劇団恋におちたシェイクスピアのブログ

長内那由多主宰による劇団のブログ

朗読公演「風のたより」

2016-07-25 23:51:08 | 公演情報
日程が差し迫っている中ですが、急きょ決定しました。
通常の舞台公演ではなく、リーディング(朗読)公演となります。

今回は詩人である石川逸子さんが独自に発行している季刊誌「ヒロシマ・ナガサキを考える」「風のたより」より広島原爆被爆者の証言を中心に数編を読んでいきます。この2誌は原爆はもちろん、様々な社会問題に対するプロテストを込めた詩、証言を集めた非常に力強い冊子です。

一個人の目線で語られる凄惨な体験記を通じてしばしば忘れられてきた過去と僕たちが生きる現在の接点を探っていきます。

ここ1年ほど被爆3世を描いた作品を創ろうと資料を読み、メモを作り、広島へ足を運んでリサーチを進め、その過程でこの2つの冊子と巡り合いました。今後の創作をより深め、また座組としてもより理解を深めていくためのワークショップ的な意味合いもある公演です。

広島原爆投下の8/6という日に劇場ではなく、ちょっと変わったロケーションで行います。
耳を澄ませ、熟考するには良い空間だと思います
ぜひお越し下さい。


劇団恋におちたシェイクスピア番外公演
「風のたより」

・演出、構成
長内那由多

・出演
飯田慎治
金子香里
山家浩
冷水優果
長内那由多

・日時
8/6(土)13:00、15:00(各回約45分程、先着10名まで入場可能)

・所
京王百草園内「三檪庵」
日野市百草560(京王線百草園駅下車徒歩10分、または聖蹟桜ヶ丘駅・高幡不動駅からタクシー10分)
※庭園内にあるお茶室で行います※

・チケット
\500(前売当日共に)
※百草園に入るには別途入園料¥300がかかります※

・ご注意
お茶室内にはエアコンがありません。お客様ご自身で冷たい飲み物、扇子など涼を取れるご準備をして下さい。

・予約受付、お問合せ
koi_oti@yahoo.co.jp





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「ブカブカ」終わりました!

2016-07-17 16:45:21 | 公演情報
NAYUTA OSANAI TALKING BLUES Vol.4「ブカブカ」、無事に終了しました!
ご来場して下さった皆様、応援して下さった皆様ありがとうございました。


終わってみればやっぱり1ステージのみというのはちょっと勿体なかったかな?という気もしています。
公演が終ってからより自分の中でパフォーマンスの発展性を感じられたし、スタッフと合流してからのラスト3日間の稽古は非常にインスピレーションに満ちていたように思います。

今回の製作のポイントは寓意的、一歩間違えれば“クサく”なりかねない作品本来の語り口をどれだけ自身と観客の心情にリアルなものとして近づけるか、というリアリズムの構築でした。そしてこれは稽古のホントに終盤で発見したのですが、こういう結果を許してしまった自分自身に対する怒りも込めてみたのです。

完璧とは言わないけれども、おかげさまでこれからも芝居を続けていける楽しみを発見できた公演でした。
機会があればまたぜひ挑戦したい演目であります。

さて、恋おちは8/6に朗読イベントを企画しています。
近日中に情報公開できると思います。今年は色んな形態で発表し続ける事になるでしょう。
では、また。



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公演情報“NAYUTA OSANAI TALKING BLUES VOL.4”

2016-07-13 23:07:06 | 公演情報
主宰・長内那由多による不定期企画“トーキング・ブルース”の第4弾を行います!

これは自らの作・演出にこだわった本公演とは違い、役者としてのパフォーマンスに重点を置いたトライアスロン的なソロ公演です。

今回は第2弾に引き続き、劇団tea for twoの主宰・大根健一氏からお借りした戯曲「ブカブカ」を上演します。

これは原発問題に対する批評的な寓話であり、悔恨と郷愁に彩られた痛切な一人芝居です。

「オレの方が上手く演れる」とケンカ売ってお借りしました(笑)

ぜひご来場ください!

