新婦人 盛岡支部

たのしい、うれしい、おいしい、ためになる!がいっぱい!

●核兵器全面禁止のアピール●

2011-08-05 01:36:42 | ●日記●

わたしたちは毎年、日本に原爆が落とされた時期の1週間、8月3日から9日まで、肴町商店街で署名を集めています。私たちは「たなばた署名行動」と呼んでいます。世界の核兵器をなくすための署名です。

8月3日~9日
いずれも12:15~12:45
肴町商店街アーケード

今年の2月から新しく取り組んでいる署名は「核兵器全面禁止のアピール」です。被爆地広島、長崎から、両市長をはじめ内外の広範な賛同を得てスタートしました。
賛同者は、吉永小百合さん、沢田研二さん、宝田明さん、湯川れい子さんなど多数いらっしゃいます。また、ポスターには瀬戸内寂聴さん、張本勲さん、山田洋次さん、元ちとせさんらが掲載されています。
以下に文面を紹介します。

核兵器全面禁止のアピール
1945年8月、広島と長崎に落とされた原爆は一瞬のうちに二つの街を廃墟に変え、21万の人々の命を奪いました。いまなお20万を超える被爆者が苦しんでいます。この悲劇をいかなる地にもくり返してはなりません。
いま核兵器の廃絶を求める声は世界にひろがっています。多くの国で市民が行動し、政府がその実現を支持しています。ヒロシマ・ナガサキをくり返させないもっとも確かな保証は核兵器を全面的に禁止し、廃絶することです。
2010年5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議では、核保有国を含む189の国々が「核兵器のない世界の平和と安全を達成する」ことを決めました。いま、それを実行に移すときです。

私たちはすべての国の政府に、すみやかに核兵器禁止条約の交渉を開始するよう求めます。

この趣旨に賛同する方は、どなたでも署名していただけます。

ぜひご協力ください!

署名用紙ダウンロード(新日本婦人の会中央本部HP)
http://www.shinfujin.gr.jp/b_category/3_kempo/2011/2011appeal_sign.pdf

オンライン署名もできますよ!
(原水爆禁止日本協議会キャンペーンサイト)
http://www.antiatom.org/Gpress/?page_id=2425

ぜひ「たなばた署名行動」に立ち寄ってご協力ください


●子どもと放射能その4●

2011-08-05 00:15:58 | ●日記●

「子どもと放射能その3」でも書いたように、7月14日、盛岡市は市内14か所(おもに校庭)の放射線量を測定しました。その結果を受けて、私たちは、8月4日にふたたび教育委員会と懇談しました。今回は要望書を提出しました。

以下に要望書の内容を掲載しまします。

2011年8月4日
盛岡市教育委員会
教育長 千葉 仁一 様

放射線量測定と対応についての要望書

日頃からの貴教育委員会の活動に敬意を表します。新日本婦人の会盛岡支部は、子どもと女性の幸せを願って運動している団体です。
福島第一原子力発電所の放射能漏れを受けて、当会でも子ども達への影響を心配する声が多く、6月末に貴教育委員会との懇談の場を設けていただき「市内でも放射能汚染の詳細を調査して公開してほしい」「子ども・保護者に気をつけること等の文書を出すように各学校に通達を出してほしい」など要望しました。その後の各学校の対応や7月14日の市内14カ所での放射線量測定は一定の前進と受け止めています。
しかし、今回の測定結果が通常の放射線量を上回っていること、食べ物の放射能汚染に関する報道を勘案すると、さらに詳しい検査が必要だと思われます。
子どもたちを放射能汚染から守るために、下記のことを要望します。

1.市内14か所の測定結果を速やかに公開してください。公開の方法はホームページのみではなく、だれもが知り得る方法で行ってください。

1.今回の測定結果から、盛岡でも少なからず福島第一原子力発電所からの影響を受けていると考えられます。放射性物質の種類・測定個所など、もっと細やかに、長期にわたる調査を行ってください。

1.現在のところ、長期的にみてどのくらいの被曝量なら安全なのか確認されていません。子どもの被曝量は少なければ少ないほどいいとされています。安易に大丈夫だと言わずに、対応に気を配ってください。

1.放射能に汚染された食べ物が流通していたことが報道されています。学校給食の食材など、きちんと安全を確認してください。

懇談の中では、ちょうどこの日の岩手日報に掲載された記事についても触れられました。
<岩手日報WebNews「県内全教育施設の放射線量測定へ 9月から1800カ所」>
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110804_3
「県は、基準値を超した施設は校庭を除染し、年内に安全な環境を取り戻す構え」だそうです。それぞれの教育施設の運営主体が実施し費用の半分は県が出すとのことですが、盛岡市はどのように実施するのかはこれから話し合うそうです。というか、市教育委員会ではこのことを岩手日報の記事で知ったそうです。

岩手日報紙面ではWeb版より詳しい記事があり、それによると除染を実施する基準を「国の線量低減対策の指標である1時間当たり1μ?(年間5.2m?相当)を超える場所」とのことです。

年間5.2m?…ずいぶん高い基準ですね!?
子どもの被曝量は、年間1m?をめざすんじゃなかったんでしょうか…

放射能に汚染された可能性のある食べ物が流通していたという報道、県の調査で一関コールドセンターの原乳からセシウムが20?/㎏検出されたこと、主食であるお米も心配されていることなどから、給食の食材についても安全を確認してほしいと重ねて要望しました。市教委でも、給食についてはどのようにしたら確実に安全性を確保できるのか苦慮しているとのこと。

ちなみに一関コールドセンター原乳から検出された20?/㎏(セシウム)という数値ですが、日本の飲み物の暫定基準値は200?/Lなので大丈夫とのことですが、WHOの基準は10?/Lです。つまりWHOの基準値の2倍のセシウムが検出されても日本ではOKということになります。

外部被ばくでも内部被ばくでも、日本の基準は甘すぎるのではないでしょうか。子どもは大人よりも放射能の感受性が強いといわれています。長期的に見てこれくらいなら大丈夫という被曝量の限度は確認されていません。子どもたちの被ばく量は、細心の注意を払って少なくする必要があります。

7月5日に盛岡市災害対策本部内に設置された放射能対策部ですが、放射能の専門家はおらず、基準値などは国に準拠しているとのことですが、事態が流動的で国の対応もしっかりしていない今、市としても専門的な知識が必要なのではないでしょうか。

今回の要望書への回答書が、市教育委員会から届きましたら、また書きますね。