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韓国ではなぜ警察がバカにされるのか

2016年07月12日 09時20分38秒 | 日記
韓国の警察官の制服がこの夏(6月)から変わった。これまでの明るいブルーから濃いマリンブルー(青緑)になり、ちょっぴり重厚感(?)が出た。ただ、交通警察官は目立たないといけないので、明るい白系のアイボリーホワイトになっている。

 10年ぶりの衣替えだが、警察叩きが大好きなネットメディアからは早速、「洗うと色が落ちる」とか「インドネシアの警察を真似した」などとイチャモンをつけられている。

 韓国の警察の最大の課題は「権威の回復」といわれて久しい。韓国では「市民に食ってかかられる警官」「酔っ払いに殴られる警官」「デモに押しまくられる警官」……が日常風景だからだ。「制服が重厚になったのを機に少しは権威を取り戻してほしい」というのが善良な市民の声だ。

 韓国のテレビニュースにはよく、夜の交番で酔っ払いが暴れるシーンが登場する。交番内でイスを投げたり警官に殴りかかったり、とにかく警官の言うことを聞かないのだ。交通違反でも、つかまったドライバーはきまって大声で文句を言い、食ってかかる。

 デモ現場でも負傷者は圧倒的に警備側が多い。なのに、メディアに出る写真のほとんどは、デモ側が機動隊に規制されるシーンだ。不法デモで公務執行妨害をやっても警察がいつも悪者扱いなのだ。

 韓国で警察がバカにされてきた背景としていくつかの指摘がある。ひとつは「権力の手先」と見られ、弱い者イジメをするというイメージ。あるいは上から下までワイロまみれという腐敗イメージなどがそうだ。

 ただ、一方で市民、国民は法治意識が弱い。だから法をタテにした警察の取り締まりにはすぐ反発し、従わない。「権力の手先」感は過去、1980年代までの軍事政権時代の名残だが、その後、民主化時代になって「民の声」が強くなり、法治意識はいっそう後退した。まるで法治=警察を無視しバカにすることが民主化といわんばかりの風景が目立つ。

 たとえば先年、ソウルの中心街で再開発のビル撤去をめぐって大もめし、ビルを不法占拠した住民や活動家と機動隊が激しく衝突した(龍山事件)。住民サイドが火炎ビンで抵抗したため火災となり、住民サイドに数人の死者が出た。原因は明らかに火炎ビンだった。

 ところが国会やメディア、世論の大勢は「過剰警備が原因だ」とする住民サイドの主張に同調。当時のソウル市警察庁長(警視総監)は辞任に追い込まれた。法秩序より警察叩きが優先しているのだ。

 この“警察憎し”でクビを切られたのが日本の警察大学校留学経験者で知日派として知られる金碩基氏。今年4月の総選挙で当選し、国会議員になって名誉回復を果たしたが、警察首脳OBの政界進出は久しぶりだ。日本経験を活かした警察イメージ回復への役割が期待されている。

 韓国社会の法治無視は日本非難なら何をやってもいい「反日無罪」「愛国無罪」で象徴される。例の日本大使館前の慰安婦像はその典型である。慰安婦団体が歩道上に勝手に設置した無許可施設で、かつ外国公館への侮辱という国際法違反にもかかわらず、誰も手がつけられないでいる。

 大使館前の不法集会・デモも日本大使館前だけは黙認、放置されたままだ。直近の違法風景では、学生らが「慰安婦像を守れ!」と歩道上にビニールテントを張って寝泊まりしているが、こんな法治無視は世界でも珍しい。

 慰安婦像の周囲にはいつも大使館警備の警官がいる。彼らは写真を撮ろうとする日本人観光客を必ず誰何する。日本人がいたずらをしないか、慰安婦像を守っているのだ。法治どころか逆に警察が不法を保護している。慰安婦像問題は「韓国は法治国家か放置国家か」の試金石である。

文/黒田勝弘(産経新聞ソウル駐在客員論説委員)

所詮、日本に教育されなければこの程度の低能な民度。
いつまでも底辺民族で嫌われていろ!

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