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大穴(出目)は忘れたころにやってくる

2014-09-03 01:26:41 | 受けとめる力
競輪は基本的に個人戦ではなく、組織戦でもあり場合によっては師弟戦でもある。
競輪は風圧との戦いであるので、単独戦では不利である。
さらに展開にも大きく左右される。
9月2日の立川競輪の予想の敗因を振り返る。
1レースは、本命は3番選手で、6番選手を風避けに使うはずであった。
だが、6番選手は逃げるべきタイミングの時に躊躇してしまった。
仕掛け時を誤ったのだ、こうなると別線(組織)に有利である。
6-3のラインは勝負どころで後方に置かれ、別線の5-1ラインの先行を許してしまった。
捲り不発の展開となる。
わずか1秒のタイミングで、逃げるべき時に逃げないと後方に置かれてしまう。
9人の選手が縦一列に走るのだから、勝負どこで仕掛けないと単純計算で14㍍のハンディを背負う。
力が拮抗していれば、14㍍のハンディを挽回できるはずがない。
野球で言えば、ストライクを2度も見逃し、ボールに手を出すようなものだ。
特に阪神の選手の9割はファストストライクを見逃す。
つまり相手チームの投手にとっては、阪神の打者は追い込みやすいのだ。
競輪の選手の敗因を分析すると、勝負すべき時に勝負していない。
レースを見ていて実に歯がゆいのだ。
あるいは、意地となって勝負どころで逃げ争いをして自滅するケースもある。
当然、3分線の競輪では、共倒れになれば別線の選手たちにとって漁夫の利となる。
必然的に大穴となる。
ラインで走るので3番目の選手は基本的に不利だが、前の2人が逃げ争いで力をロスするので、力を温存している。
必然的に3番目を走る選手に勝ちが転がりこんでくる。
そして、一番弱いラインの選手が2着となる。
3分線の競輪で大穴が出る必然性は、逃げ争いで二つのラインが自滅することに起因する。
利根輪太郎は出目研究で自滅気味であったが、予想行為を補完するのがいわゆる出目。
8レース9-5、9レース9-3、10レース9-2で決まるケース。
10レースの本命は3-5であった。
誰もが9の頭(1着)など思いもつかない。
だが、意外にも同じ頭(1着)が3度も続くのだ。
出目にこだわると蟻地獄にはまるが、出目で救われることもたまにはある。
大穴(出目)は忘れたころにやってくる。
災難に似ているのだ。


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