気分はいつも、私次第

SS‐GB ナチスが戦争に勝利した世界 #1<1>

1941年11月14日 ロンドン
“ブリテンの戦い”をドイツが勝利し 英国を占領して14ヶ月
反ドイツ抵抗運動(レジスタンス)が、頻発化していた・・・・・

ドイツに占領されたロンドン
ある殺人事件が発生する。
シェパード・マーケットで銃殺された死体が見つかったのだ。
連絡を受け現場に赴くロンドン警視庁殺人課警視アーチャー。
相棒は部長刑事のウッズ。
若い頃からアーチャーを知っている相棒だ。
現場では、混乱状態になっていた。
それはこのマーケットで、ドイツ人相手の売春宿を作る計画があり
今この時、娼婦達が「身体検査」を受けるよう強制されているのだ。
手荒く扱われる娼婦の姿を、苦々しく見るアーチャー。
英国は占領されたのだ・・・・我々英国民はドイツの支配下にいる。
警察も同様・・・・ドイツ関係者と組んで仕事を行う場合もある。
組んで?いや・・・・正確には、使われてか・・・・
市民からドイツの手先と見られることも少なくない・・・・

そんな思いを胸に、殺された男の部屋を捜査するアーチャー。
殺された男の名は、ピーター・トーマス。
古物商の体裁だが、闇取引に手を染めていたようだ。
相手にはドイツ空軍もいたようだが・・・
パーティでの食事や薬物を調達していた痕跡が。
しかしアーチャーは、何かを発見する。
そしてトーマスが、実はレジスタンスではないかと疑うことに。
それならば・・・・捜査は親衛隊の管轄になる・・・

窓から見ると、ひとりの女性が目に留まる。
このマーケットに来て・・・警察を見て去ろうとしている。
トーマスのことを、何か知っているのか?
カフェに入った女性を追って、同席するアーチャー。
女性の名はバーバラ・バーガー。アメリカ人の記者だ。
何かを知っている・・・・しかし明かそうとはしない・・・
何も話さず、バーバラは去っていく。

“ヤードのアーチャー”との異名があるほどの敏腕刑事のアーチャー。
しかし署に戻っても、ドイツ人達の姿がアチコチに見られる。
ケラーマン中将・・・・英国警察庁長官の師団指揮官だ。
ドイツ軍から派遣されている。
呼ばれるままケラーマンの執務室へ赴くアーチャー。
ちょっと軽めの言動のケラーマンに冷たい視線を投げつつ
自分の立場=英国の立場を弁えるアーチャー。
ケラーマンは、SS保安部からフート大佐が着任すると告げる。
話では、全ドイツ警察長官ヒムラーの側近であるという。
もてなしの準備を・・・・パーティだ、執務室の豪華家具だとはしゃぐケラーマン。

アーチャーの秘書であるシルヴィア。
(設定ユダヤ系、ですよね?)
署の部署替えの不満から、署を辞める決意をする。
実はレジスタンスだったシルヴィア・・・
署で働いていたのは、当局の動向を探るためだったのか?
署を去る際に、治安警察の通行許可証を束で持ち去った・・・・

今夜はフートの歓迎パーティだ。
着替えようと一旦自宅へ帰るアーチャー。
自宅には・・・・家事や子供の世話をしてくれるシーナン夫人がいる。
息子のダギーと、シーナン夫人の息子ボブは、同学年のようだ。
シーナン夫人の夫トムは、ドイツの捕虜となり収容所で強制労働に就いている。
ダギーの母親であり、アーチャーの妻も、戦争時に死亡している。
占領下のロンドンで、不安を抱えて暮らす人々。

迎えの車が来る。乗り込むアーチャー。
しかし向かった先は・・・・トーマスの検視が行われている場所だった。
そこでフートと対面するアーチャー。
フートは、パーティを無視し、また豪華家具の執務室の改装を命じ
夜中でも・・・・部下を翻弄するが、自分は全く感知していない御様子。
人員補充も命じられ・・・アーチャーも走り回ります。
トーマスの検視から・・・・何かの病気?に感染していた疑いがあるという。
トーマスは、ブリングル・サンズの往復乗車券を持っていた。
この地に、病気の原因となるものがあるのか?

