脱原発:1200人「廃止」訴え さよなら原発、敦賀で集会 /福井 - 毎日jp(毎日新聞)
毎日新聞 2012年3月12日 地方版
福島第1原発事故の発生から1年となった11日、敦賀市内のホールで開かれた「3・11さよなら原発福井県集会inつるが」には、県内を中心に約1200人が参加し、会場のホールを満席にした。市民団体メンバーらが原発廃止を訴えるたびに、会場からは大きな拍手が起きた。
集会では、市民団体メンバーや元原発労働者ら約15人が順番に原発廃止への思いを数分間で語る「リレートーク」が開かれた。元原発労働者の中村順一さんは「福島では作業員が復旧作業をしており、被ばくが心配。危険な原発を廃止し、クリーンなエネルギーの開発に力を入れるべきだ」と訴えた。また、会場の一室には、県民らが原発反対を訴えてつくった詩などが展示された。
子ども3人と訪れた敦賀市公文名の看護師、藤木良子さん(34)は「これまで原発は市内にあって当たり前のものだったが、福島の原発事故で怖いものという思いを持った。事故を忘れてはいけないという思いで参加した」と話していた。【柳楽未来】
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朝日新聞デジタル:脱原発訴え 美浜と敦賀でイベント-マイタウン福井
2012年03月12日
関西電力美浜原発が見える美浜町の水晶浜で11日午前、原発廃止を願ってメッセージ付きの風船を飛ばすイベントがあった。
市民団体「サヨナラ原発福井ネットワーク」の主催。県内から参加した40人が、事故の影響が及ぶ範囲を調べるための返信用はがきと「僕たちの愛する福井を守るため、一緒に行動していきましょうね」などのメッセージを添えた風船500個を空に放った。
越前市白崎町の主婦竹内香里さん(32)は、夫(32)や次女(2)と一緒に参加した。「チェルノブイリの事故後、同じようにお母さんたちが活動したと聞き、自分も動くべきだと思った。原発は必要という人もいらないという人も、もっと話し合えればいいと思う」と訴えた。
同日午後には、高速増殖原型炉「もんじゅ」や事故を起こした福島の炉と同型の敦賀原発1号機がある敦賀市で、「3・11さよなら原発福井県集会inつるが」が開かれた。会場となった同市東洋町のプラザ萬象は、県内の1千人と関西などから来た200人でいっぱいになった。
冒頭、同市野坂の戸嶋久美子さん(47)が5歳の末娘と登壇。「(事故は)ごく普通の生活を台無しにした。子どもたちに原発のない未来を手渡そう」と開会宣言した。戸嶋さんは「これまでも関心はあったけれど(原発関係で)働く人もいて声を上げにくかった。でも、事故があって、何かの形で訴えたいと思って」と取材に語った。
続いて福島県いわき市在住の伊東達也さんが体験を語った。「福島の事故は日本の歴史上、最大で最悪の公害。生活の一切を捨て、古里を追われ、人生を根底から狂わされた」と訴えた。
勝山市の劇団「ドラゴン・ファミリー」は、原発が残った未来の福井を題材にしたミュージカル「岬」を上演。元原発労働者らによるリレートークもあった。「原発ゼロ」「原発いらないよ」などと書かれたのぼりやうちわを持ち、約600人がJR敦賀駅前までパレードして締めくくった。(高橋孝二、荻原千明)
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大震災1年:演劇で原発問う、「岬」きょう上演 敦賀で市民劇団 /福井 - 毎日jp(毎日新聞)
毎日新聞 2012年3月11日 地方版
原発のあり方を問う演劇「岬~PUNTA LAVAPIE(砂の岬)」が11日、敦賀市東洋町のプラザ万象で上演される。市民劇団「ドラゴン・ファミリー」代表で、脚本・演出を務める県立勝山南高校教諭の川村信治さん(59)は「原発に無関心だった人に『知らなければいけない』『行動を起こす責任がある』と感じてほしい」と話す。
川村さんは理科が担当。原発の安全性に疑問を持ち、20年以上前から授業で年2回、原発を取り上げていた。
昨年3月の福島第1原発事故後、「自分に何ができるだろう」と自問自答を繰り返した。翌4月から10回以上、授業で原発の種類や構造、危険性を説いた。「何で福井にこんなにたくさん原発があるん?」「怖い」。生徒たちの多くは、不安や怒りを感じていた。
さらに川村さんは、原発がテーマの演劇で広く訴えることにした。11日のイベント「3・11さよなら原発福井県集会inつるが」での上演が決まった。
劇の舞台は2031年のチリ・ラバピエ岬。日本で地震発生の予測が隠される中、岬を舞台にサスペンスが繰り広げられる。一方、日本で唯一原発が残された福井でついに地震が発生し、原発建屋が次々と崩壊する--というストーリーだ。
川村さんは「福井では声高に原発を話せない雰囲気があり、現場の教師も原発に対する危険性の認識が足りず、教育も不十分だ。いろいろな人に見てもらい、原発に関心を持つきっかけにしたい」と話している。【橘建吾】
