たまのあしあと

きままな日々の日記などなど。

岩と雪の殿堂 剱岳-④

2012年09月29日 | 旅日記-山編

ついに!剱岳山頂に着きました!!
嬉しい~。友人とハイタッチして喜びました。
そういえば、山頂でハイタッチなんて初めてじゃないかな。

5年前、初めて岩場らしい岩場を登ったのが赤岳の地蔵尾根でした。
その時は赤→横→硫黄って縦走する予定だったのだけど。

見れば見るほど横岳の険しさが怖くて怖くて。
「ごめんなさい(/_;)無理」って、また地蔵尾根を下りてもらって。
(その時の日記
このときは、ホントにへこみました・・・・。
でも、そんな私も剱岳に登れたわけで!登り続けていれば、いつか登れるものなんですね。
いろんな思いが駆け巡った山頂でした。

ひゃっほーい♪
看板がたくさんあるので、いろんなバージョンで撮れますね。 

三角点も忘れずに! 

お天気はこの通り。雲が垂れこめているけど。
剱岳に登れた、山頂にいるってだけで、もう嬉しくて堪らないのです。 

次々に登ってくる人たちもすごく嬉しそう。
「途中マジで泣きそうになった~」って男の子も、満面の笑顔。
まだまだ険しい下りもあるんだけど、しばしそれは忘れて、みーんな山頂を楽しんでいます。

この前登った白馬が見えるよ!とか、あの山はなにかな?とか。
ガスで見え隠れしていたけど、雲の切れ間を探して山頂からの眺めを楽しむ人たち。

ホッとした顔で誰かに電話で登頂を報告しているおじちゃんも。

360度いい眺め!

そしたら誰かが「あっ!富士山が!」って。そっちの方を見てみると・・・ 

ホントだー!富士山♪ こんなに雲が多いから見えるとは思ってなかったのに、
少しずつ青空が見えてきて、富士山の姿も!

この日は○さん率いる登山隊が、富士山に登っていて。
心の中で「おお~いっ!」って呼んでみたり。あのどこかにみんながいるなんてなんだか不思議!

その後どんどん雲が晴れて行って、こんなに青空が広がりました! 

剱岳からのプレゼントかな?ありがとう~! 

だんだんと山頂も賑わってきましたね。 

一緒に御来光を眺めたにーちゃん達も無事に登頂!
「おれは3000mにこだわる(笑)」なんて言って、肩車で写真を撮ってました(笑)

コーヒーを飲んだりおやつを食べたり、30分くらいだったけどゆっくり過ごして。
なんだか下りるのがもったいなくて帰りたくないー。

でも、山頂も混んできたし、午後にはまた天気が崩れるかもしれないから
そろそろ下りないとね。 名残惜しいけど。また来よう!

もう1度ぐるりと景色を楽しんだら下山スタートです(8:00)

下りも気がぬけません。 
下り始めたらガスが湧いてきて。その後は曇ってしまいました。
ちょうどいい時に山頂にいられて良かった!

20分程下ったら、下りの最大の難所「カニのヨコバイ」に到着です。
まずは少しトラバース。 

その後下って。 

カニのヨコバイで、ここが一番ドキドキするところ。
青い人の足元の岩に赤いマークが見えるんですけど、矢印は谷底の方を向いているんです。
ここで、足を1歩谷底の方に下して次の足場を探すんだけど、足もとが見えないから怖い。

鎖をしっかり持ってゆっくり腰を落としながら、つま先で岩場を探りながら片足を下ろします。
女性の方がリーチが短い分、ぐーっと足を下ろさなきゃいけないので大変かも。

片足が足場に届いたら、そこに足を置いてもいいか足の感覚で確かめて、
OKだったらもう片方の足もゆっくり下して。
その後は足場も見えるししっかりしてるので、鎖を持って慎重にトラバースすれば終了!

 

トラバースが終わったら、下って。 

次に現れるのは15mの垂直の梯子。これをまたぐのがまた怖かった~。
一番緊張しました!左足を梯子に置いて、右足を乗せるときに鎖とかに引っかからないように
足を上げたら。「あ、あたたた!」こんなところで右足の太ももがつりそうになって^^;大変でした。 

梯子の後も激下り。どれだけ一気に下るんでしょ。 



下りきったところにはトイレがありました。
ちょっと中をのぞいたら、四角い穴があるだけの懐かしいトイレ(笑)

その後は、平蔵のコル辺りで登り下り(行きと帰り)の道が合流。
平蔵の頭に向かって進みます。

平蔵の頭を登って。
ここも登りと下りでルートが分かれます。 

イワツメクサ。帰りはちょっと余裕も出たのかな。お花の写真も撮ってみたり。
ところどころで登山者の心を和ませてくれていました。 

さて、登るか~ 

登って下りたら、道が合流して東大谷側を歩いて。
狭い道なので、谷側にバランスを崩さないように気をつけて歩きます。 

シラタマノキの実。葉っぱが紅葉してました!ちっちゃな秋発見♪

いったん稜線に出たら今度は平蔵谷側を歩いて行って。 

この狭いコルが前剱の門。
少し上ったら、ここも登りと下りで道が分かれていました。
帰りは右側に進みます。
行きは鉄橋を渡ったけど、帰りは渡らなくて済みました。

その後前剱山頂を巻いて進みます。ここも道が狭いので、谷側に転ばないように
気をつけないと!

