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“ 嵐が吹き消した 恵みのろうそくを 再び取り上げ、それに新しい明かりを灯さなければならぬ。” 教皇ヨハネ二十三世

file.no-122 『 RULE of ROSE ―ルール・オブ・ローズ― 』 +α

2011-10-10 09:30:04 | et cetera
 
『 RoR 』( 2006年発売、現在新品扱いなし ) を、2011年の秋になって扱った理由。
それは、服部 幸應氏の公演に、出席したことが、きっかけです。

私自身は、服部氏は、料理云々ではなく、その 「 おもしろトーク 」 でもって、評価しています。
あの方の経歴、詐称歴は、ちょっと 度が過ぎており、あの方の教え子の方の料理は 正直 食べたくはないですねぇ…。
ただ、『 食育 』 に関する、モノの見方は、評価しております。

それで、講演会に出席することに。
テーマは、『 食育のすすめ 』。
あらヤダ、飲食勤務経歴の私には、最適じゃない? ―― ってなもんです。

整理券の申請が、部署に回って来ましたので、とりあえず、私も希望…。
主催者負担の、無料講演会でしたので、整理券の残数が心配でしたが、何のことはない、かなり余ってました…。

   ***

講演自体は、JA組合長の開会あいさつから始まったんですけれど、

  「イスラエルでは、農地は、血を流してでも守れ といいまして!!」

―― という、オヤジの絶叫。
「イスラエルは、蜜の流れる土地で、それを守ろうとしてるんです!」 とも発言があり、何かの政治演説かYO☆

実際、講演にて、服部氏も、櫻井よしこ女史との交友関係に触れ、『 憲法改正 』 に言及。
「 いまの憲法は、大戦前の家族制度を壊すもの。 家族が壊れたから、孤食や食が壊れた 」 とも。
相変わらずの、ユニークな理論展開で、たいへん 楽しませてもらいました。
「カロリーベース 食糧自給率低下」 を嘆いても おいでで、そのあたりは、私と見解を異にされますので、スルー。

子供の小脳は8歳まで、大脳は12歳までしか、基本的な躾や教育を 「 受け付けられない 」 との旨も、繰り返し話されていました。
いわゆる、動物脳のままで、人間脳になりそこねた 子供たちが、モンスター化すると。 これについては、私と見解を同じくするので、賛同することしきり……。

そのためにも、家庭での躾が大切であり、家族での食事、食を通しての行儀作法ですとかを おろそかにしてはいけないよ―― と。

家庭での躾が、結局 学校教育の一助となり、家庭で『 躾 』を、学校で『 学問 』 を それぞれ学ぶという考え方は、服部氏と 私とは 同じ見解です。

「 これらは、みなさんの 隣のお宅での、話しですよ(笑) 」
会場を笑わせながらの 講演は、さすがに トークのプロだと感じさせられました。

講演が終わり、主催のJAからは、南部シティ特産の 真珠アクセサリー( 胸に留める、男性向けブローチ? ) が贈られておりましたが―― これは また 別のお話し。

閑話休題。
子供の異常化、動物状態のまま―― 「お里が知れる 子供たち」 という表現を繰り返し使われてましたけれど、拝聴していて、ゲーム『 RoR 』 を思い出したのです。

    ***

ロクでもない孤児院に収容され、ロクでもない教育を受けて、誰にも 抑えられることのない 子供たちの暗黒面。
マスター・ヨーダを呼んで~!! (笑)

残酷で、陰惨な 子供たちの行動がもたらした、破局。
お里が知れる 子供たちが、大人不在のままなら、ナニをするのか。
ゲーム中での いじめなら、やっちゃいますよね…?

たかがゲームとはいえ、されどゲーム。
よくぞ、あそこまで 子供のダークサイドを描き切ったものです。
( あまりに描き過ぎて、子供の教育上よろしくないと ジャッジされたようですが… )

シナリオ、音楽、ムービー、なかなか グ~ッドォ……。

ただ、あまりに陰鬱なことや、ゲームプレイ性には 問題があったため、すでに新品在庫はなく、制作メイカーも倒産。 なんか、『 クーデルカ 』 みたい。
中古や ヤフオクでも、定価以上の値が付いているようです。
PS3で、リメイクされるか、PSPのような携帯機で 廉価版で再発売されれば、いま一度 購入したいものです。

服部氏の講演をきっかけに、HDに保存していた、『RoR』 関連データを取り出してみて、そう 思いました。

    ***

小説版や、サントラ、あるいは TVドラマ化すれば、それなりに面白かったのではないか―― と思っています。

寄宿舎や孤児院での、同種の 陰湿な事件というのは、イギリスで実際ありましたし、それについての書籍も 2004年頃に 複数冊 読んだ覚えがあります。
“ 事実は、小説よりも奇なり ” とは申します。

ジェニファーと、『少女』 の、二人の歪んだ愛が生んだ、甘美で 残酷な世界。
時間が閉じた 環の中で、永遠に繰り返される 罪と罰。
懺悔と 悔悛。 告白と拒絶。
すべては、純白なまでに まっすぐすぎる こどもの愛が うんだ きげきとひげき。

