NPO法人 滝山城跡群・自然と歴史を守る会 公式ブログ

八王子市認定 滝山観光おもてなしボランティアガイド団体「ウジテラーズ」滝山城跡の下草刈りを毎月実施しています

「普済寺」今昔 東京都立川市 北条氏とともに滅びた"武蔵七党 西党 立川氏"の居館跡  

2015-07-26 20:00:00 | ノッチの日記
 東京都立川市(たちかわし)にある立川駅は、JR中央線の駅であり青梅線と南武線のターミナル駅でもある。更に、南北に多摩都市モノレールが走るビッグステーションだ。
 昭和42年頃だったと思う、、、
立川駅北口を出て目に入ってきた光景は、シロ目がやけに目立つ汚れた顔でボロをまとい両足膝から下がない人がガタガタと震えながら切断された足でひざまずき、行きかう人々に物を乞う姿だった。立川駅前のところどころにそんな人たちがいた。
足が無い人は戦争で失ったらしい。ほかの人たちも戦争に行った人たちだと聞いた。
私はその尋常ではない姿の人たちに憐れみを感じると同時に怖かった。記憶に焼きつき今でもその人たちの姿が想い浮かぶ。

 めざましい発展を遂げ、今も発展し続ける立川駅周辺は、多数の飲食店や娯楽施設、大型商業施設が建ち並び今や多摩地域の中心的な賑やかで華やかな街だ。近年は、アニメの町として話題にのぼることも多くなった。

 そんな立川市の歴史の一部の話です。
立川駅から少し西よりに南の方へ、多摩川に近い所に臨済宗建長寺派の古刹 普済寺(ふさいじ)という寺がある。普済寺(立川城址)は、中世に武蔵七党と呼ばれた武士団 西党の立川氏が文和2年(1353)に菩提寺として創建したと伝えられています。
また立川氏の居館跡とも云われ本堂東側と墓地の西側に土塁が一部残る。

その城館跡で土塁見物ができるので紹介します


現在ある寺の本堂は、平成7年に焼失したあとに再建されたものということ。


早速ですが、これがその土塁跡(寺の内側から)。史跡としての説明がある。


土塁を見ての印象は、「想像していたより規模が大きい」。
それにしても、、、ちょっとセメントで固めすぎやないか。


外側から見る土塁跡
”新編武蔵風土記稿 柴崎村 ”には、
總門ノ左右ヨリ南ヘ掛テ土居并ニ堀跡アリ とある。


現在は残念ながら堀の痕跡は見当たりません。
深い堀だったことでしょう。。。


普済寺今昔
戦前絵葉書 普済寺「立川居城址」 


見る角度は違うが上の門と同じところ。たいていそうだが昔はよかった。


外側は空き地のようになっているが、江戸名所図会には建造物が描かれている。


寺内には「国宝 六面石幢」がある。国宝ですよ、一見の価値あり!
1361年 道円の作。塔身各面に四天王及び金剛力士(仁王)像が薄肉彫りされている。
ガラス越しにぐるっと周囲から六面を見学できます。


普済寺の南側は"残堀川"が流れる切り立った断崖。
以前紹介しましたが、「蛇堀じゃぼり」がなまって「ざんぼりがわ」。
他の方角は平坦な地形なので堀や土塁に囲まれていたと推測するが、今は住宅街の中にその痕跡はない。


桜の季節
川沿いに歩道が続く。お花見の穴場ですよ、ここは。


紅葉の頃


普済寺から見る景色。
遠望が利くのは城館を構えるには好都合の立地条件か?


近くにJR中央線が走る。この先、多摩川に架かる鉄橋を走る列車の姿を撮影する人たちをよく見かける。


普済寺今昔
「新奥多摩街道の歩道橋上から普済寺を望む」


戦前絵葉書「多摩川より普済寺を望む」


普済寺から多摩川河川敷堤までの距離は直線で約500m。
現在は、普済寺と多摩川のあいだに新奥多摩街道が通り激しい交通の往来がある。
田園が広がる風景は立川氏が居住していた頃の面影をまだ残しているのかもしれない。

武蔵七党 西党について詳しく知りたいが史料がない・・・

2015年7月19日定例活動 弁天池の堤防跡 危険な任務 活動の原動力はなんだ?

2015-07-19 23:36:00 | 下草刈り日誌
7月19日 猛暑のなか定例活動 滝山城址の景観維持・回復のため下草刈りを実施しました。

【会員参加者】
西山、尾熊、原田、長峯、金子(磨)、高橋、稲用、鈴木、
下山、北原、谷津、奥村、戸松、金子(健)、中野(以上15名)

【ご協力頂いた一般参加者】
いつも参加して頂いているお手入れボランティアさん男性2名

【作業場所】
弁天池の堤防跡

滝山城はヤマユリが咲く季節でした。


千畳敷に、いつも通り9時30分集合


ラジオ体操をして


作業開始


堤防跡、ここを主に刈ります。ここから攻め込む。


刈り進んで、うしろを振り返って見る。
草が多いだけにチョット刈っただけでやった気がする。


更に進んで堤防の上から


蒸し暑くて体力がすぐに消耗してしまう、早々と休憩


半分位刈りました


ブログ初登場、わたしです。


堤防の上から弁天島を見下ろす


昼休憩時点、まずまずはかどった


前回作業した千畳敷腰曲輪、まだキレイな状態だ


午後の作業開始、理事長がボラさんに鎌の使い方を指導


金ちゃんが斜面に取り付いた。


この溝は沢です


炎天下のなかでの作業はかなりキビシイ、
でも今日を経験すればあとはどんな時でも大丈夫だよ!


作業場所の規模がお分かり頂けますか?人と比べてみてください、
その斜面に群がる雑兵ども。


すでに体力は消耗しているが、やる気力はまだあります。


みんなよく働くよ


何のために? 君たちを動かすのはなんだ?


再び登場、わたしです。
「いい眺めだ、弁天島って結構大きい。」


滝山城の「滝」
先日の台風11号の大雨で水量が増え滝らしくなっていた。
渓流のような音が響く。


熱い、頭クラクラ


13:45 これ以上作業を継続すると熱中症になりかねない。
作業を継続するのは危険と理事長の判断で作業STOP。
気持ち的にはもっとやりたいのだが・・・


それでも景観回復に成功


何があなたたちを動かす?どんな志がある?


今回も達成感あり、綺麗になった堤防跡を見て陶酔。


皆さん本当にお疲れさまでした。ボラさん、ありがとうございました。
みんな丈夫で体力あるよね。その活動の原動力はなんなの?
NPO法人の正会員になるには、入会金と年会費が必要です。
お金支払ってまでしてよくやるよ。
それは、滝山城が好きだから?
下草刈りに参加すると仲間に会えて語りあえるから楽しい、
これが活動の原動力

来月も滝山城で会いましょう。
8月は16日と30日、2回下草刈りの活動日です。

「よみがえれ滝山城」 「滝山城で会いましょう」

2015-07-16 19:00:00 | News
滝山城の景観を維持するために下草刈りに参加しましょう!
会員の参加人数が毎回少なく労働力不足です。
60名の会員の皆さん、参加・協力お願いします。あなたにもできる事はあります。

会員以外のボランティアさんも募集してます。

「よみがえれ滝山城」エコエコアザラク「滝山城で会いましょう」