草の名

私が栽培している薬草や、道端の草でセルフメディケーションにも使える類の植物を紹介してゆきます。

枯れ草で冬支度

2014年11月25日 | 薬草・雑草

 もうすぐ12月。コスモスも採種し、冬に向かっているのを感じます。此処では初めての冬期なので、どの程度の寒さなのか予想できないのですが、作業していると、裏門側から吹く冷たい風が相当強く感じられます。

この時期になると、以前の職場である東邦大学では冬支度をしていました。此処でもそろそろ取りかからなくてはならないとは思いつつも、今まで通りの方法では、とうてい叶わないことに気づいたのです。

  冬期に向かい、土壌の表面を稲藁や落ち葉などで覆って対策をすることを”マルチング”といいます。その効果は、地温を上げて植物の生長を促したり、水分の蒸発を防いだり、泥跳ねを防ぎ、そのうえ雑草もある程度は防ぎ、そのうえ有機物を増やして、土壌を改善するという副次的な効果も入れると一石数鳥もあります。追肥をし難いという難点はありますが、マルチングはしないよりする方が良いのは明らかなのです。

 今までは、数百袋以上もの構内で掃き集められた落ち葉や、東邦中・高校で厄介視されている銀杏の落ち葉等と共に、農家と契約して刈り取った稲藁や籾殻を購入して利用していたのです。ところが、今年はそれらのどれも利用できません。藁や籾殻は量販店でも販売していますが、植栽面積分だけでも購入するとなれば結構な額になります。他に代用できる物は無いかと、過去の経験を思い返してみました。古くなり朽ちた葦簀や簾も応用できますが、どこにでも使えるわけではありません。

 さて困った!!

周りを見渡すと、未だ手をつけていない場所に、手が回らず茅類を刈り取ったままで放置しているのが目に入りました。枯れ草の山です。駆け寄りめくってみれば、種が落ちているとは考えられません。これなら藁の代用として充分利用可能です。しかも費用もかかりません。

 

という次第で、今年は刈り取った茅類の枯れ草で、冬支度します。

果たして良い結果が出るかどうか… 来春になれば分かるでしょう。

鬼に笑われない程度に期待して、春を待つことにします。