“NAYUTA OSANAI TALKING BLUES VOL.4”
「ブカブカ」

【作】
大根健一

【演出・出演】
長内那由多

【時】
7/13(水)
19:30開場、20:00開演
(上演時間60分)

※公開リハーサルを16:30開場、17:00開演で行います(無料)※

【所】
RAFT
東京都中野区中野1-4-4 1F

【チケット・前売り】
当日¥2500

【ご予約・お問合せ】
koi_oti@yahoo.co.jp
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“a visiting card”トリビア集

2016-01-18 21:54:23 | Weblog
公演情報をアップしようと思ったら、1月公演の終演後に振り返りを更新することをすっかり忘れていました。ごめんなさい!↓


恋おち番外公演“a visiting card”、おかげさまで無事に終える事ができました。
応援してくださった皆様、誠にありがとうございました。全3ステージ、RAFTの推奨鑑賞人数めいっぱいのご来場でした。

恒例、作品に関するトリビア、解説集です。
鑑賞後の手引きにお読みください。


1、“不惑3部作”
当初の公演コンセプトは“恋おちの多彩な作風をワンパッケージにしたサンプル品のような企画公演”と考えていました。ドラマ作品、ダンス、ジャンルものと系統毎に分けた2プログラム公演を構想していたのです。

結果、ドラマ3作品のアンソロジーとなったわけですが、3本が出揃うと作者のまったく無意識の部分で共通項が増えていったのは面白い現象でした(こんな事なら最初から連作にすれば良かったかも知れないけど、狙ってはできない緩やかなつながりだった気もする)。

今回は僕よりも一回り以上、年上の人たちを主人公にしました。若くもなければ年寄りでもない。大成もしていなければ未熟と言われる程でもない。子供の頃は40代になれば物質的にも精神的にも充足しているのだろうと思い描いていたけど、そんな事あるハズがない。人はいくつになっても自分とは何者なのかと苦悶し、探求するのではないか。誰かを愛し、愛されたいと求めるのではないか。そんな生きる上での孤独と葛藤は人生を折り返し始める時期だからこそより強まるのではないか。

そんな孤独と葛藤こそ、僕が物語を描き始めた初期の作品に通底したテーマだった事を思い出しました。
演出上のテーマは“大人の青春モノ”。葛藤や迷いはむしろ内に抱えたエネルギーの暴発としてポジティブに描こうとしてこの3部作になったのです。


2、「ハプンスタンス」シリーズ
2011年の「ロビーにて」、2013年の「ハプンスタンス」、そして今回の「ハプンスタンス#3」からなる3部作シリーズ。
偶然知り合った純と麻佑がお互いの将来を語り、ほのかな恋心を抱き始めていく所で終わる“20代編”。数年後、それぞれ全く違う道を歩む2人が再会した事で青春時代の終わりを悟る“30代編”。そして結婚後を描く今回の“40代編”と同じカップルを年代毎に定点観測した連作です。

今回の製作動機はあたかも運命のカップルのように描かれた2人が結ばれた後、本当に幸せになるのか?という興味からでした。
それは二人のキャラクターを掘り下げていく旅でもあり、特にヒロインの麻佑を描くことはとても興味深く、楽しかったです。
結婚、出産を経て創作活動から遠ざかった彼女の鬱屈は常に人が自分を自分たらしめるものは何かと追及する衝動ではないでしょうか。

そのエネルギーが深い愛情を持った(そして男として退屈になってしまった)純とぶつかった時、一体どんな愛の境地に達するのか。まだまだ描き足りないと思います。これは4作目を書くことになるのか、はたまた企画中の3部作一挙上演で改稿されるのかまだわかりません。


3、“同級生2部作”
2012年に「同級生 女性ver.」を上演した時からその相似形として男性版も作りたいと常々思ってきました。
40代、女子とは違ってそんなに頻繁には会わず、年賀状だけのやり取りを数年続ける。それからクライマックスは「ヘイジュード」のカラオケをする。早い段階から断片的なパーツは決まっていました。

