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“ 嵐が吹き消した 恵みのろうそくを 再び取り上げ、それに新しい明かりを灯さなければならぬ。” 教皇ヨハネ二十三世

file.no-119 『 TIGER & BUNNY 』

2011-06-12 21:18:24 | et cetera
 
旅先ブログにてレヴューを読んで、観てしまったのが罠だった。
デッドマン・ワンダーランドと同じように、タイバニにも 絶賛ハマリ中です。

 『TIGER & BUNNY』(タイガー・アンド・バニー)
     2011年4月2日放送開始 全25話(予定) サンライズ / MBS / TOKYO MX


「ヒーローもののアニメ」 として、最初聞いていたので、あまり食指は動かなかった。
しかし、「FFヴァルフリャーとティーダの中身の人とが主役」 と知ってしまっては、試してみずにはいられなかった。
そして、試食をして―― ハマりましたとも!!

エピ1にして、いきなり、バニーによる 虎徹おじさんの「姫抱っこ」!!
エピ2にして、バニーとおじさんの 「緊縛」!!
なんと… なんとなァ~ッ!! なんという、腐ホイホイかっ!!
“腐” の気配どころか、そのものじゃないのか。
まぁ、腐のヒトは、ナニをみても 腐にみえてしまうものですが。

楽天のようなサイトでは、激高騰した初回限定版BDのレヴューなどに、「腐しか観ねーよ」 などと痛烈な評がありましたが。
たしかに、このタイバニのヴィジュアルで、この声で、このネタ…。
「公式が最大手」 だと―― そう腐評されても、的外れではないかも。

キャラ:折紙サイクロンの造形をみても、どこまで計算しているのか、「乳首」を仕掛けてみたりと …狙っている。


 ***

実際には、20・30代のアニメ好き―― かつてアニメ好きであったヒトたちからすらも―― 好感を以って受け入れられているようです。
いや、腐ネタではなく、本筋のシナリオ自体も。

私ですら、キャラ造形や台詞回し。 EDの歌曲にも、「ヒーローもの」 としてのきめ細やかな配慮を感じます。
EDテーマの「星のすみか」(藍坊主) にも、スタッフのこだわりを感じます。

その身を呈して、市民の命と安全を守る。 時として、市民の理解を得られず、その身を削りながらも――。
タイバニの ヒーローたちには、なんとも言えない人間臭さを感じます。
ヒーローでも、悩みもすれば、過去のトラウマに苦しみもする。

「ルナティック」として、ある一定の犯罪者に私的に死を与える 司法官ユーリ・ペトロフにも、行動に共感を覚えます。

コメディもあるが、サスペンスもある。
けれど、そう、やはり 腐を惹きつけるに足る 充分なネタが そこにはある。

私が、いちばんおもしろく感じるキャラ。

それは、「おじさん」 こと虎徹ではなく、


「バニー」 ことバーナビーでもなく、

「折紙サイクロン」 ことイワンでもない。
… 「ファイヤーエンブレム」 こと、ネイサン・シーモアが大好きなんです!

「オカマかよ!」 って言った人、それアウト~

もちろん、同人では、バーナビー×虎徹 > 虎徹×バーナビー が好きなのですが、本編キャラの中で、キメポーズや台詞で、お気に入りは ネイサン。
市長のデザインも、合衆国オバマ大統領を意識していますし、なかなかにアイロニー。

 ***

実在する各企業にヒーローたちのスポンサーを募集し、作中のコスチュームに、企業ロゴを入れるという ステキな商業展開は、喝采ものと思いました。
低迷期のアニメ産業への、ひとつの試みですが、成功しているようです。
アニメもまた、例にもれず、けして先行き安泰なものではない。それでも、タイバニは、それなりに成功していると感じます。
第1巻限定版BDの あの大人気ぶりは、いったい何なのでしょう。
… というか、タイガーフィギュアの あの激品薄感は、普通じゃない!!
「俺の嫁を よこせ!!」という、腐女子の叫びが聞こえてきそうです…。
S.H.フィギュアーツ TIGER&BUNNY(タイガー&バニー) ワイルドタイガー

“あみあみ” というショップを 以前に薦められ、KHのフィギュアを買っていたので、みてみましたが、ばっちり「売り切れ」 というステキーな結果。 どうも、予約開始から わずかな時間で 生産受注数とやらの限度に達した様子。
タイガーでこれなら、バニーさんは どうなるのやら。

アニメ放送予定は、全25話とのこと。
新しい試みとして、MBS、TOKYO MXなどの他にも、最新話一週間無料ネット配信はもとより、本放送に併せてのUstream放送をも連動して行なっており、なかなか意欲的。
時間帯こそ、25:59とアレな時間ですが、視聴不可能という世帯は ほぼゼロでしょう。
観ようと思えば、誰でも観れる。

普通に、ヒーローものが好きな方でも、お腐れ視線ナシで楽しめると思います。
「腐」 が好きな方なら、一度はぜひ観てみることを おすすめします。

私は、観てハマり、同人誌もオーダーしましたが

 ***

( 以下、ちょっと妙な話 )

司法官が、「ルナティック」として、ある一定の犯罪者に “私的に死を与えることに共感する” 旨、上記で触れました。

犯罪者の犯した罪―― 「罪」によって引き起こされた痛みというのは、はたして刑務所に入った程度で償えるものなのか、癒される程度のものなのか。
例えば、子どもを殺された親の 悲しみと憎しみは、劇中のルナティックの行動のように 犯罪者を極刑に処さなければ、解消されないのではないか。
もちろん、法というものは 社会の秩序のためにあり、みんなが守るためにある。 守らねば、秩序は失われ、終わらない復讐劇が始まる。 そこでは演者たちが、哀れに踊りつづけるが、果ては 視えない。

神戸連続児童殺傷事件の少年が、数年前、隣のシティにて働いていたことがあったそうで―― いささか、都市伝説めいた噂になっていますが―― 犯罪人を雇っていたことで、その店舗は風評被害にあったとかあわないとか。

殺人の罪を、どう購うべきなのか。
―― 死刑賛成・反対の論者は多いですが、いまだ答えの出ていない 永遠の命題です。

本作 主役のバーナビーは、エピ11にて 表舞台に出てきた ジェイク・マルチネス( 中身は、KHの悪セルと同じですが ) に、過去両親を殺されている。
エピ12以降で、戦うようですが―― バーナビーが、どのような結果を選ぶのか。 もとい、シナリオで 選ばせるのか。
両親の仇を、殺すのか。 逮捕するに留めるのか。

本作、ここまで、シナリオに破綻なく進んでいますので、どう選択させるのか、興味シンシンです。
悪役だからといっても、無暗に殺せないのが、TVアニメの宿業。

逮捕、司法の手に 再度委ねる―― そのあたりが、妥当か。 おためごかしは、微苦笑ものですが…。
個人的には、バーナビーに「泣かせて」 ほしいところなのですが、さて。
 

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