おフランスの子育て事情・少子化対策

先進諸国の中でもトップクラスの出生率を維持しているフランスの子育ての様子、少子化対策をご紹介します。

おフランスの保育ママさん 1

2006-10-02 | 保育制度
フランスにも保育ママさんはいます。アシスタント・マテルネル(Assistante Maternelle)と呼ばれ、その内容と質はさまざまです。

保育士の資格を持っていなくても保育ママさんとして働くことができます。子育てが一段落した主婦や、保育士の資格は取ったけれど保育園に就職できなかった人などで、ふつうは公認ママさんとして役所に登録されています。

公認の保育ママさんとして登録されるためには、60時間の研修を受けなくてはなりません。この研修では保育のしかたや注意点について訓練を受けるだけではなく、各自の育児、教育能力の評価、保育を職業として行うことへのはっきりとした理由を説明する等、かなり細かいところまで審査の内容は設定されています。

一人のママさんが預かれるのは最高三人まで。預かってくれる時間帯、曜日は各ママさんにより異なりますが、やはり保育園よりは時間の融通をきかせてくれる人がほとんどです。食事もたいていのママさんは用意してくれますが、時には「私やりません。そちらで用意してきて下さい。」なんていう人も皆無ではありません。

子どもを預かるのはふつうは保育ママさんの自宅ですが、こちらも定期的に、安全性と衛生面に関して、きちんと基準を満たしているかどうか福祉課の視察を受けます。

保育料ですが、保育園であれば親の収入に応じて計算されますが、ママさんの場合は親の収入額に関係なく、各ママさんが自分の料金を設定しています。親が直接ママさんに払います。一般に保育園に預けるよりは少々割高にはなりますが、他のママさんと比べて極端に高いという人もいません。また、ママさんに払う保育料も保育園に払う保育料と同様に、所得税の控除対象になります。


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