おとなの、つまらない おはなしよりは、とっても おもしろいんじゃないかなぁ。

     “ A Love Suicide -The Theme of Rule of Rose- ”
     

―― では、上記の、『 A Love Suicide 』 ( 意訳:愛のために死んで ) を聴きながら、お別れを。

『 A Love Suicide 』、ルール・オブ・ローズのテーマソングですが、史上まれな 鬱ソング。 曲調と、歌詞は綺麗なんですけれど……。
以下は、歌詞と日本語訳。
EDスタッフロールに流れる訳とは、やや違っております。 私なりの解釈。


“ A Love Suicide -the theme of Rule of Rose-”
    Music : Yutaka Minobe
    Lyrics : Kan Hashimoto
    Peformed : Hiroshi Murayama Trio and Tokyo chamber music society orchestra

Say where is my shame
When I call your name
     あなたの名前を呼ぶ時、
     わたしの恥じらいは、どこへ行くのかしら     

So please don’t set me free
I’m as heavy as can be
I will do you harm
I will break my arm
I'm a victim of your charms
     おねがい、わたしを 解き放たないで
     わたしじゃ、おさえきれない
     あなたを 傷つけるわ
     自分も 傷つけるわ
     あなたへの想いが、そうさせるのよ

I want to be dead
When I am, I'm in bed
     ベッドに、ひとりで…
     ひとりでいると、死にたくなるわ

I can be so mean
You can beat me
I would like to shame you
I would like to blame you
Just because of my love to you
     意地悪になるわよ
     わたしを、ぶてばいい
     あなたのことを 侮辱するし、悪者にだってするわ
     あなたのことが、大好きだから…

Ah, love itself, it's just as innocent as roses in May
I know nothing can drive it away
Oh, love itself is just as brief as a candle in the wind
But it’s greedy just like sin
     あぁ、愛って、5月のバラみたいに きれいだわ
     追い払えないものなんてないのよ
     あぁ、愛って、風に揺れる ロウソクみたいよね
     それでいて、罪ぶかくて 欲ばりなんだわ

Alone, but sane
I am a love suicide
     わたしは 独りぼっち …… でも 大丈夫よ
     愛のために 死ねるんだから

‘Cause, love itself is just as brief as a candle in the wind
It is pure white, just like sin
     だって、愛って、風に揺れる ロウソクみたいなものだもの
     ほんとうに きれいだわ まるで、いけないことみたいに

   ― 間奏 ―

Alone, but sane
I am a love suicide
‘Cause love itself is just as innocent as roses in May
It is pure white, just like sin
     わたしは 独りぼっち …… でも 大丈夫よ
     愛のために 死ねるんだから
     だって、愛って、5月のバラみたいに きれいだもの
     ほんとうに きれいだわ…… まるで、いけないことみたいに


実は、公式歌詞は、公開されていない( こんなとこまでプレイヤーの耳コピ次第 )。 歌い手も、演奏している ジャズ・ピアニスト 村山浩氏の奥さまだとか…。 しかし、EDスタッフロールでも、ヴォーカリストの名前を伏せているのが、気にはなります。
真実は、なお 霧の向こう側。
ED時の、日本語テロップすら、一部 表示されていない個所がある。
“ I’m as heavy as can be I will do you harm I will break my arm ” の箇所。
―― わざとか。 演出であろうとは、思います。
自分のことを、思い出してほしかった 少女・ウェンディの 歌だと考えて、日本語訳は、子供らしくしてみました。

真実は、なお 霧の向こう側。
プレイヤー次第です。
 

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2 Comments

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このゲームは・・・ (lime)
2011-10-10 14:49:49
Melvilleさん こんにちは☆ 
『ルール・オブ・ローズ』・・・自分はまだ途中までしかストーリーを知らないのですが、音楽等が綺麗で好きです。(アマンダも好きです笑)心してないとびっくりするようなイベント満載ですが(汗 
実はホラゲのプレイ日記選択の時、今プレイ中の『デメント』かこれにしようと悩んでいたのです。でも、こちらは犬さんが戦闘では助けてくれないようだったのでデメントの方にしましたが・・・ww
そうなんですねぇ・・・まさか歌い手さんが奥さまだとは!!勉強させていただきましたorz
ヒマンダ~ (Melville)
2011-10-10 23:37:27
ヒマンダ…… じゃない、アマンダ。
こんなに、子供が死んで 嬉しかったゲームってのも、なかったですよね (←ヲイ)

こんばんは、こんにちは☆
ヒューイが可愛いから、『 DEMENTO 』 チョイスで正解ですよねっ。
どっちも、ナデナデはできるけど… いっしょに戦ってくれるから、ヒューイのほうが好きです。
『 RoR 』 は、ホラーっていうより、サイコホラーで 心の闇メインですから、『 DEMENTO 』 のほうがよっぽど悲鳴上げますし…。
ダニさんの、けたたましい哄笑こそ、震えるくらい怖かったですよ。 プレイできない…。 ダニさんは、好きなんですけど。

奥さんヴォーカル。 以前、ネット記事で、そんなものを読んだ記憶があります。 夫婦でアーティスト… ちょっと、憧れちゃいます。

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