ひと雨ごとに本格的な春の訪れを強く感じる今日この頃
サンシュユの木の枝先に黄色い花が奇麗に咲き揃った。
サンシュユ…別名を春黄金花(はるこがねばな)と言い
早春にいち早く春を告げる花木のひとつとして知られる。
元々は薬用として江戸中期に朝鮮から種が持ち込まれ
東京の小石川植物園と駒場薬園に植えられたとか…。
そんな由来を知ると、このサンシュユを見る目も変わり
何だかありがたく貴重に思えてくるから不思議なものだ。
今にも花開きそうに大きなつぼみを膨らませているのは
毎年楽しみに待っている優しいピンク色の姫こぶしの花。
淡黄色の穂状の花を枝からたくさんぶら下げているのは
マンサク科の落葉低木で土佐が原産のトサミズキの花。
そして、いよいよ満開となり見事に咲き誇る馬酔木の花。
馬だけでなく人間までもが酔ってしまいそうなほど美しい。
関東に遅れて、ようやく岡山でも桜が一気に見頃を迎え
今週末はお花見に繰り出す人々が多いと予想されるが
ガーデンの桜が開花するにはまだもう少しかかりそう…。
それまでは、こうした色とりどりの春の花木を愛でながら
主役の桜の登場を、今か今かと心待ちに待つしかない。
そう…まるで、西洋料理のフルコースで、メインディッシュ
の前に、次々と出てくる様々な料理を味わうがごとく…。