こんにちは、東京保健生活協同組合 看護学生室です
9月19日(土)大泉生協病院にて、3階病棟の2年目看護師が講師となって土曜講座「血糖測定」を行いました。
まずはじめは、資料を使って糖尿病についての学習。
糖尿病のメカニズムについて、病態生理のおさらいをしました。
そして、糖尿病の診断基準や、即時血糖値とHbA1cの違いなどを学習したあと、実際に即時血糖値の測定を行いました!
指の先に針を刺して血を出します! 自分に針を刺すことって、あまりないのでドキドキしますね~。
血液を吸い取らせた試験紙(チップ)を測定器に装着すると、血糖値がピピッと表示されます!
このように機材を使って、指先で測る血糖値は、今・現在の血糖状況を知ることができます(これが即時血糖値)。
インスリン導入をした糖尿病の患者さんが自身の疾患と向き合い自己管理するためには、高血糖や低血糖の自覚症状を理解して自分自身で観察できるようにしていくことと、血糖自己測定が大切です。
そこで、看護師の役割として、自身の血糖値を普段から知っておくように患者さんに指導することが大事なのだそうです!
もちろん、患者さんにとって自分に針を指すのは心理的抵抗もあります。
また、ご自身の生活や仕事もある中で、自己管理を毎日続けていくのはとても大きな負担です。
今回の講師である冨田看護師も、臨床の現場ではたくさんの困った患者さんに出会ったそうです
穿刺前に消毒をしない人や、同一部位でのみ穿刺をする人…デニムズボンの上からインスリン注射をする人…自己判断でインスリンの量を増減してしまう人…
いろいろな人がいますが、その人、その人に合わせた指導方法で、患者さん自身とよく話し合って、現実的な方法を見つけていくことが大切だということです。
冨田さんは、患者さんの病態や生活習慣などの個別性に配慮した指導用パンフレットを作成し、より身近に感じてもらえるよう工夫をされていたそうです
最後に、こんな言葉を紹介してくれました!
「指示や説得ばかりするナースよりも、むしろ主体性を尊重しながら一緒に取り組んでくれるナースのほうが、力強く感じられるのである。
いつも看護の専門家が温かく見守ってくれる中で、自分自身の気持ちで物事を決めていけるということが、病気の生活を生き抜くための動機付けになるのである。」
(長谷川浩、石垣靖子著『共感的看護』より)
今回は、血糖測定の手技のみにとどまらず、患者指導の際の心がまえについてもアドバイスをもらえ、たいへん有意義な講座になりました☆
講師の冨田さん、ありがとうございました
土曜講座は、奨学生だけでなく一般の学生さんの参加も歓迎しています
奨学生活動に興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください☆
また、奨学金・奨学生ってなに? という方は、こちらの概要もご覧ください
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