岩と雪の殿堂 剱岳－⑤

カップ麺を食べておなかも満足したことだし、そろそろベースキャンプに戻ることにしましょう。

お世話になった剣山荘のスタッフさんにお礼をしたら出発です。 （11：30）

すっかり曇ってしまったけど、名残惜しい・・・。 

帰りは剣沢小屋経由にしました。どんなテン場か気になるもんね。
剣山荘からは、剱本峰は前剱に隠れてしまって見えません。
でも剣沢小屋とかテン場は、剱岳がばっちり見えます。（この写真ではガスで隠れてるけど・・・）

剱沢小屋から少し登ったところには剣沢のテン場。
ここだと、どどーんと剱岳が見えます。
いいなー。起きて剱岳、ご飯食べながら剱岳、お昼寝から目覚めたら剱岳、、朝焼け夕焼けと剱岳、
星空と剱岳、いつも目の前に剱岳。（妄想中・・・・・）

お！ここでもハートに見える石を発見。 

剱岳を堪能したら、別山乗越を目指して登ります。

別山乗越の剱御前小舎が見えてきた！近いようで遠い・・・・
昨日は寝袋とかを出して「軽い～」って言ってた荷物なのに、今日はもっと軽い装備で登ったから
昨日と同じくらいの荷物が重い重い・・・・・

別山乗越に着く前に、もう一度振り返って。
残念だけど剱岳は雲の中。雲の幕が下りてしまいました。また来るからね。


やっとのことで剱御前小舎に着いたら、今度はいよいよ雷鳥沢キャンプ場を目指します。
最初は新室堂乗越経由で降りようと思っていたんだけど。

剱御前小舎を出発する頃には、とうとう雨が降り出してしまいました。
そんなわけで、昨日も通った道を下山することに。

だいぶ下った頃には、また雨は上がりました。良かった！

雷鳥沢キャンプ場が見えてきました！ 

我が家も近い！
そういえば、テントを張ってそこから登りに行くって初めてでした。
いつもその日の行動が終わった場所でテント、だったので。
下りてきて自分のテントが見えるって、なんだか「帰ってきたー」って感じがしてホッとしますね。 

14：20にマイテントに帰還！

風に飛ばされてやしないかって心配だったテント、少しよれっとしてしまったけど、
無事にその場にありました。良かった！

荷物を置いたらさっそく温泉へGO！！！

5分くらい登ったところにある雷鳥沢ヒュッテの温泉にしました。
日帰り温泉500円。内湯と外湯がありました。 

まずは外湯へ。
おっふろ～♪ 外湯は源泉なんですね。期待大！相当熱いみたいだけど、どんなものかな。 

誰もいないので写真を。
おお～、白濁していーい感じのお湯。いただきまーす！

って入ろうとしたら・・・・。
あぁっっつい！！！！！！！！！我慢できるようなもんじゃありません。もう火傷手前。
水を入れ始めてはみたけど、しばらくは入れなそうだったので、諦めて内湯へ退散・・・・

内湯はちょうどいい感じ。洗い場にはリンスインシャンプーとボディソープがありました。
脱衣所にはドライヤーも。ありがたい！

その後外湯のほうに忘れ物をしたかも、って思って戻ってみると、おばちゃんが3人
入ってました。す、すごい。。。
隣の男湯からは「あちーーーーー！」っておじちゃんの声が(笑)

お湯に浸かってほっこり。汚れも疲れも落ちて体が軽くなったみたい。

テントに戻って少しのんびり。イワイチョウの黄葉が黄色のお花畑みたい。
風も心地いい～。

その後は夕飯の準備。といってもお湯を沸かすだけ(笑)
今回は雨が降るかもしれなかったので、外での調理も短時間で済むように、アルファ米とレトルトに
しました。
あと、テントに置いていくために痛まないものを選んで。
そうそう、管理人の方が「熊も出てくるので、食べ残しとかゴミはしっかり袋に入れて、テントの中に
入れて置いてください」って言ってました。レトルトだと置いていっても匂いもしないので良かったです＾＾；

ちなみにメニューはビーフシチューと牛すじ煮込み、ごはん。デザートはフルーツのシロップ漬けでした。 

おなかいっぱいになって、ぼーっと山を眺めていると、今日剱岳に登ったのが信じられないくらい。
雨が上がって、山肌から湯気が湧きあがって綺麗。 

目の前をサーっと流れて行きます。 

だいぶ暗くなって、雷鳥沢ヒュッテに明かりが。暖かい光。 

他のテントも闇に浮かび上がって。なんだか幸せ～ 

温かいココアを飲みながら。 

夜はすっきり晴れて、満天の星空が綺麗でした。
途中雨には降られたけど、剱岳を登っているときはまったく降られなかったし、青空も見られたし。
剱岳が登らせてくれた、そんな気がしました。ありがとう。

 

2012.9.9　　剣岳　　雷鳥沢キャンプ場