長篠落武者日記

長篠の落武者となった城オタクによるブログです。

名古屋城 ~ 城ヲタ養成ギプスを嵌められた子ども達 ① ~

2014年09月26日 | こどもと百名城
家族に気兼ねなく城に行くにはどうしたら良いのだろうか。

私は常々頭を悩ませていました。

「城」を「ゴルフ」や「飲み会」に置き換えれば、万人共通の家族持ちの悩みだろう。
しかし、足利義教並に「万人恐怖ス」という妻(夫)の存在により、遠慮しぃしぃ次なる休みの子どもの世話やらを引き受ける交換条件により参加を認められる、そんな流れでは無いかと思います。

実際、我々の城仲間、佐渡守などは妻に隠れて城に参加するため、実際の行程とは別の架空の職場旅行をでっち上げたりしています。

私が城に行く、ということは、城に興味がない妻にとって子どもの世話をして待っている事になり、私は「借金1」が加算されます。そして、別日に子どもの世話をして妻を解放する日を作る必要が出てくるわけです。借金を清算せずに積み重ねる事もできますが、利率はナニワ金融道並みになってしまうので、ある日突然三行半という形で慰謝料請求されることが想定されます。
そうでなくても、例えば、血圧が高めでメタボ気味の私としては将来脳梗塞等で倒れる可能性が高い。きっと、半身不随になったときに、あっついお粥をわざとこぼされて「あらぁ、ごめんなさいアナタ。でもきっと麻痺してるから大丈夫よネェ。」とか、言われるに違いない。(実際我が家では、この手の会話が交わされている現実があります。)

恐ろしい・・・。

そんなことを考えていたとき、新聞を見ていたら小学生が日本の3,000m級の山を全部制覇した、という記事が。
「山好きの父親に連れられていくうちに好きになり、自分で登るようになり・・・。」
的なことが書いてありました。

『これだ!』

思わず叫びそうになる。

日本の城には「百名城」というものを認定した団体があり、スタンプラリー形式で100の城を巡る、というものがあります。そして、実際、多くの方が巡られているようです。
私の場合、百名城に興味があるのは当然ですが山城の縄張に興味があることや百名城は遠かったり混雑していたりすることもあり、百名城を中心に城めぐりをする、ということはしていません。そもそも、百名城の認定が行われる前から巡っている城もあり、スタンプの押しようがない。後、私、スタンプラリーにあまり興味がなく、よく御朱印帳を忘れてしまう、という性格上の問題もあります。

が、娘がやっている教材などを見ていると、やる気を出させるためか、必ずシールを張らせるなど、到達度合を目に見える形にすることで喜んでやらせよう、というものが多い。そして、どちらかというと、うちの娘はそういうのが好き。

娘はスタンプラリーに興味があるに違いない。

私は、そう、踏んだわけです。

城に興味がなくても、スタンプを押すことに興味がある筈だ。
最初はそれで良い。
しかし、行く場所が城ばかりになっているうちに自然と知識が貯えられていき、ある日、一定量まで達した知識はきっと娘や息子を城好きの海へと押し出すことだろう。

そして、娘に言う。
「ねぇ。○○ちゃんはスタンプ押すの好き?」
「好き!」
「お城のスタンプを集める、っていうのがあるけど、やってみる?」
「やるぅ!!」





早速、一番近くの百名城、名古屋城に連れて行くと、娘は喜んでスタンプ押してました。
隣で建っているのは息子。息子は1歳半にして名古屋城本丸御殿の一般参加開放日初日に行った男。(父親が抱っこして連れて行っただけだが。)
娘は城自体も結構好きなようです。
この日は本丸御殿の建設資材の木の組み方を積み木のようにして遊べるもので遊んでいました。


さぁ、これで大手を振って百名城に行けるぞ!

こうして、子ども達は城ヲタ養成ギプスを嵌められた訳です。
星一徹と呼んでくれ。

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