「小さな政府(小泉構造改革)」=格差社会

格差問題を中心とした考察 ※コメント、トラックバックは受け付けません

「バブル経済崩壊と財政赤字と恐慌」

2006年10月18日 | 財政問題

1990年以降の経済施策の判断ミス(アクセル、ブレーキの繰り返し)は何故繰り返されるのであろうか。

それは「バブル経済崩壊の影響」がきちんと理解されていないからである。

バブル崩壊過程で、資産価格がどれだけ下がったかというと、株や土地だけで1200兆円~1500兆円とも言われている。
この資産価格下落の影響ということこそが、いつも議論から抜け落ちてる大事なところである。

GDPが500兆円として、その3倍もの借金が降りかかってきた訳である。

マスコミはすぐに、150兆円の財政赤字が積み上がったことを問題にするが、投資乗数効果を考慮して400兆円のお金が世の中を回ったお陰で、日本は恐慌にならなかったのである。

財政赤字だけが問題となり、財政が出動したことで恐慌を防いだということは評価しない、これは信じられないことである。

「世界大恐慌」「昭和恐慌」など学習すべき題材はいくらでもあるのに、こうしたことを「説明しない経済学者」、「日経新聞を筆頭に、勉強をしないマスコミ」の罪は重いといえる。