ZENON Inc.

私はフィリピンに関連する多種多様な分野においてのコンサルティングを行なう「ZENON Inc.」という会社に属している。

日本のフィリピンクラブの業態変換とフィリピン現地での店舗展開

2005年12月26日 | アーティスト
Band Stage以前 "フィリピンクラブオーナーの皆様へ" にて提議した案件について、"フィリピンの現地ビジネス" "フィリピンの現地ビジネス②" の内容を絡めてもう少し掘り下げて業界関係者各位に対して具体的に提案してみたいと思う。

法務省が法改正案に対して一般から意見を募る「パブリック・コメント」において、12月5日付で「出入国管理及び難民認定法第七条一項第二号の基準を定める省令の一部を改正する法務省令案(要綱)」が公表されている。これを既存業界に対する更なる打撃と考えるのかどうかは諸氏の受け取り方次第であるが、数ヶ月前から云われていたことであり特筆すべき目新しい事項がある訳でもなく「不法就労の懸念が少ない興行先」に対する基準の緩和が特記されているだけのことであり、むしろ基準が明確化されることにより、"真面目にアーティスト招聘に取り組む関係各位" にとってはやるべき行動の指針が示されたと解釈すべきではないだろうか。

Dancer2周知の事実として、当然今後はGRO主体の店舗運営は不可能である。では、どうしたら良いのであろうか。
まずは法の遵守である。3月15日の改正入管法施行から9ヶ月余り、既存店舗のオーナー諸氏はきちんと対応されていることとは思うが、同伴・アフターの廃止、メインとなるショータイムの実施と内容の充実、接客行為の禁止(これに関しては、出演アーティストが挨拶の為に客とテーブルを挟んで対面で着席し10分程度滞在することに関しては、当局も資格外活動として見做さないとの見解を非公式に確認している)、店舗規模に応じた5名以上の社交員配置等々…。
次に、法規制に対応する形骸化した店舗づくりではなく、来店客を魅了し満足させることができる設備・内容・システムの構築が必要となる。
風俗営業の許可については、既存の営業中の店舗に関しては1号許可(俗に云うキャバレー許可)若しくは2号許可(同じくカフェ許可)を有している筈だが、原則として1号許可が必要である。許可を有していない場合は一からの取得となる為、対象店舗の立地に対する保護対象物件調査や物件オーナー(家主)の承諾、基準を満たす店舗間取・ステージ構成等が必要となる。

Stageまた、公演を行なう場としてのステージがメインである以上、音響・照明にはコストをかけるべきである。但しこれはコスト配分での割合の話であり、機材については当然安く仕入れてコストダウンを図る努力が必要である。他国から調達する方法もあるが、後々のメンテナンスを考えると電球等の消耗部品入手一つをとっても迅速には進まない為、国産品が良いであろう。我々は驚くべき価格での仕入ルートを確保しており、きっとご満足して戴けるものと思う。

Lighting System2我々が提供しているソリューションは、人的要素を含む店舗づくりのハード面からシステム構築~管理というソフト面に到るまでの一貫したトータルコンサルティングである。
きちんとした店舗づくりとシステム構築をすれば、当局に絡む人的要素の問題も自ずと軽減される。ここでは詳しく書くことができないが、この時期にあっても先月から今月にかけて大阪管轄や名古屋管轄のエリアにて、我々が申請に関与した案件に対しきちんとスムーズなVISA発給がなされている事実が実例として存在する。本当に興味をお持ちの業界関係者の方で、真剣に今後の対策をお考えになっているのであれば開示しても良いし、ステージに力を入れて業態変換を図り現在成功を収めているサンプル店へ実際にご案内しご覧戴くことも可能である。

Regarter Girlsソフト面における改善すべき一例にふれてみると、今回は人身売買防止法が前面に出ており問題が生じると刑事事件となる為、従前は出演タレントに対する2ヶ月目以降の給与については5ヶ月分まとめての支給が慣例であったが、これを改め月額を毎月支給すべきであるし、また住居に関してもゆとりを持った人数割り振りに対応できる空間を確保すべきである。実際、以前からロシア人等に対してはこの居住空間の提供に関しては当然の話であるにも係らず、フィリピン人に対してはとかく手狭な住居提供になりがちであった。

