やぎの宇宙ブログ

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Gリングの構造その2

2006-08-04 00:10:24 | オリジナル画像
No.219 2006/8/1作成

この画像は、土星探査機カッシーニが7月26日に撮影した土星のGリングの画像を元に作ったものです。
3枚の画像は並べただけであり、実際の位置関係を示しているわけではありません。
下側がリングの内側です。
さらにこれらの画像を重ね合わせて平均化した画像が右側の帯状のモノクロ画像で、Gリングの構造モデル(カラー)と重ね合わせています。
この構造モデルは、これらの画像を元にやぎが独自に分析して作成したものです。
Gリングが少なくとも4本の帯からできているのが分かります。
正式名称がないのでここではとりあえず内側から順にG1、G2、G3、G4と呼ぶことにします。
図にはそれぞれ1、2、3、4と書いておきました。
モデルではそれぞれ赤、緑、シアン、暗いシアンで示しています。
明るさはG1>G2>G3>G4の順に暗くなっていきます。
最も明るいG1には、ところどころに特に明るいリング粒子の塊があることが過去の観測で分かっています。
G1の内縁、G1-G2間、G2-G3間の境界は比較的明瞭です。
特にG2-G3間には狭い隙間があるように見えます。
また、G2は内側部分よりも外側部分の方が明るく(つまり濃く)、G2はさらに内側の薄いリングと外側の濃く細いリング(モデルでは黄色)に分かれる可能性があります。
中央の画像に注目すると、G4の外側にも更にリング粒子が広がっているように見えます(G5?)。
一方、Gリングの内側にもリング粒子が薄く広がっています。
ここでは(FリングとGリングの間にあるので)F-Gリングと呼んでおきます。
また、背景に見られるたくさんの斜めの短い線は恒星です。

元の画像:NASA/JPL提供


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