見ても、此の物件が無剰余となり、公庫が競売の取下げを
 するようなことには、ならないでしょう。

 価格が出てしまうと公庫との任意売買はやり難くなってきますから、今の内に
 差額分を協議して其の価格で取下げをお願いするより他無いでしょう。

 しかし、公庫は競売申請の前に、保証人に何回も話し合いを
 求めている筈です。話し合っていれば必ず妥当な線で折り合いが
 付いていたでしょう。其れを一方的になしの礫だったでしょう。
 こうなってから慌てて行っても、其の分話し合いは難しいと思います。
 気持ちを引き締めて弟さんが公庫に交渉しましょう。」

無剰余。
競売をされる者には唯一の助け神です。
しかし其の判断は相手がします。
身贔屓に考えていれば失敗します。





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中小零細企業の経営者のみなさま

2009-07-08 | 無料相談のご案内
 

7月になりました。
関東地方では、ハッキリしない天候の日々が続いています。
倒産件数が、前年同期比で、8000件を上回ったそうです。
政府は、明るい情報を出してきていますが、とりわけ
中小零細企業の皆様には、実感がないと思われます。

「従業員にボーナスを出したくても、出せない」と
経営者の電話があります。

そんな経営者の声を聞くと、切ない気持ちになります。



ブログをご覧頂いている方限定で、「無料電話相談」を開始致しました。


経営危機に直面している、または危機を迎えようとしている
経営者の皆様、債務全般でお困りの方、どんな些細なことでも
お気軽にお問い合わせ下さい。

お問い合わせは、

 042-483-3604(10時~17時)

※電話番号は、お間違いの無いようおかけ下さい。


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返済できなくても会社は続く

2009-07-06 | 事例
「弁護士に相談したら、破産しかないといわれました。
 他に生き残る道は有り得ませんか。」
こんな人が飛び込んできます。

「破産が一番良い場合も沢山ありますよ。
 でも破産は一番最後の手段として先に他の方法も検討してみましょう。
 破産などしなくても、今でも会社を続けている人は沢山居りますよ。」

事実、此の時に歯を食いしばって、破産をしなかった人たちは、
今でも営業を続けて居る人の方がずっと多いです。
特に債権者が銀行だけの人は殆んど今までの企業を続けております。
それに仕入先には迷惑を掛けても、不渡り手形を出さなかった人は、
規模こそ大幅に縮小して居りますが、此れも会社を変えずに事業を
続けて居ります。

第2会社など作らずに、今までの会社のままです。
今後のことを考えると差押が出来ない第2会社の方がすっきりして
よいと思いますが、それでも皆さん今までの会社で頑張っています。

今の時代得意先も仕入先も、第2会社と解かれば、折角の口座が
使えないところが多いです。詰り、全くの一からの会社と同じです。
販路を失えば、業務の再生が出来ても、企業の価値は無いも同然です。
仕入先だってそうです。現金で正常価格ならば何時でも何処でも
取引してくれるでしょう。其れならば今の仕入れのノウハウも生きません。
此の会社に合った仕入れの方法とそれに付随した決済方法、此れが有るから
こそ今までの会社ガ有ったのです。これらを失うわけにおは行きません。

「最悪の場合は破産になってもよいという腹だけ持ってください。
 そうすれば怖いものは無くなる筈です。どんな事にも臆せず
 当たれますから、大概のことは通ります。」
先ず腹を作っていただきます。

此の気持ちになるのが第一で其れさえ出来れば全体の半分は、
出来たも同じです。次は一番心配の担保に付いて説明します。

「相手は何時でも担保の競売は出来ます。
 しかし、いきなりやってくることは有りません。
 さんざん交渉した後ですよ。よしんば、その結果相手が
 競売をしてきても、明け渡すのは1年半以上先のことになるでしょう。
 その間にいろいろの手を考えられます。

 その他の物は、相手も債務名義を持ってからです。
 そのために訴訟が必要ですから、訴訟が始まってからの検討でも
 よいほどです。其れまでは平気です。あえて言えば、仮差がありますが、
 よほどはっきりした資産が見えていない限り心配有りません。

 かえって、破産などすれば、資産は直ぐに弁護士の管理か、管財人に
 渡りますから、全て自分の自由に為らなくなりますよ。」
まず債務者の一番恐れれ居る差押・競売について安心させます。

次は銀行と交渉です。先ず心構えです。
「経営改善計画など作って誠意を持って交渉しましょう。
 大事のことは此れを銀行が承知しなくても、自分は其の通り
 実行しましょう。結果、銀行がどんな態度に出ようがびくついては
 いけません。やるようにやらせませましょう。」

それで銀行には次の事を言わせます
「此処1年の返済は金利だけにしてください。しかし、今月と
 来月2ヶ月は其の金利も払えませんが、ご承認下さい。」
最初は此の一言に勇気が要るのです。
此れさえ言う事が出来れば、後は簡単になります。

後は預金・入金の拘束だけを注意して銀行のことなど考えずに
本業のアップの為に頑張るのです。
それから若干の紆余曲折はあっても必ず今までの会社のまま乗り越えます。

不渡りを出せば、世間の常識からも会社の整理を行わなければなりません。
今までの会社の続行は無理になってきます。
其れまでに第2会社など作って事業を移行しておけば事業の再生は出来ますが  会社の再生までは普通は無理です。
不渡りさえ出さなければ返済が滞っても事業は続けられます。

勿論残債処理は残って居りますが、サービサーに譲渡されて、
大幅な債務カットになるでしょう。

借りたお金を返せなくても、会社は続けましょう。
貴方の気持ち次第で必ず出来ます。





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