The M7 Girlsこういったスタイル変換は、原則として都市型でないと難しい。
郊外型店舗に都市型スタイルを移植しようとしても単純にはいかないものである。そこで、既存の郊外型店舗をどう料理し変身させるかが我々ZENONの腕の見せどころであり、ノウハウである。

フィリピンというキーワードに拘らなければ、京滋阪神エリア限定にはなるがロシア・中国・ブラジル・インドネシア等、各国別に専門で育成~招聘まで一貫してとり行っている各機関とも接点を持っており、ご紹介差し上げることも可能である(いずれもきちんとしたスキルを持った "アーティスト" としての観点から取り組んでいる、信頼の置ける機関である)。
では、凡ゆる模索や試行を行なったにも拘らず、スタイル変換が不可、若しくは営利面から思わしくないと判定せざるを得ないという結果に到った場合はどうすべきであろうか。
止む無くクローズせざるを得ないケースもあるかもしれない。しかし、折角多額の投資を行なって立ち上げた店舗である。既存の店舗の存在と営業上培った顧客層・認知度を利用して思い切った異業種転換を図るという方法もある。

Hot Tsikz我々ZENONの発祥は、日本国内での店舗企画・プロデュース~運営管理までをトータルでサポートする20年余りの実績を持つコンサルティング会社であり、そこから派生した海外バージョン(特にフィリピン)を独立部門として設けた形となっている。よって日本国内での店舗展開や既存店舗の運営コンサルティングに関しては本業中の本業とも云える得意分野であり、DISCO・CLUB・BARといった業種からその他の一般飲食業、非飲食業まで様々な業種の立上げに携わりトータルプランニングを行なってきた実績を持っているので、安心してご相談・お任せ戴きたい。

我々はまた、フィリピン人アーティストの招聘という活動に関して、既存の日本人バンドの店に対しての外国人バンドの導入といった開拓も行なっているし、また固有名詞は記載できないが、KENTO'SやBLUE NOTEといった系統・規模の店からジャズシンガーやフルバンド・クラシックダンサー等の招聘依頼を受けて活動中である。その他、単発物イベント等にアーティストを起用する案件があれば勿論対応可能である(所属アーティスト有)。


さて、ここまで日本における既存店舗の今後の生き残りに対する方策について簡単に書いてみたが、前述のような既存店舗を活かす方法論がないケースや、逆に "フィリピン" というキーワードに拘ってビジネス展開を行ないたいとの考えをお持ちの方に対して、今度はフィリピン現地における店舗展開についてご提案してみよう。

以前の記事でフィリピンでの現地ビジネスについてご紹介したことがあるが、今回は「日本で既存のフィリピンクラブができなくなった今、現地におけるこの種の店舗展開についてはどうなのか?とお考えの方に向けてのご提案である。
現地でのクラブ店舗展開を日本と比較した場合に決定的に異なるところがある。至極当然のことではあるが、「単なるGRO主体、またはオンリーの店舗づくりでよい」という点である。これを念頭に、営業収益面で日本ほどの派手さはないにしても堅実に利益を確保することはさほど難しいことではない。要はしっかりとしたマーケティングをはじめとする準備作業、及び店舗づくりや運営に関するノウハウを持って押さえるべき点を押さえておけば、日本と比べてはるかに軌道に乗せ易いのだ。
しかし、「フィリピンが好きでフィリピンに係わってきたが、実際に現地でのビジネスとなると、未知の部分が多くて投資を行なうのが少し怖い」とお考えになる方も多いことであろう。
答えは簡単である。「知ればいい」のである。我々にお任せ戴くと云っても、コンサルティングである。事業を行なうのはクライアントであり、仮に我々が運営代行まで行なうというケースを想定したとしても事業の主体はオーナーそのものであるため、まずクライアントの皆さんに対して一般概論のレクチャーから調査等の結果報告まで全て詳細に行い、完全に把握して戴く。その上での方針決定・アクション開始である為、オーナー自身が全てを解っていないと話にならないからである。

