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【2】IISIA代表・原田武夫からの〈メッセージ〉:「今日の焦点!」
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢の
ツボが分かる~
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⇒“今日の焦点”はズバリ:
「ティモシェンコ元ウクライナ首相が“暴言”を非難される」です。
⇒その理由は……:
─「エージェント人生」という言葉があります。
国家機関としてのインテリジェンス機関に関連した言葉です。
─米欧の統治エリートたちは思考の枠組みを設定します。
これを全世界に流布させる時、外交とインテリジェンス機関を用います。
─そして後者を現地で手伝うのが「エージェント(協力者)」なのです。
エージェントはミッションを遂行している限り、国外から支えられます。
─国家機関や大組織では「なぜこの人はこんなに出世するのか」という人が
いるわけです。本人の能力ではなく「エージェント」であるからです。
─しかしそのことを本人は決して口にしません。
「絶対に秘密」であり、むしろ組織・国家への忠誠を繰り返し語ります。
─もっとも「エージェント人生」は安泰ではないのです。
「思考の枠組み」それ自体が変わったらばエージェントも交替なのです。
─すると従前からのエージェントは切って捨てられます。
「秘密」を知りすぎているので“主人”の米欧にとって危険だからです。
ウクライナの元首相であるティモシェンコ女史がバッシングを受けています。
現在の「反体制派」であった政府首脳部に暴言を吐いたからです。
その旨、述べている電話記録がなぜか明らかになりました。
動かぬ証拠を前に、ティモシェンコ元首相は明らかに不利です。
同元首相はヤヌコヴィッチ前大統領に逮捕拘束されました。
そして収監されてもハンガーストライキを行うなどして頑張ったのです。
「解放」の時が来て、一度だけ大広場で演説しましたが反響は薄すぎました。
すぐに「健康上の理由」でドイツへと旅立ち、そのまま滞在しています。
「用済み」となった時の米欧の統治エリートによる対応はひどいものです。
正にごみを捨てるように、いやそれ以下の扱いをエージェントに対して
します。
我が国においても数多くのエージェントが棲息しています。
「他山の石」なのであって、今回のウクライナの例から多くを学ぶべきで
ある。
私は・・・そう思います。
「引き際」は自分で創るものです。
(メールマガジン 2014年3月27日号 より)
http://archive.mag2.com/0000228369/index.html
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