SPECTACLE DIARY

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斜視、斜位とプリズムレンズ

2010年05月13日 10時38分39秒 | 眼病知識

斜視、斜位とは?

  

斜視

両眼の視線が目標に向かって交叉せず、一眼の視線が目標とは別方向に向かっている状態。

斜視の場合、常に物が2つに見えてしまいます。

この場合、プリズムレンズにより補正します。

斜視角が強くプリズムレンズでは補正出来ない場合、フレネル膜(膜プリズム)や手術により補正します。

  

斜視手術

①後転術

眼筋の付着部を後方へ移動し、眼筋の作用を弱め斜視角の改善を図る。

②短縮前転術

眼筋の一部を付着部を含んで切除し、眼球への付着部を前方へ移動し眼筋の作用を強くして斜視角の改善を図る。

  

斜位

両眼視を行っているときに眼位に異常はないが、融像が妨げられたときに眼球偏位があらわれる状態。

斜位は通常、物が2つに見える事はありません。

しかし、眼位のズレを常に目が補正している状態なので目が疲れてしまいます。

この眼位ズレをプリズムレンズで補正すると、目は疲れにくく快適な状態になります。

  

Prism

プリズムレンズとは透明体でできた三角柱レンズです。

通過する光はレンズの厚みが厚い方に曲がります。

通過したレンズが1mで1cmズレる時、1△(プリズム)となります。

Prismlens_2

幼少期に斜視があり、適切な治療を受けなければ視力障害(弱視)が発生します。

弱視を放置すれば今後、視力回復は望めません。

斜視治療については、出来るだけ早く治療する事をお勧めします。