Sound Art貨幣価値が異なる為に単純比較はできないが、フィリピン現地での店舗展開に関して確実に云える二つの事項がある。一つは、店舗づくりそのものには原則としてそれなりの投資額が必要であるということ…日本と比べて物価が安いのでとかく安上がりで簡単に作れると勘違いされる方もおられるが、それは間違いで、営利目的でそれなりの顧客を誘致・定着させようとするのであれば、日本における店舗完成費用よりかなり安いとしてもそれなりの費用がかかる。否、かけるべきなのである。もう一つは、日本と比べて圧倒的にGROに係る人件費が安いという利点である。ランニングコストに占める割合が最も大きいのは人件費であり、この数字が低いとランニングコスト全体の数字が低くなる、イコール収支ラインとなる売上額設定が低くて済む。要約すると、最初の立上げにはそれなりの費用をかけてしっかりとした箱作りを行い、オープン後の運営においては安い人件費というアドバンテージを利用した利益の確保、または更なる売上追及のための各種経費への有効利用を図るという図式である。

上記で店舗づくりにはそれなりの費用がかかると書いたが、勿論初期投資を削減するための方法がない訳ではない。現地における既存営業中店舗の中で売る意思があるクラブの情報を収集し、コンタクトをとって "Rights"(日本で云うところの「営業権」)を買い取り、所属GROや顧客をそのまま引継ぎ、店舗名のみチェンジして多少内装をさわる程度で営業を継続してしまうという形もある。たまたま良い営業物件の情報が入手でき、リーズナブルな費用でRightsを買い取ることができれば、のパターンである。
いずれにしても、我々がお手伝いさせて戴く案件においては、ターゲットとする顧客が求めるものを認識し、さらに付加価値を追及提供することにより独自のシステムやネットワークを構築、単なる店舗出店ではなく他に追従を許さないオリジナルビジネスモデルを創り上げることをコンセプトとしている。

具体的にはどのようなフローになるのか、簡略に書いて見ると、

【コンセプト・テーマ・営業目的の明確化】
       ▼
【立地・規模・営業内容・ターゲット客層・料金体系・システムの立案】
       ▼
【上記方針に沿った現地マーケティング・動向・物件調査】
       ▼
【調査結果を基に修正した計画の立案】
       ▼
【初期投資費用の確定とランニングコストの予測値計算】
       ▼
【収支ラインの設定と売上予測、及び売上目標の設定】
       ▼
【物件確保~内外装改装・什器備品の調達】
【営業システムの構築・マニュアル類作成】
       ▼
【雇用するハイクラスのGROを確保するための募集活動】
【オープンに向けてのターゲット客層に対する宣伝告知活動】
       ▼
【店舗オープンにあたっての各公的機関への届出・申請】
【募集人材の面接・厳選採用】
       ▼
【店舗設備の完成、必要許認可等の取得】
       ▼
【従業員教育と充分なオリエンテーション】
       ▼
【店舗オープン、運営開始】


というような流れとなる。

Gro3生半可な知識と経験で新しい分野やエリアに首を突っ込むと痛い目に遭うのは、どんな事業でも同じことである。大切なのは「真摯な事業意思」と「事業コンセプトの明確化」、そしてそれに伴う「入念な事前調査」である。そして残るは「情報を得るための各種現地ネットワークの活用」と「運営ノウハウ及び手腕」となる。

不安乍らも現地での店舗展開をお考えの方、一度ご相談戴きたい。我々のノウハウ・ネットワーク・組織力・行動力の全てを惜しむことなく提供し、強力なバックアップを行なうことをお約束する。


今回は、日本及びフィリピン現地におけるクラブ店舗展開という部分に話題を絞って書いてみたが、真剣にご興味のある方は資料請求も含めて是非メールにてご連絡・ご相談を戴きたい。きっとご満足戴けるソリューションをご提供できることであろう。


