たまのあしあと

きままな日々の日記などなど。

初めてのソロ山行-燕岳 合戦尾根

2010年09月26日 | 旅日記-山編
ぐねぐね山道をバスはどんどん登って走ること約1時間、やっと登山口に着きました。

着いた時の体調、最悪・・・とまではいかないけど、悪い・・・。
やっぱりちょっと寝不足だったのかな?車酔いしてしまいました。
途中からはおなかも痛くなる始末・・・。

子どもの頃は車酔いしてたけど、大人になってからはほとんど酔うことなかったし
子どもの頃でも山道は楽しくて逆に酔わないくらいだったのになぁ。
雲に乗れるって思ってた子どもの頃の私は、山道を通るって聞くと、雲を入れて持って帰る
ビニール袋を持ってワクワクしながら窓の外を見ていたのでした。

それなのに最近は山から下りてすぐバスに乗ったり、寝不足のままバスに乗ると
酔ってしまう。こりゃ、酔い止め薬も今後必携かな・・・。

バスを下りてひんやりした空気の中深呼吸。
少し調子が良くなったけど、おなかはまったく減ってなくて。
とりあえず登山届を先に書くことにしました。
岩の上に座って休憩して、やっとおにぎりを半分だけ食べてトイレを済ませて
ようやく気持ちを奮い立たせて登り始めることにしました。

登山口から目指す燕山荘までは、合戦尾根を登ってコースタイムで4時間10分。
合戦小屋までが3時間。合戦小屋から燕山荘までが1時間10分です。
途中30分毎位にベンチのある休憩ポイントがあるので、ペースは掴みやすいです。

まずは第一ベンチを目指します。
この合戦尾根は北アルプス三大急登と呼ばれています。
登り始めてすぐに急な登り。私の場合、登り始めて最初の30分の登りの感じで
調子がいいかどうか分かります。
それほど急だとは思わなかったけど、一歩一歩ゆっくりと、でもリズムよく歩いていきます。
体調が心配だったけど、どうやらもう大丈夫のよう。良かったー。
燕岳は花崗岩で出来ているので、土がじゃりじゃりしています。意外と歩きやすいです。
丹沢辺りの粘土質の土はぬるっと滑るので苦手だけど、じゃりじゃりは平気。

登山口を出てちょうど30分。第一ベンチに着きました。
第一ベンチでまたごはんを食べようかと思っていたけど、それほど疲れていないので
写真を撮ってそのまま出発することにしました。
地図で確認すると第二ベンチまでも同じような傾斜の登りです。

息は上がるけど、ゆっくり登ればそれほどきつくはなかったです。
気持ちよく登っているのが楽しくて、自然とにやりと笑ってしまうくらい。
5月の涸沢の雪道の登りの時みたいな楽しさ。

合戦小屋への荷揚用ケーブルの線の下をくぐればすぐ第二ベンチです。
第一ベンチからは25分で第二ベンチに着きました。
まだあまり疲れていないし、30分程で第三ベンチがあるから、そこで休憩することにして
そのまま通過です。

第三ベンチまでは、最初は緩やかな道でした。
楽ちん楽ちん♪って登っていたら、最後の方の急なところで少しバテテしまった
おなかがぐうぐうなっていたのでシャリバテだなぁ


第三ベンチまではちょうど30分。バテたけど良いペースかなぁ。
ここで残り半分のおにぎりを食べました。15分くらいの休憩。


あ、ここまでは曇っていたけど、この辺りでやっと青空が見えました。
木の間から見える青空が嬉しい!

さあ、第三ベンチから次の富士見ベンチまでが一番の急登のようです。
気合を入れて再出発!
ごはんは食べたけど、やっぱりちょっと疲れたのかな?荷物が重い・・・。
今回2泊目は素泊まりにしたので、食料とかバーナーとかを持ってきたのだけど
やっぱり堪えます。それほど重いわけじゃないだろうに。
テント泊もいいなーなんて思ったけど、まだまだ駄目ですなぁ。

途中途中ですれ違う人に「ここが一番大変だからねー、頑張ってね」とか励まして
もらって登ること38分、やっと富士見ベンチに着きました。やったー。




休憩している方から富士山が見えることを教えてもらって、少しの間富士山を眺めます。
遠くにちっちゃくぼんやりとだけど、朝は曇っていて諦めていたから嬉しいです。
やっぱり特別な山なんですね、富士山って。

さあ、あと一息で合戦小屋。すいかが待ってるぞ!!!
すいかを目指して出発~!






あと7分、あと3分の看板の前を通過して、やっと合戦小屋に到着~!


