世界珍し紀行

世界を旅して衝撃を受けたり、感動したり、恐怖体験したことなどを語る。

タイの恐怖

2007年10月02日 | Weblog
たしか、あれは2回目の海外旅行だったか、
友人と常夏のタイへ行ったときのことです。

夜、タイのホテルについた私たちは飛行機疲れですぐに部屋に寝に入りました。初めての海外旅行が北米で割と寒い時期だったせいもあり、東南アジアは初でした。そんなわけで、いろいろ入念に下調べをしていったんですけど、これがかえって恐怖のモトとなりました。

暑い地域というのは、なんせ蚊が多いです。そしてなんといっても、私は蚊にモテまくるんです。数人の人が同じ場所にいて、一体全体どうして私だけしか蚊に刺されないんでしょう。

このときも、そんな惨事に見舞われました。
タイのガイドブックには、マラリアに注意するようにとのコメントがあったのを私はしかと胸にきざみつけていました。だから、蚊には絶対さされないようにしよう!刺されたら感染したと思わなくては!というくらい警戒していたんです。

それが・・・ホテルの夜に、、まんまと数箇所も刺されてしまったのです!
虫よけスプレーをして寝たにも関わらず、顔と手足をチクリとやられていたのです。それなのに、一緒に寝ていた友人は1箇所も刺されなかったようです。

もうだめだ・・・、私はどよーんと落ち込み、けれどまずはホテルの人にそのことを知らせなくてはと思い、フロントですかさず、
「モスキート!!(蚊)」とさけんで、自分の顔や腕に刺された!という身振り手振りをしました。そうしたら、フロントの男の人がびっくりして、
「OH!モスキート!?」と叫び、「ちょっと待ってて」といい、私たちの部屋番号を聞くとどこかへ行ってしまいました。

私はその男の人の驚きように、はたまた動転して、もう私はマラリアにかかってしまって、それで大変だ!ってあわてて薬を取りにいったんだとものすごく落ち込みました。旅行初日からどよよーーーんです。私は死んじゃうのかしら。。顔も真っ青に、友人も隣に浮かない顔をしています。あんなに刺されまいと思って長袖に虫除けスプレーをしていたのに、初日からまだ観光のひとつもしていないのに!と私は悔しさでいっぱいになりました。

そこへ、ばたばたと足音がして、先ほどのフロントの男の人が戻ってきました。「もう大丈夫です!蚊をやっつけてきました」
「へ?」
なんと、フロントの人は薬を取りにいったのではなく、部屋にいた蚊を殺しに行っていたのでした。マラリアを心配されてはいなかったのね・・・
変に気が抜けて、ちょっとほっとしました。私の恐怖はどこへやら。フロントの人の様子からは刺されてもそんな大したことはなくて、蚊が部屋にいて私たちが困っていることが心配だったんだなあと。。

まあ、そんなもんです^^;
結局、マラリアにもならずに無事に旅行を楽しんで帰国できました。
でも初めての土地には変にいろいろ神経質になってちょっとのことで恐怖を覚えてしまうもんですねえ。