初稿はもっとオフビートなテイストで、同級生3人がダラダラと「スターウォーズ」や仕事、セックスのことを話すだけの構成でした。大人になりきれないオッサン達。ところが3人目の男性キャストが決まらないまま稽古開始日を迎える事となり急きょ改稿。いつまで経っても3人目が現れない上演バージョンとなり予想外の奥行が生まれました。創作とは常々、外的要因によって思わぬ仕上がりになるものです。

再演となった女性バージョンの方はキャストの年齢層に合わせて初稿から設定年令を5歳引き上げました。30代前半と後半は全くシチェーションが違う事に気付かされましたがセリフを大きく変える事なく、解釈を変えるという作業はめったに再演を行わないため非常に興味深かいものでした。

また女子がかしましく喋っている画はどんな場面設定も通用するダイナミックさがあり、それだけでもあと数パターンは再演ができる演目だなと可能性を感じています。カウンターバー、和室、etc…また新しい3人(と1人)が集まった時にぜひやりましょう。


4、職業“作家”
恋おち作品には職業作家のキャラクターがよく登場します。これはもちろん僕自身のオルターエゴ。年令や性別を超えて作品のどこかに必ず僕自身が存在しますが、自身で演じることは想定されておらず、今まで一度も演じた事がありません。


5、トリビア
「同級生」(男性ver.)
・飯田慎治はなぜかニートの役ばかりが続く。おそらく恋おちでは年収200万以上の役は演じた事がない。

・スナックのママは「ヨルタモリ」の宮沢りえをイメージして書いた。

・場所の設定はなぜか長野県松本市である。2005年の「トーキョー・SEX・ディストラクション」でもヒロインは最後に長野へ向かった。東京から離れた田舎の象徴として使われる事が多い。

・作者は「スターウォーズ」の1~3も好きである。

・エンディングの「ヘイジュード」は映画「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」で使われたバージョン。構想段階からのこのアレンジでやろうと決めていたが、今となってはデヴィッド・ボウイの「スターマン」も試してみたいと思っている。


「同級生」(女性ver.)
・初演に出演したのは宮城範子だけである(マリ子役を演じた)。

・ウェイトレスが最後にキレる相手は初演は向井理、今回は五郎丸だった。なぜこの二人にしたか、特に意味はない。

・冒頭「死ぬのは奴らだ」で踊り狂うシーンは映画「アメリカン・ハッスル」のオマージュ。

・もともとは恋おちの次回作リストに常に名前が挙がっているホラー「鳴子のチェーンソー虐殺事件」のプロトタイプとして書かれた脚本である。かしましくガールズトークに花を咲かせる前半、殺人鬼と戦う後半に分かれる…ハズだが本編を書いた事は一度もない。


「ハプンスタンス#3」
・前作で純は別の女性と結婚していたため、バツイチである(だが細かい設定は決めていないのでパラレルと作者は考えている)。

・純は現在、TVの情報番組の構成台本を書いているという設定。番組のイメージは日曜7:30の7チャンネルである。

・娘の同級生として“祐太くん”という名前が出てくる。これは「同級生」(男性ver.)に登場する吉田の息子と同じ名前であるが、時間軸に整合性はない。


・・・こんな感じでどうでしょう。
また何か面白いことを思い出したら加筆するかもしれません。
いや、そんな事してないで次回作の準備!
また劇場でお会いましょう。










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【公演情報】番外公演“a visiting card" のご案内

2016-01-11 23:51:27 | 公演情報
ここのところソロ活動が続いていましたが、ようやく座組を組んで公演を行います。
劇団恋におちたシェイクスピア番外公演“a visiting card”のご案内です。

短編作品のアンソロジー公演です。
かねてから恋おちの多彩な作風をワンパッケージにした名刺(=a visiting card)のような公演ができないかと構想してきました。
今回は新旧含め3作品をお送りします。

3作品には物語上の関連性はありません。
ですが、書き上げていくうちに不思議と“時間”というテーマが共通する事に気付きました。
これは時間による人間関係の変遷、人生の“季節”の移ろいを描いた短編集です。

