記念艦 三笠

2013-03-26 | Travels



 東京多摩地区の桜が満開になりました。

先週、東京23区内の桜が満開になって、それから数日遅れのようです。今朝はまた冷え込んで、八王子では朝6時の気温が2度台だったそうで、桜が咲いた状態がもう少し長く楽しめそうです。


↑これは総武線の秋葉原~浅草橋間の橋のたもとで撮りました。桜のピンクと総武線の黄色を合わせてみたかったのですが、なかなか難しいです。

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 先週の木曜日に、神奈川県横須賀市にある<記念鑑 三笠>を見学してきました。多摩地区から車で横須賀へ向かうには、いくつかのルートがあり、この日は国道16号線と横浜横須賀道路を使って行ったのですが、道路の混雑が激しく、予定していた時間よりも到着が遅れてしまいました。でもそれが幸いし、午後3時半頃に着いた三笠公園では順光で写真が撮れました。

  ↑三笠の全景です。画像をクリックしていただくと、倍のサイズの画像をご覧いただけます。

 記念艦三笠は、数年前にNHKがドラマで<坂の上の雲>を放映した頃から、一度、見に行きたいと思っていた場所です。数年越しに来ることができました。

 ↑<坂の上の雲>の主要登場人物の一人、日露戦争当時、連合艦隊司令長官だった東郷平八郎元帥の銅像が公園の中にあります。東郷元帥は司令長官として艦隊の旗艦だった三笠に乗っていました 。

 ↑艦内の<長官室>です。この部屋で業務に就いていたそうです。

 ↑こちらが長官の寝室。

小柄だった東郷元帥には丁度良いサイズなのかもしれませんが、かなり小さな寝台です。この寝室は長官室と続いていたそうです。

 日露戦争で活躍した三笠も、第一次世界大戦後のワシントン軍縮条約で軍艦を減らすことになった流れから退役し、大正12年に現在の位置に記念艦として保存されましたが、本来なら東京の芝浦で保存されるはずだったそうです。それが横須賀の地になったのは、港に係留中に関東大震災が起こり、艦底に破孔が生じて、浸水してしまったことによるそうです。

 その後、第二次世界大戦が起き、日本が敗戦し、ソ連から解体要求があったり、使用を委託された民間企業が構造物を撤去して遊戯施設として使用していたりして荒れた時期を経て、今のような立派な姿になったのは昭和36年のことだそうです。
 このあたりの経緯は、<記念艦三笠>の公式HPでご覧いただけますが、荒れていた当時は本当に無残な姿です。私が撮影した三笠の写真の大半が復元されたものです。 復元には多くの人たちの尽力があったでしょう。

↑艦橋上部から艦首側の主砲を撮ってみましたが、この日も甲板の整備が行われていました。艦首の延長上の方向に皇居が位置するそうです。

(画像をクリックしていただくと甲板図の拡大画像が開きます)

 ↑見学の際にもらった甲板図です。
 船室図等はありませんでしたが、乗員数は859名でした。船内を観てまわりましたが、そんなにたくさんの人たちが乗り込むには小さな船だったと感じました。

 

 ↑三笠の建造当時の要目です。全長が121mほど、全幅が23.2mほど、当時としては大型だったのかもしれませんが、『この程度の(小さな)船で戦ったのか・・・』と、思わされます。日本海海戦が始まる際に、参謀秋山真之が大本営に送った有名な電文『天気晴朗なれど波高し』のとおり、荒れる海で戦った人たちの勇気は大変なものだったと思います。

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 ↑三笠公園にも桜は咲いていました。D51型蒸気機関車が展示されていますが、こちらは本物ではありません。タンク部分は災害時のための水が備蓄されていました。


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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
堂々と (Pepper)
2013-03-26 19:55:10
旭日旗が揚がっているのが素晴らしいと思いました。
> Pepperさんへ (non_B)
2013-03-26 21:23:16
現在の自衛隊でも多少の意匠の違いはあるようですが、旭日旗は用いられていますね。
船全体から見れば小道具のような旭日旗ですが、三笠が軍艦であったことを示すには大切なものだと思います。

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