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本と雑貨と手作りのブログ。

「消しゴムで和のはんこ」

2007-05-19 | 紙モノ雑貨
こちらも、素敵な紙モノが載っている本。消しゴムはんこの本ですが、どの写真もセンスが良くて眺めてばかりいます!数ある消しゴムはんこ本の中でも、ポイント高し☆図書館で借りた本なのですが、購入しようと思ってます。

我那覇 陽子 / 雄鷄社(2006/11)
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タイトルの通り、和風のはんこがメイン。日本の四季を代表する花々などをはんこにしていて、植物にも詳しくなれそうです。可愛いというよりは渋い雰囲気で、絵手紙の世界に近いかも知れません。

今までの消しゴムはんこ本はカッターを使うことが多かったのですが、我覇那さんは彫刻刀だけを使ってます。彫刻刀だと線がゆがんだりしますが、それが味になったり。きれいに作るよりちょっと下手な方が良いので、はんこ初心者にオススメかもしれません(図案も大きいので)。また、これらのはんこは和紙に捺してあるので、インクのかすれも出て、面白いです。

昔の日本の紙製品は、すべて木版刷り(木の版画)だったのですが、はんこも言ってみれば「小さな版画」。素朴な手押し印刷で、千代紙やぽち袋などを再現することができます。中には、京唐紙(渋い色のしっかりした和紙に古典の柄を刷った紙)や花名刺(京都の舞妓さんが持っている小さな名刺)風の作品などもあって、またまた勉強になりました。

この本の好きな所は、作品の見せ方がうまい所。例えば、和菓子の入っていたような箱に四季のはんこをそれぞれ入れて、箱の蓋もはんこでお洒落に模様をつけていたり。お土産の干菓子をモチーフに、落雁のような文香(手紙に添える紙製のお香)を作ったり。はんこを使って、封筒や便箋・包み紙・和綴じノート・折本・ラベル・風呂敷…など、数多くの作品を大きな写真で取り上げています。インクの使い方も綺麗で、色を付けた後にもう1色、別の色を重ねる方法が新鮮でした。

巻末には、ぽち袋やマッチ箱の作り方も。私もさっそく作ったのですが、マッチ箱らしくない色を使ってみました(我覇那さんのは、本物のようなレトロな色合いで、ボタンやクリップなど細々したものが入っています)。小さいはんこをまとめるのにぴったりで、気に入ってます。このはんこの図案は、津久井さんのものですが・・・。

    


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