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洋蘭の女王カトレアのデータベース(主に大輪系交配種)&育種交配・実生の魅力をご紹介

●C. Fabia‘Gold Doubloon’

2015年08月23日 00時00分00秒 | ■黄色・セミイエロー系

栽培・画像提供=高知のセミイエローさん(2015年07月下旬)
■C. Fabia‘Gold Doubloon’
カトレヤ ファビア‘ゴールド・ダブルーン’
(C. dowiana x C. labiata (01/01/1894))
 セミイエローとラベンダー系の原種同士の一代交配。現在では、ほとんど見かける機会のない大変貴重な品種だと思います。
 交配親としての実績は、現在のほとんどの大輪濃色系花の祖先としての実績を有しており、下記、有名優秀品種(一例)の近い祖先としても大いに貢献しています。
 ちなみに、プロの育種家は、交配代数が多く複雑になり過ぎた品種の性質(虚弱、花や株の奇形、開花しない、不稔など)を改善する目的で、原種や、この C. Fabia のようなシンプルな交配の品種との交配を行うことがあるそうなので、私もその目的で C. Fabia を入手したことがあります。

<Rlc. Murray Spencer の親品種の交配>
・C. Nigrella = C. Fabia x C. Ypres (01/01/1934)
・Rlc. Memoria Crispin Rosales = C. Bonanza x Rlc. Norman's Bay (01/01/1959)

●Rlc. Murray Spencer についての記事は、こちらをクリック!

<C. Bonanza の親品種の交配>
・C. Cavalese = C. Lustre x C. Fabia (01/01/1924)
・C. Prospector = C. Remy Chollet x C. Santa Monica (01/01/1937)

●C. Bonanza についての記事は、こちらをクリック!

<Rlc. Norman's Bay の親品種の交配>
・Rlc. Hartland = Rlc. Hannibal x C. Leda (01/01/1933)
・C. Ishtar = C. Sargon x C. Fabia (01/01/1925)

●Rlc. Norman's Bay についての記事は、こちらをクリック!

 画像の個体‘Gold Doubloon’は、大和農園洋蘭部のオーナーが1980年台にアメリカの趣味家から譲り受け、日本に持ち帰った希少個体とのこと。野趣のある花容と、濃く鮮やかな円いリップの色調が非常に印象的な極美花だと思います。
 ちなみに、私もこの個体を大和農園洋蘭部さんで購入し栽培した経験があるのですが、我が家での栽培では、株は丈夫でよく増殖し、シースもできたのですが、冬季の加温不足の為か、大変残念ながら開花させることはできませんでした。



※今回は上記内容のみのアップです。後日の更新時に情報を追加致します。



(上記、記事中の属名表記は最新属名を採用しました。そのため一部、過去記事との表記の相違等が発生する場合がございます。)

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