最近韓国では「テンジャンニョ(みそ女)」という言葉が流行語のようにはやっている。「あの人、まるでテンジャンのように味がある」と言えば、心にゆとりがあって穏やかだというほめ言葉になる。だが、「テンジャン」に「女」という言葉ひとつをつけただけで、この単語は若い女性の一部を否定的に称する言葉になった。「テンジャンニョ」というのは「虚栄心が強く外国の高級ブランド品や文化を追って、韓国人としてのアイデンティティを失った若い女性」を皮肉る言葉だそうだ。そうだとしたら、この単語の語源が気にならざるを得ない。
まずテンジャンはコチュジャンと共に韓国料理を代表する味だといっても過言ではない。「テンジャン」と言えばあまり悪い意味とは考えられないが、どうして「女」という言葉をつけると否定的な意味になってしまうのだろうか。
先日、「 韓国は、スターバックスのコーヒーが世界一高いと同時に一番よく売れている国だ」という内容の番組が放送されたことがある。そしてその理由は、虚栄心が強い韓国の若い女性層がスターバックスを支えているからだということだった。番組が終わった後、このことについて議論がずっと続いているが、あるインターネットの議論掲示板で「水にテンジャンを溶かして飲んでも、スターバックスのコップに入れて飲んだら美味しいと思っている韓国の女性…」という文が一番多く読まれたことがあった。「テンジャンニョ」の語源にはいろいろな説があるが、私の個人的な考えでは、まさにここからこの言葉が生まれたのではないかと思う。
さらに、「スターバックスに行く人はみんなデンジャンニョなのか」から「 虚栄心が強くぜいたくな男性も多いのに、どうして女性だけがそう言われているのか」という男女差別に関するもめごとまで。「テンジャンニョ」の議論は男女の感情的なけんかにまで発展しているそうだ。
だれが正しいかとは別に、「テンジャンニョ」の誕生はお金が重要視されるキャピタリズムが作り出した21世紀型矛盾であることは間違いない。
まずテンジャンはコチュジャンと共に韓国料理を代表する味だといっても過言ではない。「テンジャン」と言えばあまり悪い意味とは考えられないが、どうして「女」という言葉をつけると否定的な意味になってしまうのだろうか。
先日、「 韓国は、スターバックスのコーヒーが世界一高いと同時に一番よく売れている国だ」という内容の番組が放送されたことがある。そしてその理由は、虚栄心が強い韓国の若い女性層がスターバックスを支えているからだということだった。番組が終わった後、このことについて議論がずっと続いているが、あるインターネットの議論掲示板で「水にテンジャンを溶かして飲んでも、スターバックスのコップに入れて飲んだら美味しいと思っている韓国の女性…」という文が一番多く読まれたことがあった。「テンジャンニョ」の語源にはいろいろな説があるが、私の個人的な考えでは、まさにここからこの言葉が生まれたのではないかと思う。
さらに、「スターバックスに行く人はみんなデンジャンニョなのか」から「 虚栄心が強くぜいたくな男性も多いのに、どうして女性だけがそう言われているのか」という男女差別に関するもめごとまで。「テンジャンニョ」の議論は男女の感情的なけんかにまで発展しているそうだ。
だれが正しいかとは別に、「テンジャンニョ」の誕生はお金が重要視されるキャピタリズムが作り出した21世紀型矛盾であることは間違いない。
日本にもし「味噌女」という言葉が生まれたとしたら、常識的には前近代的なイメージの女性を想像
最後に一つ質問が有ります。スターバックスの話しの件(くだり を変換したらこの漢字が出て来ました。)に「ドエンジャンを水に溶いて」という部分がありますが、この辺りが昭娟さんの解説のポイントになっていると思えました。しかし、残念ながら私は「ドエンジャン」なる物を知りません。「ドエンジャン」を知らないで解説を読んでいると、「テンジャン」+「女」が何故対極の意味にすり替わるかを理解出来ていないように思えます。お暇な折に「ドエンジャン」が何者かをお教え下さいね。
된장=味噌
これを、生真面目に、韓国語初歩風に読むとトェンジャンgになります。また、韓国語は「ト」と「ド」の区別がありません。語頭にあるときは濁らず、語中にあるときは濁音ぽくなるのです。韓国の人に言わせると別に意識していないとのことですが、日本人のカタカナの頭で聞くと、そう聞こえます。
ですので、テンジャン=ドエンジャン、です。
同じ高頭さんでしたら、恐れ入りますがこのブログ内で使うお名前は統一していただければと思います。
別の方でしたらごめんなさい。たまたま、高頭さんが他所では「おとう」さんというハンドル名を使ってらっしゃることを存じているので、ちょっと気になったものですから。
お気を悪くしないでいただけると有難いです。
でも、やっぱり昭娟さんからのコメントも欲しい-!
