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イオン等で規制値超える野菜販売

2011-04-14 16:48:50 | 様々な話題
暫定規制値(基準値)を超える放射性物質が検出され、出荷自粛されていた千葉県旭市産のサンチュが、大手スーパー「イオン」等の小売店で販売されていた問題。
サンチュと言う名前の野菜に馴染みの無い人も多いと思うのだが、サンチュとは韓国名であり、日本では「チシャ」と呼ばれ焼肉を包んで食べたりする、レタス風の野菜と言えば判る人も多いだろう。
そのサンチュなのだが、旭市産のサンチュに付いては、千葉県が3月25日に規制値を超える放射性物質が検出されたと発表し、4日後に公表された旭市の調査結果では規制値を下回った為、この業者は3月29日から4月4日までサンチュを販売したが、この間も県は自粛要請を続けていたのである。

千葉県が3月22日に採取し、検査した旭市のサンチュから、1キログラム当たり2000ベクレルの規制値を超える2800ベクレルの放射性ヨウ素を検出した為、千葉県は29日に出荷自粛を指示していたのだが、旭市の業者が出荷して、市場に流通した訳だな。
旭市の出荷業者は、「自粛要請は知っていたが、小売店の担当者と協議し、商品に問題は無いと判断した。何故、非難されるのか」と述べ、暫定規制値を超える放射性物質が検出され、千葉県が出荷自粛を要請した事を承知の上で、安全性を独自に判断し、出荷した事を認めた。
イオン13日、千葉県が出荷自粛を指示したサンチュを、関東の57店舗で計2200パック販売したと発表。
放射性物質の量は暫定基準値を下回っている事が確認出来たと言うが、同社は店頭で返品を受け付ける様だ。

千葉県が出荷自粛を要請していた期間に出荷した業者は13日、イオン以外の東京、大阪、三重、広島、島根の各都府県をそれぞれ基盤とする別の小売店6、7社にも、同時期にサンチュを出荷した事を明らかにした。
この業者の話によると、小売店の担当者と協議し、商品に問題は無いと判断した。とあり、この話が本当ならば、イオン等の小売店も出荷自粛要請を承知の上で販売した事になる訳だ。
これでは何の為に検査しているのか意味が判らないのだが、その検査そのものにも疑問符が付く出来事が有った。
福島県が7日に実施した原乳の緊急時モニタリング検査(4回目)で、放射性ヨウ素、セシウムが暫定基準値を上回った検体は無かったと8日に発表したのだが、今回から検査方法を改め、前回(3月29日)に暫定基準値を下回った市町村の原乳は戸別検査をせず、県内10の乳業メーカー等が、他の市町村産と混ぜた後の原乳で測定した。

県は、約1週間後に予定する次回検査で、基準値を上回らなければ、国と調整して出荷制限を解除して行くとの事だが、前回の検査で「シロ」だったから今回は検査せず、他の市町村産の物と混ぜ合わせて検査するなんざ、信用出来るのかね?。
これは酷いとしか言い様が無く、こんな事を遣っていたら何の為の検査なのか判らない訳で、こんな無茶苦茶な検査をしているから、政府や行政等の信用度が落ちて行く訳だ。
前にも書いたのだが、米GE社の原発設計者であるデイル・ブライデンボーの言葉が、今の日本の現状を表しているのかも知れないので、再び書くとする。

「原発で深刻な事態が発生した場合は、絶対に体制側の言葉を信じてはいけない。どの国であれ、原発事故は国家的羞恥であるから、真実を公にする事など0%に近い。
だから、市民が独自に客観的情報を集め、彼らの目の前に突き付けなければならない。そう言う行動が無いと大損するのは、我々市民なのだ」では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】