巻いた後は、前剱を下ります。
登りで苦労したガレ場の下り。実はここを下山中に事故が多いのだそうです。

下りもバランスを崩さないように、落石を起こさないように慎重に慎重に・・・・・・。
やっぱりここが一番怖い~ 

あ、武蔵のコルと、その先には一服剱!やっと終りが見えてきました。 

前剱の下りも終了。ふ~
一服剱に向かって歩いていたら、後ろでガラガラガラ~って落石の音。
うひゃ~、危なかった! 

一服剱に向けて登っているときに見つけた赤い実。
実はこのときすごくおなかがすいていて。木イチゴの一種かなって食べようと思ったけど。

もし、もし違って毒があったら・・・・
剱岳で救助された理由が食中毒って・・・・・・。って思ってやめました。
帰ってきて調べたら「ベニバナイチゴ」のよう。食べればよかった(笑) 

一服剱に着きました!ここまでくればもう大丈夫。振り返って前剱を眺めて。
ああ~、無事に戻ってきた~ってホッとします。
一服剱だなんて、ホントにいいネーミング。 

しばらく進んで。剣山荘もだいぶ近づきました。あとちょっと。 

そして、剣山荘に到着!これで剣岳チャレンジも無事に終了~(10:30) 

ザック棚に置かせてもらっていた荷物をまとめて。
あ、小屋には「やまつみ」がありましたよ。 これ、いつかやってみたい・・・。もっと安くなればな~
昨日は「へー」って眺めるだけだったけど、今日は「ここ登ったんでしょ?」とか
「ここが前剱だー」とかわかるのが嬉しい!

贅沢していいですか~?山小屋のカップヌードル。500円なり。
登頂をしたお祝いです♪ もう、最高においしかった~ 

昨日までは、本当に登れるのかな?って思いもあったけど。
チャレンジして良かったです。ずっとどこかに緊張感はあるけれど、すごく楽しくて。
また登りたい山です。

5年前には行けなかった赤岳→横岳→硫黄岳も、近いうちに再チャレンジしたいな。
あ、あと・・・・・・。穂高と槍、どっちに先に登ろうかって思っていたけど・・・・・。
大キレットで一気に行っちゃおうか、なんて大それたことまで考えだしてしまいました^^;
調子に乗りすぎないようにしないと!

とにかく、剱に登れて無事に帰ってこれて、最高の1日でした!



2012.9.9  剱岳



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいなぁ~ (島酔潜人)
2012-09-29 11:45:52
たまちゃん、写真上手ですね。
僕は山はやらないのですが、これを見てるとすごく行きたくなります。
それにしても、剱はすごい山ですね.. 達成感&征服感がありそうだね。
Unknown (異邦人)
2012-09-29 20:04:16
~☆ たまねこさんへ ☆~
いいないいな~何度見てもいいです。
写真撮る余裕もあって、それにたまねこさんの
嬉しさが伝わってきます。
異邦人が行った時にはガスが掛かっていて
上さんと一緒だったのでそんなに写真を撮る余裕が
なかったですよ。
カニノヨコバイでは、上さんが足が届かず固まっちゃったのを思い出しましたよ。
嬉しい~♪ (島酔潜人さんへ)
2012-09-30 00:03:27
ありがとうございます~♪
超センスのいい島酔さんにそう言ってもらえるなんて光栄です!
あ、島酔さんも島の一番高いところに登るの好きなんですよね。
島国日本、そしたらやっぱり富士山登らないと!ですね。
山も楽しいですよ~。
ラッキーでした (異邦人さんへ)
2012-09-30 00:07:35
えへへ♪本当にうれしかったです!
この日は人が少なくて渋滞もなかったから、自分のペースで登れたのが良かったです。
おかげで写真も撮れました。
後ろに人がずーっと続いてたら、あせっちゃいそう・・・
カニのタテバイはさすがに怖いですね!
足がつくまでドキドキしました。
今度は異邦人さんがこの夏歩かれた穂高を縦走してみたいです!
Unknown (momomo)
2012-09-30 00:39:46
たまちゃん、こんばんは。

お疲れさまー。楽しそうだなあ。
文章からも写真からもそれが伝わってくるよね。
頂上の看板、まさかお持ち帰り?(笑)

剱を登ったのだから、
八ヶ岳の横岳はまあ問題ないだろうし、
大キレットも感じる難度は変わらないと思うよ。
通過時間的にも剱の登りと同じようなもんだしね。
奥穂~西穂になるともうちょっとだけ厳しくなるから、
こちらはそのあとかな。

それにしても高いカップヌードル。
まあ運搬費の問題もあるのだろうけど、
ぼったくりバーみたい(笑)。
この計算だと缶ビールは1000円!
看板 (momomoさんへ)
2012-09-30 16:46:26
そっか!これだけたくさんあるから、1つくらい持って帰ってくれば・・・って、何言わせるんですかー!(笑)
逆に、自分で作った看板を置いてくるなんてのも楽しそう。あ、怒られますかね^^;

大キレット、行けるかな。いろいろ調べたり経験積んでチャレンジしようかなぁ、なんて。
でも最初から無理って諦めないって大事だなって、今回の剱で思いました。

ビールは350が500円、500が700円でしたよ。安心して飲めますね(笑)

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