▽特記リンク
福石みんの福井市民レポート : 現場レポート:3.11さよなら原発福井県集会 in つるが
◆「脱原発・市民運動」関連記事
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毎日新聞 2012年3月12日 地方版
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集会では、市民団体メンバーや元原発労働者ら約15人が順番に原発廃止への思いを数分間で語る「リレートーク」が開かれた。元原発労働者の中村順一さんは「福島では作業員が復旧作業をしており、被ばくが心配。危険な原発を廃止し、クリーンなエネルギーの開発に力を入れるべきだ」と訴えた。また、会場の一室には、県民らが原発反対を訴えてつくった詩などが展示された。
子ども3人と訪れた敦賀市公文名の看護師、藤木良子さん(34)は「これまで原発は市内にあって当たり前のものだったが、福島の原発事故で怖いものという思いを持った。事故を忘れてはいけないという思いで参加した」と話していた。【柳楽未来】
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2012年03月12日
関西電力美浜原発が見える美浜町の水晶浜で11日午前、原発廃止を願ってメッセージ付きの風船を飛ばすイベントがあった。
市民団体「サヨナラ原発福井ネットワーク」の主催。県内から参加した40人が、事故の影響が及ぶ範囲を調べるための返信用はがきと「僕たちの愛する福井を守るため、一緒に行動していきましょうね」などのメッセージを添えた風船500個を空に放った。
越前市白崎町の主婦竹内香里さん(32)は、夫(32)や次女(2)と一緒に参加した。「チェルノブイリの事故後、同じようにお母さんたちが活動したと聞き、自分も動くべきだと思った。原発は必要という人もいらないという人も、もっと話し合えればいいと思う」と訴えた。
同日午後には、高速増殖原型炉「もんじゅ」や事故を起こした福島の炉と同型の敦賀原発1号機がある敦賀市で、「3・11さよなら原発福井県集会inつるが」が開かれた。会場となった同市東洋町のプラザ萬象は、県内の1千人と関西などから来た200人でいっぱいになった。
冒頭、同市野坂の戸嶋久美子さん(47)が5歳の末娘と登壇。「(事故は)ごく普通の生活を台無しにした。子どもたちに原発のない未来を手渡そう」と開会宣言した。戸嶋さんは「これまでも関心はあったけれど(原発関係で)働く人もいて声を上げにくかった。でも、事故があって、何かの形で訴えたいと思って」と取材に語った。
続いて福島県いわき市在住の伊東達也さんが体験を語った。「福島の事故は日本の歴史上、最大で最悪の公害。生活の一切を捨て、古里を追われ、人生を根底から狂わされた」と訴えた。
勝山市の劇団「ドラゴン・ファミリー」は、原発が残った未来の福井を題材にしたミュージカル「岬」を上演。元原発労働者らによるリレートークもあった。「原発ゼロ」「原発いらないよ」などと書かれたのぼりやうちわを持ち、約600人がJR敦賀駅前までパレードして締めくくった。(高橋孝二、荻原千明)
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毎日新聞 2012年3月11日 地方版
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川村さんは理科が担当。原発の安全性に疑問を持ち、20年以上前から授業で年2回、原発を取り上げていた。
昨年3月の福島第1原発事故後、「自分に何ができるだろう」と自問自答を繰り返した。翌4月から10回以上、授業で原発の種類や構造、危険性を説いた。「何で福井にこんなにたくさん原発があるん?」「怖い」。生徒たちの多くは、不安や怒りを感じていた。
さらに川村さんは、原発がテーマの演劇で広く訴えることにした。11日のイベント「3・11さよなら原発福井県集会inつるが」での上演が決まった。
劇の舞台は2031年のチリ・ラバピエ岬。日本で地震発生の予測が隠される中、岬を舞台にサスペンスが繰り広げられる。一方、日本で唯一原発が残された福井でついに地震が発生し、原発建屋が次々と崩壊する--というストーリーだ。
川村さんは「福井では声高に原発を話せない雰囲気があり、現場の教師も原発に対する危険性の認識が足りず、教育も不十分だ。いろいろな人に見てもらい、原発に関心を持つきっかけにしたい」と話している。【橘建吾】
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福石みんの福井市民レポート : 現場レポート:3.11さよなら原発福井県集会 in つるが
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