昨日のことです。田沢の交差点からいつものように畑を経由して学校に向かっていたところ、2・3年生の当番2人がジョウロに水を入れて畑に向かってくるところでした。水がいっぱいに入ったジョウロを畑まで運ぶのは、子どもにはかなりの重労働です。案の定、2年生の男の子が遅れはじめました。先を行っていた3年生の男子は、「まって~」という声を聞いて、ほんのちょっとその場に立ち止まり2年生を待ちました。しかし、すぐに意を決したように自分のジョウロをその場に置いて、2年生のところに走っていきました。そして、おもむろに2年生のジョウロを持つと、自分のジョウロところに2年生と一緒に戻ってきました。私は、「そこまできたら2年生にジョウロを渡すのだろう」と予想していましたが、なんと彼は2年生のジョウロを持ったまま自分のジョウロをもう片方の手で持ち、2人分のジョウロを下げて畑に向かいだしたのです。
彼の下級生に対する思いやりと、水でいっぱいのジョウロを誇らしげに2つも下げて畑に向かうたくましさに感激しました。そして、作物を育てる取り組みが、野菜や餅米だけでなく子どもたちの「やさしさ」や「たくましさ」を育てることにもつながっていると実感しました。<o:p></o:p> ジョウロを持った3年生の後ろをニコニコ歩いていた2年生も、いずれは下の子に同じことをしてくれるようになるはずです。上級生の後姿を見て下級生も育っていくのです。
<o:p> 今日も、各クラスの畑当番が坂をのぼって畑に向かいます。