フート
「ピーター・トーマス事件は、
 コードネーム“最終章”作戦の一環だ」

英国各地で、レジスタンスがドイツ兵や親衛隊を殺している。
レジスタンスを心では支持するも・・・・
目の前のドイツ人に恐怖を抱きながら生活する人々。
子供たちは、無邪気に親衛隊のバッジや腕章を欲しがる。
何もかもが苦々しい・・・・晴れない心で仕事に向かうアーチャー。

シルヴィアがアーチャーと接触してきた。
シルヴィアは、親衛隊から逮捕状が出ている。
シルヴィアを危惧するアーチャーだが、
シルヴィアは、何も知らないのはアーチャーだと。
ハリーもレジスタンス活動に関与している・・・・驚くアーチャー。
またアーチャー自身がレジスタンスに狙われているという。
狙っている男の名はジョン。

署に戻り、部下のジミー・ダンにジョンについての捜査を指示するアーチャー。
ジョン・スポードと判明・・・自宅を家宅捜査することに。
一枚の写真を見つける。
白衣を着た複数の人物が写っている・・・研究者のようだ。
写真の裏にはメモが。
“フリッツ教授 70歳の誕生日 世界的な評価を得た科学者”
科学者達の記念写真・・・写真の下には人物の名が記されている。
写真の中に、ジョン・スポードの顔を見つけるアーチャー。
そして殺されたトーマスの顔も。
トーマス・・・本名はウィリアム・スポード。ジョンと兄弟なのか?
ジョンが兄ウィリアムを殺したのか?
そして見つけた書類には・・・・
ジョンが、ある学校に補助教員として採用されたという内容が書かれている。
その学校は、アーチャーの息子ダギーが通う学校だ。
アーチャーを従わせる目的で、息子に手を出そうとしているのか?

早速学校へ向かうアーチャー。
ダギー、そしてボブは、歌を歌っていた。
愛国を歌う歌を・・・・到着したアーチャー。同時にフートも到着した。
ジョン・スポードを探せ!
そして校長を連行しろと、指示するフート。
レジスタンスとは知らず採用したのだ。弁明してくれ、と
アーチャーに頼む校長。
しかしアーチャーは何もできない・・・・
そしてダギーは、アーチャーに渡すものの
他の子供達から「話を聞く」目的で連れ出そうとするドイツ人達。
愛国の歌など・・・・助けを求める視線が、アーチャーに集まる。
「子供達は関係ない」というアーチャーの声も虚しく・・・・
子供達は、連れ去られてしまう。

ダギーと共に自宅で待つアーチャー。ハリーも一緒だ。
アーチャーを非難するハリー。
なぜ未熟なダンに捜査をさせたのか?
自分になぜ言わなかった?
自分ならば・・・・ジョン・スポードの件をうまく処理できたのに。
子供達がナチスに脅されずに済んだのに!
言い返すアーチャー。
レジスタンス活動を隠していたハリー。
そのハリーを、信じられると?

やっとボブとシーナン夫人が帰ってきた。
安心するアーチャー。
不満げなシーナン夫人だが、いつも通り家事に戻る。
ハリーと酒場へ行くアーチャー。
言い合っても・・・・結局はアーチャーが心配なハリー。
それとなく気遣う・・・・アーチャーも分かっている。
去り際にハリーは、アーチャーに告げる。
シドニー・ガリンから連絡があり
明日のパーティに、アーチャーに出席して欲しいと。

アルメニア人の画商であるガリン。
絵画や美術品をドイツ人に売っている。
そのガリンが、わざわざ来て欲しいと・・・裏があるのかも?
思案するアーチャー。
アーチャーに苦言を呈するハリー。
フートと組んでいるアーチャーを、よく思わない者は多いと・・・

翌日・・・ケラーマンを迎えに行くアーチャー。
ケラーマンは、乗馬で御満悦だ・・・なにしろ国王が所有する馬なのだから。
しかし・・・早速ルッフ将軍が出てくる。
国王の馬で乗馬などと・・・しかし一蹴するケラーマン。
そして、アーチャーに話す
「・・・・フォン・ルッフの懸念は、イギリスの支配が軍の最高司令官から
 親衛隊の国家委員の手に移ることだ・・・・」

殺されたウィリアム・スポードの部屋から入手した灰。
燃えかすをつなぎ合わせて・・・・何かの化学式が出てくる。
フートは、何かを知っているようだ。

シルヴィアの隠れ家が見つかる。フート達ドイツ人を向かうアーチャー。
何とかシルヴィアを逃がしたい・・・・
自分自身も危険を冒し、シルヴィアを脱出させるが・・・
フートは、承知のようだ・・・・


・・・・・・・続きます・・・・・
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