時望がうちに来たのは5月ぐらいだったと思う。
良く行くホームセンターに生体販売があって、何気なく前を通ったら、少し大きなケージに、月齢が立ち過ぎてちょびっと大きくなっちゃったアメショがいた。
今思えば、生後6ヶ月も経っていたのに小さくて細かった。
10月終わりの誕生日なんて自然の中ではありえないし‥‥。
その背の高いケージの中で、下向いて猫座りしていたんだよね。
一旦、帰路についたものの、その姿が忘れられなくて、家に帰る途中の道で角を曲がり損ねるところだった。
そうして家に帰ったのだけど、すぐにもう一度ケージを持って出かけてしまったのだった。
グレーのシマシマが薄い色で、そこが気にいっていた。
抱くと舌でペロってなめた。
獣医に連れて行くと、貧血っぽくてカルシウムが足りていないって言われたので、小さい頃はサプリで補っていたな。
時望の好きなモノ
流れているお水
かつお節
ササミ
マグロ
蝉さん
テーブルの上
新聞紙
私のあと
もっといっぱいあるけど涙が出るから考えるのやめる。
11才と9ヶ月、平均寿命といえば、そうだけど、ずっと一緒にいたかった。
こんな良いアメショはうちのだけだよ。
一年位たって、生後約3週間の小さな弟分がやってきた。
女子たちはてんで知らんぷりだったのに、時望はとても良く面倒を見た。
やさしい。
夢ちゃんが病気で死んだ後、血液検査をしてその時は大丈夫だったのだけど
一年後には、悪化していた。
猫の一年は3~4年ぐらいに相当するんだね。
時望は居なくなっちゃったけど、記憶の中にずっといる。
お台所にはいつも時望が居る。
時望が星になった日は、真夏なのに気温が19度の涼しい日だった。
何度も隠れたくて、寝ているところからよたよた歩き出したくてしょうがなかったね。
だるい体を起こして、最後に私の顔をしっかり見てくれたよね。
わすれない。
それから、静かに眠った。
長袖のポロシャツで、時望の入った白い箱を火葬場に持っていった。
森の空気が冷たくて、湿っていて、静かな午前中だった。
ありがとう、時望。
君に出会えて幸せだった。
またあいたい。
がんばりました...........時望。
昨日、旅立ちました。
昨年の暮れから具合が悪く、血液検査の結果も、犬なら死んでいる数値。
猫だから生きていると医者にいわれてから、7ヶ月も生き延びました。
偉かったです。
一週間前ぐらいから、隅っこや今まで行った事の無い暗い所を探して歩いて隠れていました。
自分の死期を分かっていたのだと思います。
お風呂場や、台所のシンクの中、本棚のすみっこ、紙袋の中、衣装部屋の奥、
ひとりでジッと箱座り。
おりこうですね。
最後も何処かへ身を隠したいのか、立ち上がろうとしては何度ももつれてゴロンとしながらも
自分の行き場を探していたようでした。
仕事に出かけていて、最後は看取れませんでしたが、
出かけて行った時と同じ寝姿でしたので、
静かになってひとりになって安心して眠るように旅立てたのだと思います。
本当に、最後まで手のかからないお利口さんの猫でした。
時望がいたから、わたしの暮らしが愉しかった。
ありがとう。
向こうへ行く前にもう一度、会いに来て。
くるねこさんのところのもんさんが旅立ってしまった。
FIPだったのによく頑張りました。
ゆめちゃん、もんさんをよろしくね。
話し、合うと思うよ。
FIPだったのによく頑張りました。
ゆめちゃん、もんさんをよろしくね。
話し、合うと思うよ。