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フィリピン人との婚姻・養子縁組

2005年12月19日 | 結婚
Marriage「国際結婚」と云えば、二昔程前は身近にそうそう前例がある訳でもなく、本人達にとっては手探りでのチャレンジであり、ましてや周囲の理解や協力を得るための努力は並大抵ではなかった。しかし、国際交流が盛んになるとともにメディアに欠かせない要素として格段に露出機会が増え、また街を歩いていても当たり前のように諸外国人とすれ違うようになった昨今、もはや「異人さん」などという感覚は過去の話となり、熟年層においてすら違和感少なく受け入れられるようになってきた。
とはいえ欧米系外国人の容姿は日本人とかけ離れているため、結婚となるとまだ一般的ではないかもしれない。その反面、アジア系各国の人々は日本人とさほど違わないのに加え、特に芸能面で中国(香港を含む)・韓国・台湾などのエンターテイナーやアーティスト・俳優等が各方面で活躍していることもあり、「外国人」という離れたイメージは既に払拭されつつある。
在留外国人数も年々増加し、外国人登録者数で云えば昨年末の段階で197万人を超え、これは実に日本の総人口の1.55%に達する。それに伴って出会いの場やきっかけも多様化、友人や恋人として良き関係を築いていく方々が増えてきている…そういった意味では日本人も少しは国際化してきているのかな、などと淡い期待を持って考えてみたくもなる。

さて、我々がコンサルティングの立場から携わっているフィリピンについてはどうであろうか。

Marriage Document出身国別登録外国人数で云えば韓国・朝鮮、中国、ブラジルに次いで第4位の登録者数を誇る。よって目にする機会はかなり多い。しかし、読者諸氏ご存知の通り、日本人の配偶者を除けばこれらフィリピン人の大多数が「興行資格」で半年未満の短期間、SingerやDancerなどのエンターテイナーとして来日・滞在している。従って知り合うきっかけとなる場所がクラブやショーシアターなどの公演場所に限られているのは事実である。前々回の記事にて少し触れてみたように、今年3月に入国管理法が改正されて以降は極端にその数が減少し現在に至るが、昨年まではその招聘数は毎年右肩上がりで、それに比例して当然の如く全国各地に相当数の公演場所が存在していた。それだけの公演場所が成立するということは即ちそれだけの顧客・ファン層が存在していることを意味する。
エンターテイナーである以上、観る者を魅了するその芸能スキルは勿論のこと、フィリピンならではのホスピタリティ豊かな国民性や献身的な性格もファンの心をしっかりと摑んで放さない一つの大きな要因なのであろう。
相応の在留数が存在することや前述のような独特の魅力などの要因が相まって、またその献身的な性格から農村部の深刻な嫁不足にもソリューションの端緒となり得るなどの諸要因も含め、毎年7~8,000組に上る日比間の国際結婚が成立している。

Birth Certificateしかし、その裏で毎年3,000~3,500組のカップルが離婚という不幸な結果に陥ってしまっている事実がある。両者の数字を単純に比較するとこれは並大抵の割合ではない。では、日本人とフィリピン人は合わないのであろうか。否、韓国・朝鮮・中国など他国とて婚姻数に対する離婚数の割合は3~4割を数えている。要するに国際結婚というものに対する離婚とはその程度の高い割合で発生しているものなのである。
こう書いてしまうと、国際結婚を否定しているように聞こえるが、それは本意ではない。実際良きパートナーと出会い、お互いの信頼を深めて幸せにお過ごしのカップルも多く存在している。そういう結果を辿るためには何に留意すべきかを考えたいのである。

違和感なく接することができるような時代背景となったとはいえ、相手は外国人である。全く異なる文化や宗教が存在する社会の中で生まれ成長し、性格や考え方も違って当然である。
"Love is blind."(恋は盲目)とはよく云ったもので、恋愛初期は得てしてこのような状態に陥るものである。これは恋愛初期の過程においてよく見られる症状であり、何ら問題はない。ところがこのままの状態で結婚を急いでしまうと、やっと互いに相手の本質が見えるようになった時に、自分との違いに魅力を感じるどころか逆に失望し、「こんな筈ではなかった」という結論に達してしまうケースになってしまうことが多い。俗に云う「性格の不一致」などというレベルの話ではなく、単にパートナーの国・文化・環境の理解不足という明らかな認識欠如が原因となっているのだ。

