タイムリーな話ではないのですが、日本ライフル射撃協会(以下、日ラ)の理事会で、デジタル射撃種目(ライフル・ピストル)から空気けん銃(以下、AP)への推薦について承認されたそうです。警察庁など関係省庁への働きかけはこれからのようですが、いずれAPへの選択肢として登場してくるでしょう。実現に向けて、日ラの方々の今後の努力に期待したいです。
Digital Sports Shooting(以下DSS)、って何だ?という方は、システムイン米沢をご覧下さい。DSSは現在のビーム射撃種目と同様に所持許可が不要なので、射撃人口の裾野が広がることが期待出来ます。
特に注目したいのはデジタルピストル射撃(以下DSP)です。現在はライフル等の長物(HR=ハンドライフル含む)で初段以上を獲得してから出ないと所持出来ないピストルが、初段どころか所持許可すら必要がなくなります(ビームピストルは語る価値なし)。銃器の形状がピストルと同様なので、DSPであれば最初からAP等で役立つ技術のトレーニングが可能です。HRと違ってカッコも良いですし。
DSPの競技には、ISSFのAP準拠となる精密系の競技と、精密系と速射系(時間内に規定の数を撃つ)を組み合わせた競技(競技名タカハタ、ISSFの25mピストル準拠か?)があります。一昨年だったか駒沢オリンピック公園(だったかな?)で行われたイベントでDSP(ISSF準拠AP)を撃ったのですが、激発反動のないAPという感じでした。面白いのは着弾の前後一定時間の銃口の動きが記録されることと、シリーズ(10発)の着弾を重ねて表示出来ること。照準時の銃口の動きやグルーピングが確認出来て、RIKA/Noptel等のようなトレーニング用途にも使えます。普及してきたら既にAPを所持されている方にも有用ではないでしょうか。
今まではシステムイン米沢で購入するしかなかった銃器も、銀座銃砲店や国友銃砲火薬店でも扱い始めるようです。
しかし、これが普及したらハンドライフルは、ますますマイナー度合いに拍車がかかり試合も減りそうな気もします。
DSPですが関西の学生連盟は大会を開いています。長物(ライフル)一辺倒だった学生射撃にも新しい波が来ているのかも。
ちなみに私はHRで5級を取得したので競技用SBライフルの所持を申請出来るのですが、夏暑く冬寒いと評判の射撃コートを着るのが嫌で申請していません。興味はあるんですけどね。/hiyo_face/}