お待たせしました。いよいよ剱さんの登場です!
うーん、どの写真を使おうかって眺めていたら、ついついまた「あ!ここちょっと怖かった」とか
「ここは・・・」とかいろいろ思い出しては脳内剱登山が始まって。
なかなか進みませんでした^^;
あと、言葉ではうまく説明できないので、今回写真が多めです。
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剱岳アタックの朝、目覚めてびっくり!
4時過ぎには出発しようねって言っていたのに、時計を見たら4時をちょっと過ぎているではないですかー!
夜中目が覚めた時は1時で、まだまだ大丈夫って思ってまた寝て。
次に目が覚めた時も周りはすっごく静かだったから、まだ3時前くらいかなって思って
うとうとしてました。
だいたい山小屋の朝って、結構早い時間から周りががさごそしていて目が覚めるから
今回も安心しきっていたんだけど。
ちょっと気になって時計を見たら、あらびっくり!
あわてて友人を起こして準備を始めます。
とはいっても、前の日に持っていくものはアタックザックに入れていたから、あとは水を補充するだけ。
パンとココアの朝ごはんを食べたら出発です。
早く登りたい気持ちを抑えて、まずは入念にストレッチ。
冷たい空気が清々しい1日の始まり。
剣山荘の裏手にある剣岳登山口から登り始めます。(5:00)
最初から結構急な登り。寝起きなので少しずつ体を慣らしながら登ります。
さすが剱。もうずっとガラガラした道です。
たぶん最初の鎖場。まだまだ序ノ口。
20分くらい登ったら、鹿島槍の向こうが明るくなってきました。もうすぐ御来光かな。
反対側の富山湾方面。優しいピンク色の空が綺麗。
はやる気持ちと、緊張感でキュッとなった心がやんわり和らぐ景色でした。
雨で登れないことも覚悟していたから、本当に嬉しいお天気です。
どんどん高度を稼いで行って・・・
振り返ると剱沢が目の前に広がりました。雄大な景色!
ああー、大きな山の中にいるんだって嬉しくなります。
30分程登って最初のピーク、一服剱に到着!(5:30)
目の前にはどどんと前剱の姿が!で、でっかい~。
前剱でこんなに大きくて険しいなんて、本峰はどれだけのものなんだろうって、ちょっとドキドキ。
武者震いする感じ。
ここで怯んでいては先に進めないのだ!さあ、次は前剱だ~
こんなに下るの?ってくらい下ったところが武蔵のコル。
この辺りで、どんどん太陽が昇ってきました。
ちょうど鹿島槍の耳の間からの御来光です。おおっ!
周りにいたにーちゃん二人組も「すごいすごい」ってはしゃいでました。
やっぱり、この瞬間はなんど経験しても感動します。
ピカーン!!!
太陽の温かいエールに「ありがとう、頑張ってくるよっ!」って言いたくなる日の出。
いよいよ前剱の登りです(写真は振り返ったところ)。ここは急な上、浮き石だらけで足場が悪いのなんの。
足の置き場が悪いとバランスを崩してしまいそうだし、なによりも一歩一歩、
落石を起こさないようにかなり慎重に歩きました。
ちょうど私たちがこの斜面に取りつく前に、上の方から「ラーク!」って叫び声が聞こえて
一瞬体が固まりました。本当に落石は怖い~。
今回ヘルメットは最後まで迷った挙句に持ってこなかったんだけど、やっぱり必要でした。
反省・・・・(剣山荘ではヘルメットのレンタルもありました)
ぐんぐん登って。一服剱ももうあんなに下に。
上に登れば登るほどに急だし足場も悪くて、ルートも不明瞭。かなり神経を使いました。
私は登りも下りもここが一番怖かったです。
前剱大岩(たぶん)
大岩を越えてしばらく行くと、前剱を巻く道と、頂上に立つ道に分かれます。
行きに前剱を登る方が一般的なのかな。
そんなわけで前剱頂上!
ここまでは急なガレ場は怖かったけど、ここからが本番!いよいよ剱岳の核心部が始まります。
前剱から慎重に下って。
ここもザレているので滑らないように気をつけて。
あ!見えてきました、鉄橋!いよいよ、いよいよ核心部の始まりです。
まずは幅の狭い鉄橋を渡ります。長さ4mほど。もちろん足を踏み外すわけにはいきません。
この日は風も強かったので、地味に怖かったです・・・・・
鉄橋を渡り終えたら、大きな岩をトラバースしながら登って行きます。
登った後は、平蔵谷側に下って。あ、大きなおしりがすいません・・・・・
下りきったところが「前剱の門」と呼ばれる狭いコルです。
ここからしばらくは平蔵谷側を進みます。
この辺りは危険を感じるようなところもなく、少し安心して登れます。
楽しいんだけど、常にどこかに緊張感を感じているから、ここで心の休憩ができる感じ。
稜線に出ました。あっ!影剱♪ 影もでっかいねー。
いったん稜線に出た後は、今度は東大谷側へ。巻きながら進むと、大きな岩にぶつかります。
これが平蔵の頭(ずこ)? どーんと岩を砕いて先へ。
な、わけはなく、↑この写真の右側の方を登ります。
ここは登りと下りとでルートが分かれます。
登りきったら裏側へ。息を継ぐ間もなく、大きな一枚岩の急下降!
