福島第一原発からの放射能漏れによる子どもへの影響を心配する声は盛岡でも多く聞かれます。支部でも、自治体による細かい調査と情報公開、気を付けることを各学校に通達してほしいなど教育委員会と懇談しました。その後学校から保護者へのお手紙で、市の見解や対応、学校の対応をお知らせするところもあったようです。学校からのお知らせの内容は以下のとおりです。
野外グラウンド等の放射線への対応について(お知らせ)
1盛岡市の見解
(1)市内の環境放射能測定については、県が、飯岡新田の岩手県環境保健研究センター敷地内において、大気中と地表付近の放射線量、雨などの降下物と水道水の放射能濃度を測定している。この測定数値は、いずれも人の健康に影響を及ぼすようなレベルにはないとされていることから、現状では、原発事故発生前と変わらず、子どもたちが学校で安全に学習できる環境にあると考えている。
(2)しかしながら、原発事故の早期収束への見通しが立っていないほか、県内においても牧草等から放射性物質が検出されていることから、市内の生活環境が安全・安心であることを確認する必要がある。
2盛岡市の対応
(1)盛岡市災害対策本部(本部長:谷藤裕明市長)内に放射能対策部を設置し、放射能対策への体制を整備する。(7月5日に設置済)
(2)市内の放射能汚染の状況を把握するため、次のとおり地表付近の放射線量を測定し、測定結果を市のホームページ等で公表する。
ア 測定地点(14か所)
(ア)市内を10kmメッシュで区切り、9区画から小学校等各1か所を選定する。
渋民小学区、玉山小学校、外山小学校、(旧)薮川小学校、城南小学校、太田小学校、小貝沢消防センター、見前小学校、(旧)根田茂小学校
(イ)焼却施設等近辺の小学校5校を選定する。
巻堀小学校、北松園小学校、米内小学校、都南東小学校、生出小学校
イ 測定方法
携帯用放射線測定器により、地表付近の放射線量の測定を行う。
各小学校の校庭1か所で、地表5cm、50cm、1mの地点で測定する。
ウ 測定実施期間
7月から9月まで、月1回とする。
3本校(本園)の対応
(1)岩手県や盛岡市の環境放射能のモニタリング状況を適宜確認します。
岩手県のURL:http://www.pref.iwate.jp/~hp031501/hou.html
盛岡市のURL:http://www.city.morioka.iwate.jp/05kankyo/kankyo/topics/housyanou.html
(2)子どもたちに次のことに気をつけるよう指導します。
ア 土や砂を口に入れない。
イ 飲料水以外の川や水たまりの水を口にしない。ウ 外で遊んだら手や顔についた土や砂をよく洗い落とす。
エ 服についたほこりを払い落してから家に入る。
オ 雨が降ったら傘をさす。
以上がお知らせの内容です。福島の子どもたちの尿から放射性物質が検出された事や、岩手でも滝沢村の牧草から放射能が検出されたり一関周辺の放射能の数値が高い事、汚染された食物が流通していたこと等、次々と不安な報道があります。何より、正確なデータを迅速に公開することが求められています。
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