グローバル・ビジネスと海外進出を志し、ブラッシュアップしたい企業経営者の皆様が、変転する国内外情勢を御理解され、ビジネス・チャンスを探るにあたり「要するに何を知り、どう考えれば良いのか」を端的にアドヴァイスするコーナー。
今回は第27回目のコラムの内容をお届けいたします。
※2013年9月24日朝に発行したものです。あらかじめご了承の上、読み進めてください。
「IISIA代表・原田武夫の“グローバル・アイ”」
~これを読めば海外マーケットとそれを取り巻く国内外情勢の肝が分かる~
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「米イランが急速に接近 『その先』で何が起きるのか?」です。
⇒原田武夫のワンポイント・アドヴァイス……:
―米国とイランが急速に接近しています。
早ければ9月中にも「国交正常化」に踏み出しそうな勢いです。
―両国は1979年に発生した「イラン・イスラム革命」以降、敵対関係にありました。在テヘラン米大使館が長期にわたり占拠されたのが理由です。
―そのため米国はイランが「非道な国家」と言い続けています。
しかしこれは全く的外れです。
―なぜならば中東において「選挙」によって国家のリーダーシップが変更してきたのは革命後のイランだけだからです。その事実を踏まえるべきです。
―しかも米国はイランと離反し続けてきたわけではなく、この中東の大国との和解を密かに試みてきました。インテリジェンス機関がその担当です。
-したがってその流れの上に立っての現在の動きは一気に流れていくはずです。2000年代初頭のクリントン政権は正常化の寸前にまで行きました。
こうした状況を快く思っていないのがイスラエルです。
イスラエルは米イラン接近を間近に見る中、「次の一手」を考えているはず。
来る30日には米イスラエル首脳会談が急きょセットされました。
オバマ米大統領に直談判し、何とかしてイランから引き離そうとしています。
しかしそこでむしろ米国の強い「イラン接近」を確認したらどうなるのか。
イスラエルとしては「もはやこれまで」と思うはずです。
そうなった時、急浮上するのがイスラエルによる対イラン開戦です。
潜在的核保有国である両国の「殴り合い」は壮絶なものになるはずです。
そしてその結果、中東は一気に火の海となります。
「主戦場」はリビアでも、エジプトでも、シリアでもなかったのです。
当然、原油価格は高騰し、エネルギー事情が一変します。
金融マーケットも大混乱となるはずです。
それではその時、一体何をすればよいのか。
また我が国の政府はどのように動くのか。
・・・これを透徹する力が今、我が国の経営者全員に求められています。
「経営者のためのグローバル道場」ご購読はこちらから(無料)
http://haradatakeo.com/link/?to=mag2&fr=fb
https://www.facebook.com/iisia.jp/photos/a.498926340178592.1073741828.497706833633876/543695909034968/?type=1&stream_ref=10
http://archive.mag2.com/0001596697/index.html
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます