SPECTACLE DIARY

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アイプロテクションレンズ

2010年05月20日 10時07分38秒 | 医療用眼鏡

アイプロテクションレンズは短波長を軽減し、快適な視界を提供するコンセプトレンズ。

紫外線カットは当たり前の時代、短波長(可視光線)をいかに軽減するかが重要です。

紫外線は白内障や翼状片、加齢性黄斑変性を促進させてしまい、短波長は網膜系の病気に影響があると考えられています。

  

翼状片とは?

翼状片とは、白目の表面を覆っている半透明の膜である結膜が、目頭(めがしら)の方から黒目に三角形状に入り込んでくる病気です。

自覚症状としては充血や異物感などがあります。

鏡で自分の目をみれば一目瞭然なので「白目の一部が黒目に伸びてきた」というような症状で受診される人がほとんどです。

しばしば両目に起こります、原因は不明ですが高齢者に多く病気の発生には紫外線が関係しているといわれています。

  

翼状片の治療方法は?

翼状片自体は悪性の組織ではなく、症状がなければ放置しても問題はありません。

充血や異物感が強くなってくれば点眼などの治療を行います。

根本治療には手術が必要です。

また、翼状片が瞳の近くまで伸びてくると乱視が発生して見えにくくなるため、この場合も手術が必要となります。

ただし、手術を行っても再発することが多く、この傾向は年が若いほど顕著です。

  

又、加齢性黄斑変性症に対しては黄系統のアイプロテクションレンズ(HOYA)遮光レンズ(東海光学)が有効とされ、コントラスト感度及び視力改善も期待できると言う研究結果が発表されています。

※アイプロテクションレンズ、遮光レンズに紫外線カットは標準装備されています。

 

紫外線から目を保護するのはもちろん、網膜に影響があるとされる短波長からも目を保護するべきだと考えます。

当店では昨今、アイケアを考えたレンズをお勧めしています。

お客様の目の状況を的確に判断し、最適なレンズをご紹介いたします。

  

次回は加齢性黄斑変性症について詳しくお話しします。