リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

嘉徳川河口域の工事

2005-12-12 12:31:15 | リュウキュウアユ研究会/奄美大島
嘉徳川の謎の杭の正体がわかった。

昨日、嘉徳に行き、謎の杭について調べた。

事業を行う瀬戸内工事事務所に直接確認を行ったわけではないのだが、嘉徳にお住まいの方によると工事とは以下のようなものである。

1,画面の嘉徳川と支流で囲まれた部分(赤杭の中)の砂を取る。
2,その砂を嘉徳集落の前に運ぶ。

というものだった。
かなりの量の砂を運ぶことになるが、ダンプは砂の上を走れないからどのように運ぶのかはよくわからない。

 かなり困惑するような計画だが、問題点と利点について考えてみる。

まず、利点つまりこの工事の意味である。

1,集落前の砂の掘れた部分に砂を入れること。
2,河口閉塞の解消となる可能性がある。(河口の位置にもよるが)
3,河口に静穏な入り江が出来る可能性がある。

そして、問題点。

1,どのように運ぶか、集落側から運ぶとしたら、アダンの林が邪魔となり切られしまう可能性がある。
2,砂を取ると海水がより岸よりに入る。高潮による影響が大きくなる。
3,どの程度、効果があるかよくわからない。砂が今の場所にまた、移動してしまう可能性があるのではないか。
4,工事が砂の移動だけで終了するか?
  砂の移動を止めるための新たな工事が必要になって、人工的な構造物、砂止めのブロック等が入れられるのではないか?

 まだ、事業の内容について確認していない段階ではあるのだが、やれ、困った。

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2 コメント

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そうだったんですか (masa)
2005-12-12 21:46:24
あの赤い杭が堤防工事のためでないのなら、何のためのもか、ずっと気になっていました。去年と今年の台風の影響で海岸がかなりえぐられてますよね。



せめて工事が砂の移動だけで終わって欲しい、とても強くそう思います。河口の景色が変わってしまうかもしれませんね。何とも言えない気持ちです。
鹿児島県に確認しないと (ニイムラ)
2005-12-12 21:55:50
地元の方のお考えを確認した上ですが、鹿児島県の瀬戸内事務所の土木課に陳情?に行く予定です。



 あした、カトクで区長さんに確認して、あさって瀬戸内町の予定。です。



 資料に必要な写真は、亀甲音さんに提供していただきました。大謝!!!

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