高頭さんの解説で、おおーっとびっくりしました。韓国語の発音は中国語に似ている!わたしはNHKラジオで中国語勉強しているのですが、中国語の無気音baやdaの発音も、低い音の場合、日本語の濁音baやdaに聞こえ、高い音の場合、日本語の清音paやtaに聞こえると、NHKテキストに書いてあります。日本語では無気音と有気音の区別はないですし、高い低いの区別はないですし、逆に中国語には濁音清音の区別はない。やっぱり、中国-韓国-日本とその地理距離の順で言語の距離も並んでいるんですね。
スタバはその点、グローバルブランドということもあってか、アメリカでも日本でも韓国でも同じ味ですね。
スタバができる前までのアメリカで飲むコーヒーはいわゆるアメリカンコーヒー(うすくてお茶代わりに何杯も飲める)が多く、韓国で飲むコーヒーもそうしたものが多かったように思います。
値段はよく覚えていないのですがドリップコーヒーのグランデサイズで3500KRWくらいだったのではなかったかな。1円=8KRWとすると、確かに1割くらいは高いですね。でも、アメリカに比べると日本も高いですから、世界一高いというのは、たまたま為替相場がウォン高になっているからではないでしょうか。(要は、日本も高いということですが)
お客さんはおしゃれな女性が多いのも確かにその通りですね。でもスノビッシュな感じの女性たちが揃っているという印象ではなく、こぎれいな女性というくらいしか覚えていません。
坂上 一郎さん、日本には「糠味噌臭い女」と言う言葉がありますね。すごく面白く読ませていただきました。私も、テンジャンニョという言葉を初めて聞いた時は「糠味噌臭い女」と似たような意味ではないかと思ったこともあります。でもテンジャンニョにはいいイメージは少しも含まれてないですね。
そして高頭誠がおっしゃったように「テンジャン=ドエンジャン」です。これは私のミスで実はテンジャンで統一しようと思っていたんですけどつい間違えてしまいました。すみません。
高頭さん、 坂上さんへの早い説明ありがとうございます。さすが韓国語を勉強している方ですね。もう混乱がないようにドエンジャンをテンジャンに変えました。これからもよろしくお願いします。
杉浦端さん、杉浦さんの書き込みをなるほどとうなずきながら読ませていただきました。
おっしゃったとおりで、中国-韓国-日本とその地理距離の順で言語の距離も並んでいますね。それに基づいて見ると、韓国人は中国語や日本語を勉強するのにすごく恵まれていると思います。中国語は詳しく分からないですけど日本語は韓国語と似たようなところが多く、それがすごく楽しみになったりします。でも、むしろ似ていても微妙に違うところが難しく感じられる時もあります。
JEFさん、コメントありがとうございます。
ほかの国はどうなっているか分からないですけど韓国の場合スターバックスの値段策定は全的に「スターバックスコリア」にあるそうです。それでアメリカで値段を決めるのではなく、韓国で値段を決めることができますね。そして韓国では「高いといいもの」という心理があるので(もちろん人によりますが、)スターバックスコリアはそれを狙ったようです。スタバのコーヒーの値段はだんだん上がってきていますけれど、一年の間300ウォンぐらい上がったこともあって今でもすごく議論になっております。
そして、JEFさんが思われたとおりに韓国で「テンジャンにょ」と呼ばれるような女性はこく一部で、テンジャンにょかそうではないかなかなか見分けがつかないのが事実です。