またここ数年、シリアスなドラマ作品が続いてきたウチには珍しくコメディ作品がメインなのも見どころです。
ぜひご来場ください。


劇団恋におちたシェイクスピア番外公演
“a visiting card”

【日時】
2016年1月11日(月・祝)
14:00 当日キャンセル待ち
16:30 △残りわずか!
19:00 △残りわずか!
※各回とも30分前の開場
※3本立て、上演時間約70分
※各回約30席


【所】
RAFT
東京都中野区中野1-4-4 1F


【チケット】
前売り¥2000、当日¥2200


【予約、お問合せ】
koi_oti@yahoo.co.jp


【スタッフ】
作・演出~長内那由多
照明・音響~島田雄峰
広告美術~F.P.デザイン


【上演作品・キャスト】
「同級生」女性ver.(「いつまでも同級生」改題)
宮城範子
鍋島久美子
湯澤千佳(tea for two)
牧田紗季

麻子、アケミ、マリ子の3人は中学生からの同級生である。20年経った今も変わらず彼女らは語らい、笑い、涙する。アラフォー女子3人のガールズトーク劇。


「同級生」男性ver.
山家浩
飯田慎治
金子香里

岡田と吉田の2人は数年ぶりに同窓会を開き、田舎のスナックで飲み明かしていた。しかし、いつまで経っても3人目の同級生テッシーは現れない。2人はテッシーを待ちながら、25年間の友情に思いをはせる。2015年12月12日にはかしわ演劇祭でも上演される。


「ハプンスタンス#3」
長内那由多
金子香里

シリーズ3作目。純と麻祐は結婚し、子供をもうけ家族となった。純は放送作家となりバラエティー番組を手掛けるが、麻祐は子育てに追われ自身の創作に手が付けられずにいた。ある日曜の昼下がり、麻祐は庭で遊ぶ娘の声を聞きながらとりためた写真を印刷し始める。


劇団のフェイスブックページでは稽古場風景、キャスト紹介などを随時アップしています。
そちらもぜひご覧ください。
皆様のご来場をお待ちしております!










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あけましておめでとうございます

2016-01-02 23:20:37 | Weblog
あけましておめでとうございます。
更新がだいぶ滞りましたが無事に年を越し、こうして新年も2日目を迎えております。
去年の振り返り、かしわ演劇祭のプレイバック、そして間もなくの番外公演を含め今年の展望を書き記しておきたいと思います。


1月APOCシアター主催“APOFES”
劇場主催のひとり芝居フェスに長内那由多がソロとして参加しました。
おなじみ“ひとり三国志シリーズ”より十八番「赤壁の戦い」とシリーズ4作目となる新作「長坂の戦い」の2本立て、約45分でした。
「赤壁」の前日談となる「長坂」を加えた事により三国志ファン以外にもグッと間口が低くなり、とっつき易くなったのは演目開始から数年を経て嬉しい収穫でした。この後、大学の授業で3か月も生徒たちの前で演じる機会にも恵まれ、この年の上半期はずっと孔明を演じることとなりました。トレーニングを積み重ね、役者として非常に良いコンディションであり続けた期間で充実していました。


12月かしわ演劇祭
1/11の番外公演でも上演される「同級生 男性ver.」はこのかしわ演劇祭が初演でした。仕上がりはまだまだといった所でしたが、客席からは笑いと涙が聞こえ、また終演後はキャストも多くのお客様からお声を頂戴できて非常に手応えを感じた1日でした。
かしわ演劇祭では毎回、楽しく、気持ちよく参加させてもらっています。お客様や参加団体のみなさんの純粋に芝居を楽しむエネルギーがその場にいるだけで心地よく感じられるからです。

