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母乳と放射性物質とホウレン草

2011-04-22 18:24:07 | 様々な話題
東京電力の福島第一原発事故によって、大量の放射能が飛散した為に、水道水や農作物から放射性物質が検出された問題を受け、市民団体「母乳調査・母子支援ネットワーク」は20日、原発が在る福島等4県の女性9人の母乳検査をした所、茨城、千葉両県の4人から1キロ当たり最大36.3ベクレルの放射性ヨウ素131が検出されたと発表した。
厚生労働省は水道水の放射性ヨウ素が同100ベクレルを超える場合、粉ミルク等に入れて乳児に摂取させない様に求めているが、母乳に付いては明確な基準は無く、村上喜久子代表は「今回の数字が高いとも低いとも判断出来ない」としている。

この問題に付いて、枝野幸男官房長官は「飲食物、環境の測定はしっかり行われ、水道水も問題無いレベルだ。普段通りの生活を行って貰い、過度な心配をしなくても良い」と強調した。
一方で「お母さん方は心配だと思う。母乳の安全性チェックの為、一定の調査を行う必要があると厚生労働省に指示した」とも述べた。
また、暫定規制値を超える放射性物質が検出されたため出荷が制限されている千葉県多古町産のホウレン草が販売された事に付いて「消費者の信頼を損ね、農業者に迷惑を掛ける行為で大変遺憾だ。改めて関係者に周知徹底したい」と語った。

千葉県は21日、政府の出荷停止対象とされた同県多古町のホウレン草74束を、パルシステム生活協同組合連合会(東京・文京区)が70人に宅配していたと発表した。
県によると芝山町の業者が多古町から10日に出荷、宅配先は群馬、埼玉、千葉の3県で、一部は既に消費されていたと言う。
業者は「自粛は知っていたが、出荷停止対象とは知らなかった」と話した為、県は口頭で厳重注意した。
多古町のホウレン草は、千葉県が3月25日に出荷自粛を要請し、4月4日には政府が出荷停止の対象としていた。

母乳の件なのだが、女性9人の母乳検査で4人から放射性物質が検出されたと言う非常に高い確率であり、更に検査が必要なのは確実だな。
国は「直ちに健康には・・・」等と、馬鹿の一つ覚えばかり言う前に、早急に検査を実施して、そのデータを国民に公表して、迅速に対処する事が大事だろう。
今回の件も国や行政機関では無く、市民団体から出て来たデータであり、本来ならば国や行政機関がデータを公表するのが筋である。
はっきり言えば、「信楽焼の狸」みたいな枝野や、お上が公表する内容を国民の殆んどが信用していないのではないか?。

その理由として、事実の公表が不自然に遅く、所謂「後出しジャンケン」状態であり、国民は最新の情報が知りたいのに、後になって事実が公表される事に対して、不信感が募っている訳だ。
千葉の水が規制値を超えていたでも書いたのだが、後になって規制値(基準値)を超えていた事が判っても、その時には何も手の打ち様が無いのである。
お上は、国民の不信感を払拭する為に、情報公開に付いて見直すべきだな。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】