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◇新エネルギー◇ソニー、オリビン型リン酸鉄リチウムイオン二次電池の蓄電モジュールを量産

2011年04月19日 10時24分13秒 | リチウムイオン電池

 ソニーは、オリビン型リン酸鉄リチウムを正極材料に用い、10年以上の長寿命、高い安全性能、急速充電性能、そして高い拡張性という特長を持つオリビン型リン酸鉄リチウムイオン二次電池の蓄電モジュールを量産し、2011年4月下旬より出荷を開始する。

 昨年6月のサンプル出荷開始後、さまざまな用途における実証実験を行い、このたび量産出荷に至ったもの。

 同製品は、1.2kWhの容量を持つ蓄電モジュールで、このモジュールを多直多並列接続することで、高電圧・高容量化への拡張が容易となり、制御機器を併用することで、データサーバー用や携帯電話の無線基地局用のバックアップ電源、また住宅用蓄電システムなどの各種定置型電源用途として、多様なシーンでの使用が可能となる。

 また、内部に搭載されるオリビン型リン酸鉄リチウムイオン二次電池の技術により同製品への急速充電や高出力対応が可能となり、電気自動車用の充電ステーションなどの用途にも対応が可能。

 同製品は、集合住宅やオフィス、学校などに向けて電源システムを組むシステムインテグレーターや、業務用の電源装置を設置する業者などの顧客を想定している。
 
 ソニーでは、需要が高まる蓄電ビジネスをリチウムイオン二次電池ビジネスの新たな柱と位置付けており、今回の1.2kWhの蓄電モジュールでは、初年度30,000台の販売を目指す。