ニガイメ記

文章が苦手なので、イメージ写真でお茶をにごす日記
・・・の略。

長瀞アルプス、他

2006年05月05日 | Pentax K-mount

晴天にも恵まれ、楽しい旅でした。
5月4日。西武線快速急行、秩父鉄道乗り入れ寄居行き、途中の横瀬までは羊山の芝桜見物の客で大混雑、ラッシュ時並み。我々は長瀞まで。長瀞駅前も人でいっぱい、観光地だ観光地だ。
まずは宝登山へ。神社にお参りしてから、登山開始、・・・いやロープウェイで楽々と(笑)。数年前に蝋梅見に来たときは歩いて登ったし、今回はあとにお楽しみがいろいろ控えているし、時間短縮・体力温存のため楽させてもらおう。乗り物も楽しいしね。山頂レストハウスで、簑山や外秩父の峰々の展望を楽しみながらカツカレーなど。すっかり観光客しておる。宝登山頂上からは、裏側に降りるルートへ。観光地の雰囲気からたちまち一転、ほとんど人にも出会わなくなり、静かな山歩きの楽しめるコースとなる。いきなり急な下り。宝登山西側の稜線を一気に下る、標高差150メートル。木の階段が延々と続く。階段はかえってしんどいなあ、これは太股が張るぞ。一旦林道に出て少し歩いた後、「長瀞アルプス」の入り口に。
小鳥峠・野上峠を経て、天狗山の裏を回り野上の町へ降りるこの尾根道、「アルプス」とはいつごろ誰が名付けたものか、町の商店街を「××銀座」と称するようなありがちなネーミングセンスと共通するトホホ感はあるが、今や道標にも刻まれガイドブックでも定着した名称。コース自体は、広葉樹林の中の尾根歩きの楽しみが味わえる結構なものだった。意外と変化に富んでいた。地形図(二万五千分の一「鬼石」)で確認しながらの歩行も楽しい。倒木やちょっとした崩落箇所などもこの程度の山ならむしろお楽しみの一部だ。あちこちに山のツツジが咲いていて綺麗。
さて、アルプス縦走もおよそ3分の2程過ぎた地点から、ガイドブックのコースから外れて「天狗山・御嶽山」方面へ踏み入ってみる。尾根歩きでは尾根のしっぽまで下りきるのも好きだけど、地味ィ~な山を探訪するのも好きなので。このあたりはネットで調べてもはっきり様子がわからなかったので歩いて確かめてみる。天狗山への分岐から2つ目のピークが天狗山山頂。展望も利かずまことに地味な山。山頂を表す目立たぬ貼り紙あり。そこから一旦ぐっと急降して次のピークが御嶽山。この間は、道は明瞭なれどもあまり歩かれていない様子。御嶽山には立派な石の鳥居あり。社はなく、「御岳大神」の石が祀られている。さらに尾根をぐんぐん下っていく途中に「三笠山大神」が祀られておりそこに「三笠山・九合目」の表示。下り続けて、簡素なお社のある白峰宮。ここからは尾根沿いに下れそうにないので、道標に「夏季雑草のため交通止」(←この表示にきりん舎大うけ)とある細道へ。これが正解。思うにこの山は、麓の集落の人々にとっていにしえからの信仰の対象となっているお山なのでしょう。この後、山腹のあちらこちらに神様が続々。普賢神霊(なぜか「大滝村出身」と表示。移されたのか)、防山不動明王(八海山・八合目)、秋葉神社、等々。「山」という言い方も、地形的な峰を指しているというより、それぞれの神様の居場所を指して呼んでいるのかも、と勝手に推測。その都度カミサマたちを拝みながら、最後は植林の中をジグザグに下り、無事下山。

さてと、宿(昨日の記事のリンク先)に着いたら、フロとメシ。贅沢三昧といこう。各部屋が露天風呂付き、さらに大露天風呂と屋内の温泉も他の宿泊客と重ならないよう入れるシステムなので、こりゃあのんびりできるわ~。3種の風呂に都合4度も入ってしまい、湯治に来たみたいだ。評判どおり料理も良し。山の幸の素材を活かした懐石。
夜、「長瀞通り抜けの桜」ライトアップされたたくさんの八重桜を見物。ホテルの人に車で連れて行ってもらった。

5月5日。チェックアウトぎりぎりまでのんびりして、出発。河原をちょっと散歩してから長瀞駅方面へ。長瀞駅周辺は今さら特に見る物もないし、いかにも観光地っぽい人混みと俗っぽさには耐えがたいものもあるから、蕎麦食ってジェラート食ってお土産買ったら早々に次の目的地へ。
ここからはいつもの秩父巡礼の続き。秩父鉄道大野原駅から、十八番神門寺へ。今日の札所はここ1軒だけ。バスの便が悪く、秩父市街地まで歩く。秩父神社で厄除けのお札を得て、あとは家路へ。


camera: Pentax MZ-3 + FA24-90mmF3.5-4.5  film: Kodak MAX beauty400