世界珍し紀行

世界を旅して衝撃を受けたり、感動したり、恐怖体験したことなどを語る。

オアフ島1周1ドルの旅

2006年10月12日 | Weblog
ハワイのオアフ島といえば、ビーチにブランド店にフラダンスにバカンス・・・と
いったイメージでもうバリバリの観光地。けれど、その観光地は意外にも島の一部に
集中している。高級ホテルやらお店やモールがたちならぶ地区をぬけるとそこはごく
自然な住宅街となる。バスが発達しているので乗り継ぎさえうまくゆけば、わりあい
どこにでも行けてしまう。

そんなバスのなかでも、海岸沿いを通って、島をぐるりと1周まわる路線が1本だけ
ある。しかも1ドルぽっきりあれば悠々バス旅ができてしまう。途中、海岸沿いでト
イレ休憩まである。

私が訪れたときは、春休みのシーズン中であったのだけれど、バスはガラガラでのんびり座ることができた。住宅地をぬけるとひなびた海岸通りに出る。ヤシの木が並
び、風が気持ちよい。さびた看板の売店などなかなか趣がある。途中、海沿いで人だかりができていた。何事かと見ると、なんとクジラとおぼしき巨大なかたまりが浜に打ち上げられているではないか。座礁してしまったらしい。気になりつつも、バスは通りすぎる。次第に緑が多くなり、ジャングルのようなところを通る。ガイドこそないものの、いっときも目が離せない車窓風景だ。一緒に行った友人は、残念ながら横でカクカクしてたのだけれど・・・。

島の北部でトイレ休憩をとり、またバスに乗る。
そのときに気さくな外人旅行者が話しかけてきた。何度も来ているらしく、ここの通
りはなんだとか、あの山はなんだとかと説明してくれる。ありがたいことだった。オ
アフ島にはなだらかながらも山がある。バスはしだいに海岸を離れ、折り返し地点か
らは内陸を通る。すっかり周りに建物がなくなり、一面のパイナップル畑がひろがる
!その広大さといったら、見渡すかぎり、どこまでも365度ぐるりだ。あの驚きと感
動は忘れられない。ドールのパイナップル畑だったと思う。

どこまでも続いているかに見えた畑もとうとうとぎれ、また建物がちらほらと見えて
きた。そうしてパールハーバー近くに来る頃には、道路もしっかり舗装され、港街ら
しい雰囲気が漂っていた。船もたくさん停泊している。そうこうして、出発からだい
たい3時間くらいだろうか、にぎやかな地区に戻ってきた。あっという間ではあった
けれど、十分一大観光を楽しめたのだった。これで1ドルとは驚きだ。リゾート地区
もいいけれど、オアフの自然に触れてみるバス旅もおすすめだ。泳ぐのに疲れたら、
歩き疲れたら、バスでゆっくり島をまわってみたらいかがだろう。あらたな発見が
きっとあるはず。



アサバスカ氷河に思う

2006年10月05日 | Weblog
たった一度であるが、氷河の上に降り立ったことがある。
カナダのロッキー山脈に横たわるアサバスカ氷河だ。

吹雪のなかで、顔にはたきつけられる氷の冷たかったこと!
何万年も前の氷の上は、雪のようだけれど固くて、白くて冷たい。
手に触れてみるとしびれる。
辺り一面真っ白でサングラスをしないと目がやられる。
こんななかに大昔マンモスがいたのか。
遠く、太古に思いを馳せる。
容赦なく小さな氷の粒が着込んだジャケットの隙間から入り込んでくる。
ただただ白くて冷たい世界。
そしてそんな氷河をひとめ見たいとやってくる観光客たち。

氷河は温暖化のせいで近年スピードを早めて溶けだしていて、
いつか完全にとけてしまうだろうという予測だ。
だがそうなったとき、海面が上昇して生態系に大きな影響が出る。
マンモスと観光客と温暖化。
地球は変化のときを迎えているのだな。

台湾→白菜

2006年10月03日 | Weblog
台湾といえば、まず思い浮かべるのが白菜である。

確か3泊くらいの小旅行だったと思うが、何かと食事で出された白菜がうまかったのだ。肉厚でしゃくしゃくという歯ごたえといい、甘みといい水分具合といい、まさに最高の白菜だったのだ。不思議なくらい美味しい。温暖な気候だからなのか、理由はいざ知らず、とにかくうまい。しかもあたりはずれなしだ。台湾が白菜の美味しい国というイメージがなかっただけに、食事のたびに出される白菜のうまいことになんで?おいしい!と感動しまくりだった。

台湾の白菜が特別だと思われる理由はもうひとつある。
それは故宮博物院の目玉展示品でもある、陶器でできた白菜の置物だ。
これは台湾の皇后様がお嫁に入るときに贈られたものだとか。これがまた見事によくできていて、本物の白菜のような形としなやかさと光沢をもっている。故宮を訪れたら必見の代物だ。

そんなわけで、台湾といえば白菜。台湾へ行く人にはぜひにも白菜を堪能してきて欲しい。