足場はあるし鎖もしっかりしてるけど、スラブ状なので雨が降ったりしたら
つるっと滑りそう。
友人は楽しそうにスイスイ行ってしまうもんだから、私の写真は撮ってくれてるのかなーって
心配になって。
ちょっぴり自分撮り。
そしたら写真撮ってくれてました。
でも、またもやこんな写真・・・^^;仕方ないけどね。おしりですんません。
すこし進んだあと、ここも鎖を頼りに通過すると、平蔵のコル。
そしてその先には・・・。平蔵の頭からも見えていたけど、目の前に立ちはだかる大きな壁。
登りでは一番の難所って言われている、カニのタテバイがででんとおでましに!
写真の左上の方に人が登っているの、分かりますか?
矢印にそって近づいて行くと。
矢印の先が真上を向いてる!(笑)
真下から見上げるとこんな感じ。ほっほー、お手柔らかにお願いしますよ。
人が多い時には渋滞が起こるカニのタテバイも、今回はガラ空き。
微妙なお天気で、これはこれで良かったのかも。
よいしょっと、登り始めの1手1足はじわっと緊張。
でも鎖や杭はしっかりしてるし、足場も手掛かりもがっつりあるので3点確保で登れば
それほど怖くなかったです。
登っているうちに楽しくなってきちゃった♪
途中、狭いけど一息つけそうなテラスがあったので景色を眺めてみたり。
さっき通ってきた平蔵の頭。
真下を覗き込んでみる。
たぶん私おかしくなってたのかも。怖さはまったくなく^^;
最後のひと登り!(の場面)
そこから写真の手前に向って登ればカニのタテバイ終了!
怖い怖いってあちこちで見ていたから覚悟して登ったんだけど、意外とあっさりと終って
逆にびっくり。さて、続きは?なんて思ってしまいました。
登りきったところからの眺め。カニのタテバイで一気に高度をかせいたので、さらに眺めが素晴らしい!
立山の山々やその奥には薬師、地獄谷の噴煙、室堂にあるホテルまで見渡せました。
薬師、いつか行ってみたい!その時は五色ヶ原を通って縦走してみたいな~、なんて思ってみたり。
さあ、現実に戻って。剣岳山頂はあとちょっとだ!
カニのタテバイが終わったらすぐに頂上だと思っていた私。
残念、そこからも15分くらい登りが続きました。
でもカニのタテバイも終わったし、頂上も近いから楽しくて嬉しくて。
この写真に写っている私の顔、拡大してみたら薄笑いを浮かべてました・・・
途中後ろから足音が聞こえたので、「あれ?私の後ろにはしばらく人がいなかったはずなのに」って
振り返ってみると、見知らぬお兄さんが。
なんと!早月尾根を登ってきたんだとか。すごい~!そっか、ここで合流するんだー。
私より速そうなので道を譲ったら、爽やかな笑顔でお礼を言って、颯爽と登って行って。
おおー、かっちょいい。
そして、そして・・・・!
祠が見えてきましたよ!そう、あそこが剱岳頂上!!
そしてとうとうその瞬間がっ!剱岳山頂、到着~!!!(7:30)
おめでとう、私~!!!!!やったよーう!!!!!!
2012.9.9 剱岳
登頂おめでとう。やったねー。
へらへら笑いながら剱を登っている人、
初めて見たよー(笑)。
剱の上のほうはお尻か頭しか写らないもんね。仕方なし。
それにしても、
真下をのぞき込んでも怖くないなんてさすが!
ぼくは○○○○が縮み上がっちゃうよ。
(たまちゃんのことじゃないからね)
下山も気をつけてねー。
momomoさん、↑下ネタですか・・^^:
やったね。劔岳では思い出がいっぱい
作りましたね。
何よりも天気が良くって満足でしょうね。
緊張感と楽しさでおかしくなってました^^;
今写真を見てる方が怖いです・・・
そんなに縮み上がってたら、いつかなくなっちゃいますよー(笑)
そしたらやっさんと一緒にニューハーフマラソン出場ですね(^◇^)
やっさんも利尻山楽しそうに登ってましたね。
山、いいでしょ。今度一緒に行きましょうね。
あ、momomoさんのことよろしく頼みます(笑)
直前まで雨の予報だったので、降られなかっただけでも感謝感謝でした!
怖いのも楽しいのも含めて、いい思い出にもなったし、少し自信もついた気がします。
山はいいですね~
やりました。
鹿島槍の御来光最高。
前剱は「まえつるぎ」でしょうか「ぜんけん」でしょうか?○はずっと「ぜんけん」と読んでいましたが、この看板には「MAETSURUGI」ってありますね。ハングル表記はなぜか「マエツルギサン」と山が多いともいますが。(笑)
大きな(いや、かわいい)お○○、楽しめました。バキッ!!☆/(x_x)
毎年この時期なんですかね。知る人ぞ知る名スポットですね~♪
前剱は「まえつるぎ」って読んでました。どっちでもいいのかな。
お○○、楽しんでいただけたようで(笑)良かったです。