ダメロン物語２０１３

むかしむかし
あるところに野菜と人間が楽しく暮らすビギン村がありました。

人間たちは
とても野菜たちを大切にし

野菜たちは
人間たちを信じ、協力し合い、助け合いしながら生活していました。

ある日

メロン一族のユウカちゃんがしくしく泣いていました。

メロンちゃんをお世話している、ビギン村のスタッフIさん
「なぜそんなに泣いているの？」
と尋ねました。

すると
まっ黄色になった大きな体を潤ませて

「ワタシ・・・
みにくい姿になったって・・・
昔はあんなに可愛いっていってくれたのに・・・

みにくい私のことを「ぶちゃる」って・・・
シャチョ村長が・・・

Iさん！！！
「ぶちゃる」ってなにかしら？
なんだか怖くて、悲しくて・・・・
私たちはダメなメロンなんだわ・・・」



ユウカちゃんの頭は悲しみから完全に凹んでいました。

ユウカちゃんを可愛がっていたIさんはシャチョ村長に問い詰めました。
「そんなひどいことを言って、メロンたちを傷つけないでください！！！！」

すると
「ぶははははーーーーーーーーーーーーー
ユウカの全盛期は終わった。
これからは熟女キスミーの時代がやってくるんだ！！！

メロンは網目がきれいな黄緑娘が一番じゃーーーーーー

黄色くなりきったダメなメロン・ユウカはぶちゃってやるーーーーーーーーーーーーー」

「ぶ・・ぶちゃる・・」
Iさんはつぶやきました。
ニイガタ出身のシャチョ村長のいう「ぶちゃる」とは「捨てる」の意味です。

同じくニイガタ出身のIさんにはその意味する残酷さがわかり、うつむいてしまいました。

すると
「どうしましたか？」

顔がスイカになっている青い服を着た青年が優しく声をかけました。

「シャチョ村長がこの子たちを・・・ぶちゃる・・と」
Iさんがそういうと
ニイガタ弁がわかる青年は、すっかり凹んだユウカちゃんたちをじっとみつめて言いました。

「ユウカちゃん
そんなに凹んでいないで、心を僕に開いてごらん？」

最初はもじもじしていたユウカちゃんも、優しい青年の問いかけに心を開いてくれました。

今まさに食べごろとなったユウカちゃん

みずみずしい体は皮のそばまでとろけるようでした。


「なんて素敵な香りなんだろう！！！！！
完熟しきったその体！！！
そしてとろけるような甘さ！！！！

人間とメロンは同じなんですね。
見た目ではなく、大切なのは中身。

わかりました、僕が何とかいたしましょう！！！！」

そういうと
青年はマジックを持ち、何かを大きく書きました。












「ダ・メロン」

「キミたちはダメロンじゃない！！！！
ダ・メロンだ！！！！
完熟したその体を武器に売り出せばいいじゃないか！！！！」

「私たち・・・ダ・メロン？」
さっきまですっかり凹んでいたユウカちゃん。

心を開き、カットされた新しい形で人間たちに食べてもらえることになりました！！！


「ありがとう！ありがとう！！！」

ユウカちゃんもIさんも大喜びです。

それを見ていたシャチョ村長

「オ・オレだって同じことを考えていたもんね！
オレだってちゃんと考えているんだからね！！！」

と
青年に刺激され、すっかり改心したようでした。


ユウカちゃんたちはようやく元気を取り戻し

ビギン村販売担当さつまいも子さんに手渡されました。

ニイガタへ飛び立つことになった「ダ・メロン・ユウカちゃん」
そのとろける甘さと芳醇な香りに魅了された人々に、いつまでもいつまでも愛されましたとさ。



終わり
















と
いうわけで
完熟しきったユウカちゃん
「ダ・メロン」ちゃんが今年もたくさん出ています！！！！！！！


ユウカちゃんは見た目がどんどん黄色くなってしまい、頭の部分が茶色く凹んでしまい・・・
このままでは社長に捨てられてしまいます・・・


でもでも味は極上品！！！！

そこで

「捨てないでください！」とユウカちゃんを確保！！！

yokkoさんがなんと41個もご注文くださったり
完熟ユウカ茶のおいしさを知っている方たちからご注文いただいたり
なんとか嫁に出すことができています

まだもうちょっと余裕がありますので、欲しい方連絡くださいね～～～～～～