Red Ribbon前述のように、今年の3月以降、明らかに入国管理法改正による影響によりフィリピン人の招聘数が激減し、今後も当面はその流れに変化はないと思われる。即ち従来は日本滞在期間中に知り合った相手が、帰国してもまた再度招聘され来日していたパターンは完全に崩れ去り、契約公演期間が満了して一旦帰国してしまうと、再度日本へ戻ってくることが非常に困難となっている。
そのような中、最近特に「フィリピン人の○○さんと結婚するんだ」という話題を本人・人伝を問わずよく耳にするようになった。自分の周辺だけに限ってもラッシュと云っても差し支えないような数の多さである。最大半年という限られた時間の中で良き相手と出会い、愛を育まれたのだから、手放しで喜び応援したいところであるが、そんなに簡単に事を進められるものであろうか。
日本人同士であっても相手の本質を理解するのにそれなりの時間は必要である。まして外国人ともなれば生まれ育った環境や習慣など全てが違うのが当然である。相手の生まれた国はどんな国で、どんな生活環境で、どんな宗教で、どのようなしくみの社会の中で育ち、何を考えているのか…全てを理解することができなければ、一時の感情だけで一生を共にすることは到底不可能である。
相手自身の性格や考え方については、共有する時間をとりゆっくり時間をかけてつきあううちに見えてくるであろう。しかし、相手が生まれ育った国・社会・家族の環境についてどれだけ知っているのかは果たして疑問である。最近の「日比結婚ラッシュ」を見ていると、どうも危惧ばかりが先行してしまう。

我々もこうした日比間の婚姻や養子縁組のお手伝いをさせて戴いている関係上、折角知り合った貴重なカップルは無事ゴールインし末永く幸せでいてほしいと願っているため、やはり「最初が肝心」と釘を刺したくなってしまうのである。

そこで、フィリピン人との結婚をお考えになっている方へ。

Bible大切な人の本名をフルネームで知っていますか?家族構成や親戚について知っていますか?本国では何というどんな場所でどのようなライフスタイルを持っているか知っていますか?また、もっと基本的な面から云えば、フィリピンという国について何を知っていますか?政治・宗教・産業等々…。
結婚を考える段階にある場合、日本人相手ならどれも知っていて当然のことばかりである筈だが、冷静に振り返ってみた時に、果たしてどれだけ相手や相手の国のことを知っていただろうか。或いは情報のみが蓄積されて "知っているつもり" だけであって、何の裏付けや確証もないということはないであろうか。
結婚は人生の一大イベントである。そのしっかりとした基盤を築くためにも、パートナーに対する準備段階での充分な理解を深めておくことが肝要である。


我々は、人生を共にする素敵な伴侶とめぐり合い、幸せな結婚生活を送って戴くためのお手伝いとして、各種VISA申請やあらゆる手続き等を行なっており、またそういった素敵なお相手との出会いの場もセッティング可能である。

■在フィリピン日本大使館における、婚姻に必要な証明書や許可証の取得~現地における結婚式
■日本での入籍手続、パスポート申請・在留許可申請・VISA申請等来日手続・翻訳等の書類作成
■外国人登録、リエントリーパーミッション(再入国許可)申請、国民年金第三号被保険者申請等
  の付随手続
■親族を日本に呼び寄せる際の手続や子供の入籍または養子縁組

