チケットが取れなくて、譲っていただけたチケットでようやく観られた。
やはり入口には「満員御礼」の立て札が立っていた。
キャスト
ハムレット:井上芳雄
オフィーリア:昆 夏美
レアティーズ:伊礼彼方
ホレーショー:成河(ソンハ)
旅芸人/亡霊:阿部 裕
ポローニアス:山路和弘
ガートルード:涼風真世
クローディアス:村井國夫
川口竜也/小西のりゆき/俵 和也/照井裕隆
岩亜希子/木村晶子/園田弥生/平田愛咲
演出:栗山民夫
毒、吐きます。
ごめんなさい。
韓国版の復習ができてよかった。
大好きなシーンがカットで残念。
そうです、ラップのシーン
まず、あちこちで言われていますが、
舞台美術。
あれはないんじゃないのぉと思います。
本当に残念。
韓国版は回り舞台を上手に使って、時間や場所の展開が素晴らしかった。
1幕最初のオフェーリアとヘレナの乙女が夢見て歌うシーンも
韓国版では花畑が見えた(ように感じた)。
でも、クリエは石畳で寂しかった。
たぶんに本番しか見ていなかったら、大きな石の壁を動かしたりするだけで、
いろんな展開ができる潔い舞台美術だと思っただろうが・・・。
よかった点は父親の登場。
韓国版のロボットみたいと思ったのよりも映像でぼや~っと見せるのはいいなと思った。
(阿部さんが登場するかどうかは別として)
ハムレットとオフェーリアがベッドに向かうシーン。
韓国版のほうが愛たっぷりって感じで、オフェーリアがとっても幸せそうだったのに対して、
日本版は兄や父の忠告を破るんだといった、覚悟するみたいな様子で
オフェーリアやハムレットの愛情が薄かった。
もっと甘~いムードのほうが、その後の展開にメリハリがもてたのではないかなと
素人なりに思ったりして・・・。
お墓のシーンは「ぼちぼち」などを含めて、
親父ギャグ的な言葉遊びがあったのに、笑いは起こらず・・・。
残念!!
あそこは笑いをとる場面だと勝手に思っていた私は残念だった~。
墓堀がポイポイ骸骨を投げちゃうところが韓国版と違う。
私は韓国版のように並べたほうがよかったなと思う・・・。
投げられた頭蓋骨をひょいっと持てるものなの???
墓堀職人は持てても、ハムレットは持てず、
墓堀職人は「これはだれだれの骨」と普通に言うけれども、
ハムレットはただの頭蓋骨になってしまうと気づき、
死のむなしさとか、現実とかけ離れていること、死は自分からは遠いものであるのでは?
でも、淡々と墓堀が掘っていた墓は、実はオフェーリアのためのものであると知った時の
驚愕が対比できるのではないの?
愛していたオフェーリアの死、あってはならないこと
自分の復讐を見せたくないから、「尼寺に行け」だったはず・・・
そして、歌。
シスター、ブラザーはやっぱり変。
オフェーリア、お兄様でも歌えるの思う。
私はしっかり頭の中で変換させてましたよ。
英語で兄弟同志をそう呼ぶのかな???
特に、兄は妹のことを名前で呼ぶんじゃないかな???
そして、そして、私がドンソク君のファンだからだけど、
彼の美しい歌が好きなので、あの役の方に、特に2幕は耳を疑ってしまった。
音、とれていない?
ああ~~~~
井上君はがんばっていた!
井上ハムレット、いいなと思った
でも、いつもの彼でいいのに、何であんなにがなったのか、
彼ののどが心配。
ロックといえども、いつもの感じでよかったと思う~。
特に1幕は・・・。
ソンハさんが軽く歌っていた分、がなり声以外で表現できる気がする。
ウンテさんは怒り、復讐の炎がメラメラ見えた。
叔父の汚さだけでなく、母に対してもものすごく憎んでいる様子だった。
井上君は悲しみが大きいんだなと思った。
目力もウンテさんはすごいからかな。
涼風さんの母親は本当に美しくて、女と生きたいのがぴったり
背中の美しさに、ほれてしまった~
あれに対抗できるクローディアスって、下村さんだと思っちゃった。
びっくりしたのは、昆さん。
父の死を知ってからの彼女、ノーメーク?で、ぼろぼろのシャツで、
本当に気が狂ったようで、歌い方も声を変えていてすごかった~。
涙をすする音が周りからしたくらい、観客が見入っていた。
韓国版は花を持って、美しく狂っていたけれども、
やっぱり昆さんみたいなんだろうなと思ってすごい!と思った
というわけで、書き出すとたくさん言いたいことがあるけれども、
ハングルでわからなかった細かい台詞がわかったので、
韓国で再演はないかな~と思っている私
ここのところ、私の好きだった劇団も好きな人の退団話の話ばかり。
あっ、ビースト見損ねた、リーダー猫好きだったのに~、
ラダメスでもう一度見たかったのに~・・・。
「『ウィキッド』できるの?」と感激に関心のない弟まで言ったりして・・・。
飛び出た方々がどんな役をなさるのか、なんだかとっても楽しみでもある・・・。