す、すすすす、すいかだ~!8分の1カットで800円。
800円を握りしめて、さっそくすいかを買いにLet's Go!
でっかいすいかにびっくりです。すいか売りのにーちゃんに聞くと、この時期の
すいかは大きいんですよって教えてくれました。


食べやすいように4つにカットしてくれました。
そのままでも大丈夫って思ったけど、カットしてもらって良かった。
さすがに一人では食べきれなくて、近くに座っていた男の子2人組に2切れあげちゃいました。
志村けん、あんなにたくさんすいか食べてやっぱりすごいなーって、こんな場所で
感心したのでした。
すいかは甘くて水分たっぷりでとてもおいしかったです
(早く食べたくて、うっかり写真を撮るのを忘れて食べてしまいました・・・)

合戦小屋ではすいかを食べたりトイレに行ったり、ななかまどの実が真っ赤になっていたので
写真を撮ったりして40分くらい休憩。
ちょっと長居してしまったかな。体が冷えてしまいそうだったので出発です。


20分くらいで合戦沢ノ頭、2489mに到着!


とりあえず写真。撮ってしまうのはなんでだろう?


この辺りから燕山荘までは気持ちのいい尾根歩きです。
傾斜も緩やかになってきました。今年は紅葉が遅れているみたいで、ここまできて
やっと一部のななかまどの葉っぱが色づき始めていました。


一ヶ所岩場をトラバースするところがありました。
でも岩をしっかり持ってあるけば大丈夫です。


途中から天気は良くなったけど、目指す方はガスがかかっていて視界は良くなくて。
いつになったら燕山荘が見えるのかな~って思いながら歩いていたら、
突然カラフルな色が飛び込んできました。
どうやら燕山荘のテント場みたいです。ってことはホントにもうちょっとだっ!


そして、合戦小屋を出てから1時間4分、とうとう稜線に辿り着きました!


右を見ると、花崗岩の白い岩肌が綺麗な燕岳!
ガスがかかって半分しか見えないけど、でも間違いなく燕岳だー!
ずっと来たかった~。嬉しさが込み上げてきます。


そして左を見ると、槍ヶ岳!!憧れの山
よく考えてみたら槍ヶ岳って、以前赤岳に行った時遠くに見えたものしか見たことが
ありません。
近くで見るのは初めて。感動!!!
ぐぐぐく~っとさらに嬉しさが込み上げてきてピークに!
涙が出そうになったのを必死に我慢したので、嬉しい笑顔と我慢する顔で
おかしな顔になってました、たぶん
でも、本当に嬉しかったです。
心が震えるくらいの感動ってこんなだったなーって久しぶりに思い出しました。

初めてのソロ山行、不安もあったけどとりあえず無事に登れて良かった!


登山口1450m(6:48)→ 第一ベンチ(7:18)→ 第二ベンチ(7:43~46)
→第三ベンチ(8:15~8:30)→ 富士見ベンチ(9:08~9:13)
→合戦小屋(9:45~10:22)→ 合戦沢ノ頭(10:40)→ 燕山荘2704m(11:26)

                     高低差(1,254m) 歩行時間(3:38)

2010.9.18


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
登山口 (○)
2010-09-26 22:45:37
この登山口、間違えやすいと思いませんか?○は、ここで曲がらずにまっすぐ先に進んでしまいました。気づいて引き返し、温泉の中に迷い込み、、、最初から苦難でした。合戦尾根、予想通りの急登だったでしょうか。
自炊の道具を持っていくと重いですよね。テント泊だとさらに、シュラフ、マットも追加です。でも楽しいですよ~。
燕山荘の客対応は満点です。だからリピーターが多いのも頷けますよね。 
道標が紛らわしいですね (○様へ)
2010-09-27 22:47:07
気持ち悪くて休憩したおかげで、たくさんの人が
登山口に行くのを見たので大丈夫でした^^;
でも確かに道標の右に「登山口」ってあるので
間違えちゃいますよね。

テント泊、自然にどっぷり浸かれるし、時間も気にしなくていいから楽しいですよね♪
この秋もどこかでテント泊したいなーって思ってます。

燕山荘は快適でした!本当にいい山小屋ですね。
また行きたいです^^
Unknown (にっしー)
2010-10-03 12:44:04
合戦小屋のスイカ懐かしい~!
僕も食べましたよ!
スイカ♪ (にっしー様へ)
2010-10-03 20:43:52
お久しぶりです!!!
にっしーさんも燕岳行かれたんですね。
あのスイカは本当においしいですよね。
もっと暑かったら完食してたと思うのだけど、
2切れしか食べれなかったのが残念です。

利尻はだいぶ季節が進んだみたいですね。
雪をかぶった利尻山と紅葉、最っ高に綺麗なんでしょうね!

いつか利尻山にも登りに行きますよ~!

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