など婚姻に必要なあらゆる書類作成や手続及び付随する各種手続を行なっている。

フィリピン人配偶者との婚姻から訪日までの流れを簡単にご紹介すると、

【配偶者の出生証明書の点検】
      ▼
【婚姻要件具備証明書の発給申請】
      ▼
【婚姻要件具備証明書の取得】
      ▼
【在留資格認定証明書の申請書類作成準備】
      ▼
【家族計画セミナーの受講】
      ▼
【婚姻許可証の発給申請】
      ▼
【婚姻許可証の取得】
      ▼
【結婚式(フィリピン国内)】
      ▼
【婚姻登録】
      ▼
【婚姻証書の取得】
      ▼                      ▼
(日本サイド)                (フィリピンサイド)
【日本での婚姻届出】           【海外居住比国人委員会のセミナー受講】
      ▼                      ▼
【在留資格認定証明書の発給申請】  【新しいパスポートの発給申請】
      ▼                      ▼
【在留資格認定証明書の取得】     【新しいパスポートの取得】
      ▼                      ▼
【VISA発給の申請】
      ▼
【VISAの取得】
      ▼
【比国人委員会のセミナー受講証書をパスポートに貼付】
      ▼
【訪日航空券の手配】
      ▼
【フィリピン人配偶者の訪日】


となる。

また、新生活がスタートした後も、日常生活全般における凡ゆる分野の各種ケアまで責任を持ってフォローを行なう体制を整えているため、居住の本拠が日本でもフィリピンであっても、我々にお任せ戴ければ何の心配も無用である。

ただ素朴にフィリピンという国を知りたいという方向けから、結婚に向けて相手が生まれ育った場所・環境・生活そのものを実際に目にして理解を深める第一歩としたいという方、現地永住を視野に入れて現地ビジネスをお考えの方まで、目的に応じた現地研修・見聞ツアーも個人向けにプランニングしているので、そういったシステムも是非活用して戴き、フィリピンという国やフィリピン人を理解するための一助として是非活用して戴きたい。

"この人と結婚して本当に良かった" と数十年後に笑顔で云えるように、まず「相手を知り、理解する」ところから始めようではないか。


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フィリピンクラブオーナーの皆様へ

2005年12月03日 | アーティスト
Repos今年も残すところあと一ヶ月を切ったが、フィリピンクラブオーナー諸氏にとっては想像を絶する激動の一年だったであろう。
3月15日の改正入管法施行の影響が6月あたりからじわじわと出始め、9月の声を聞く頃にタレントの供給に明らかな翳りが見られてからというもの、あっという間に現在殆んどのクラブに対するタレントの供給がほぼストップ(正確にはVISA発給予定のメドが全く立たない)という状況に陥ってしまった。その一方、現状の営業形態に対する当局の積極的なチェック・取締り活動が展開され、違法行為を摘発された店舗は次々と閉鎖を余儀なくされている。
例年定期的に実施される当局の立入調査にしても、先月7日から25日にかけて行なわれた大阪入国管理局による管内の「不法滞在・人身取引防止キャンペーン」には大多数のオーナー諸氏が戦々恐々の日々を送られたことであろう。事実、警察とタッグを組んでマスコミまでセットになって押しかけた大捕物が遠近で見られたようである。また、この状況はキャンペーン期間が終了した現在もあまり変わっていない。

これらの現状は予想されていた結果であり、オーナー諸氏としてはある程度の覚悟もされていたことと思うが、春先の時点では少なからずも楽観や一縷の希望をお持ちになっていたかもしれない。その一方で予測される厳しい営業状況に対する打開策をあれこれと模索し続けられていたことと思う。もはや資金的にも "時期が落ち着くまで待って…" 等というような悠長な状態ではなく、既に営業の存続が即死活問題という切実な状況の最中で真剣にお悩みのことであろう。

Stageクラブオーナーの立場としては、いろんな方策を考えつつも、タレントの供給という最重要項目においてはその分野のプロ、招聘業者に一任せざるを得ず、能動的・直接的に積極的な手を打つことがなかなかできないことも事実である。つまり、招聘業者は自身ができること・やりたいことを "代替策" として提案し、実質上クラブオーナーはそれを試行するか現状のまま尻窄みするのを放置するかの二者択一を余儀なくされてきたのではないだろうか。
「招聘業者の云いなり」と云いたい訳ではない。この現状では良くも悪くも招聘業者の方針や実力次第であり、目前のタレント供給にばかり意識が先行してしまっているクラブオーナーにとって、最も重要である中・長期の経営ビジョンや方針・コンセプトについて考える余裕がなくなってしまっている中で、招聘業者との意思疎通がしっかりととれていない為、結果的に受動的な方針決定となり、不可抗力を含めて結果が伴わなかった場合に打つべき次の手が見当たらず、窮しておられるのではないかという危惧である。
クラブオーナーと招聘業者が互いに意思疎通を図り、良きパートナーとして共通方針のもと各方面の情報も共有し、大変乍らも一歩一歩確実に駒を進めておられるケースは喜ばしい限りであるが、あの手この手を試行しても遅々として改善されない現状に苛立ちつつも八方塞がりだというクラブオーナーの方々も多いのではないかと思われる。

ここで冷静に整理してみることにしよう。
まずはフィリピンクラブの営業について。入管法改正については、その経緯から納得いかないという様々な意見があるのは事実であるが、従前と比べると急激に厳格化されたとはいえ、おざなりになっていた元来の規定がそのまま見直されただけのことであり、法令である以上、まずはこれを遵守することからしか話は始まらない。
即ち旧態依然とした営業システムでは成立しない為、タレントは本来の就労目的である公演に専念させ、接客に関しては規定により配置が義務付けられている社交員の業務として明確な分業化を図った、従来よりもハイクラスな "ショークラブ"・"ショーシアター" 形式を確立させる必要がある。
となるとオーナー諸氏は「そこまでしても果たしてタレントは供給されるのか、収支の勝算はあるのか?」という疑問をお持ちになるであろう。
何事にも100%ということは言い切れるものではない。ましてやこの状況下である。しかし、我々が実際に関与した最近の実例を紹介すると、この状況を予測して早くから準備をし、バンド等も積極的に導入した前述の "ショークラブスタイル" を確立されたあるクラブにおいては、前月当局が実態調査に訪れた際もありのままの状態で対応し、「この調子で頑張って下さい」との好意的なコメントを受けたし、また専らタレントが公演に徹するスタイルにおいても、それが原因で来客数の減少を招くのではないかという考えは現在のところ杞憂に終わっている。

次にタレント供給側の問題について。
Visaこれも実例を基にお話しすると、京都の会員制ソーシャルクラブからプロシンガーの招聘依頼を受け、我々が自信を持って確保していたフィリピン人シンガーを先日無事滞りなく招聘することができたが、申請書類の差し込みからVISA発給までに要した期間はわずか3週間足らずであった。
この事例を一つのケースとして見た場合、「 "従来のタレント" と "実績のある本物のアーティスト" を十把一絡げに混同処理されてしまい、結果本来すんなりと通るべき申請すら滞ってしまうのでは?」という懸念が払拭される。然るべき公演場所への然るべきアーティストの出演については、すんなりと処理されたのである。

当記事をご覧のフィリピンクラブオーナー諸氏は、少なからずとも「フィリピン」への愛着をお持ちであろうし、またそれだけに現在の窮状に耐え、何とか打開策をと必死に努力しておられることと思う。
現状打破は決して簡単な道ではない。しかしアクションを起こさなければ流されるままで終わってしまうことであろう。
"フィリピンエンターテイメント" という共通キーワードの下、真剣に立直しを図りつつも打開策を見出せずにお悩みの皆様と、フィリピンにこだわったスタイル転換や他国を含めた展開の立直し、またケースによっては異業種転向まで、広い選択肢の中から最も現実に即し希望に適った方法論を一緒に考え、実現化させたいという我々の方針に賛同戴けるクラブオーナーの皆様と接点を持つ機会を得て、情報共有から問題点の追求・改善、そして最終ソリューションの提供へと我々の役割を果たしたいと切に願い、この一連の問題に真剣にお悩みのクラブオーナーの方々の状況改善のお手伝いをさせて戴くことができればと真摯に考えている。

クラブオーナーの皆様からのご意見・ご相談を戴ければ幸いである。


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