数団体の作品を見る機会に恵まれましたが、特筆しておきたいのは劇団”今が旬”です。
平均年齢70ウン歳(?)のおじいちゃん、おばあちゃん達による作品は思いがけず僕らとシチェーションが丸かぶり。同窓会の2次会で同級生を思い出せずにひたすらアレアレトークを繰り広げるというコメディで、それが実存を問いかけるシュールな展開になる後半はオリジナル作品と聞いて目から鱗でした。生きてきた年輪でしか出せないリアリズムこそ、市民演劇のだいご味だと思います。色々とご苦労はあると思いますが、今後も末永く楽しんで続けて頂きたいなと応援しております。


1/11の番外公演後は晩夏に本公演を構想しています。
ようやく語りたい物語を見つけ、土台が出来上がってきました。
今年もウチらしいマイペースさで、誰にも媚びず、1本1本大事に作っていきたいと考えています。

1/11を番外公演と銘打った意味、企画意図、そして作品にまつわるトリビアについてはまたいずれ。

今年も宜しくお願いします。
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映画メモ5月、6月版

2015-06-27 01:59:43 | 映画レビュー
上半期も終わりです。

「セッション」14・米
監督 デミアン・チャゼル

アカデミー賞3部門受賞の青春音楽映画…と言ってしまうと“ちげぇよ、これホラーだよ!!”と怒り出す人がいてもおかしくないくらい怖い映画。しかしながら鬼教師J・K・シモンズによる神経衰弱ぎりぎりのセッションは、僕にとってそれはそれは懐かしい下積み時代の稽古場の空気を思い出させてくれた。若いうちにああいう経験はしておいた方がいいと思うのだよ。だから僕にとっては青春映画だ。


「インヒアレント・ヴァイス」14・米
監督 ポール・トーマス・アンダーソン

ptaによる師匠アルトマンの傑作「ロング・グッドバイ」への本歌取りとも観て取れるが、“もし70年代にアルトマンと肩を並べていたら…”という幸せなトリップにも見える。アルトマンのような洒脱さはなく、J・グリーンウッドのアンビエントなスコアをバックに酩酊するような心地よさが魅力だ。70年代顔なキャサリン・ウォーターストンをよくぞ発掘してくれました。


「トランスフォーマー/ロストエイジ」14・米
監督 マイケル・ベイ
こんなに酷い映画でもまだ稼げるのだから、ハリウッド映画の物量作戦たるや。映画の筋とはまるで関係のない広告がバンバン投入される演出の臆面のなさはもはや本作を珍品レベルに至らしめている。まぁ、そもそもストーリーも毎回同じでまるで中身がないのだけどね。テッドだろうがウィル・フェレルだろうがトランスフォーマーだろうが誰を相手にしても割を食わないマーク・ウォルバーグはマジで凄いと思う。

↑突然ドリンクのCMが…。


「ブラックハット」15・米
監督 マイケル・マン

全米酷評、興行収入も大コケだけど一体何が悪いワケ!?僕らが観たかったマイケル・マン映画じゃないか!!地元映画以上にクールな香港の夜景とバリバリ響く銃砲がたまらない。クライマックスなんてほとんどファンタジーの領域だが、それでも成立する“マイケル・マン方式”。これが作家の映画ってヤツだろ。


「マイアミ・バイス」06・米
監督 マイケル・マン

こちらも世評ほど悪くないのだが、なぜかのコン・リー押し。ファムファタールをやるにはちょっとモッサリし過ぎなのよね。「ブラックハット」でタン・ウェイのうなじに執着していたマイケル・マンのフェチズムは本作が伏線だったのか。


「22ジャンプストリート」14・米
監督 フィル・ロード&クリス・ミラー
ブロマンスを突き詰めてほとんどホモネタにしているのが笑える大ヒット作第2弾。とはいえ、前作の目が覚めるような衝撃的な面白さはなかったかなぁ。“続編あるある”の定石をイジる事に執着し過ぎてない?監督コンビは「スターウォーズ」スピンオフ第2弾でハン・ソロの若き日を描く事になった。セルフパロディで終わらないオリジナリティを!

↑エンドロールで流れる次回予告w


「闇のあとの光」12・メキシコ
監督 カルロス・レイガダス
まだ見ぬ映画言語というのはあるのだなぁ。画面の真ん中だけ円形にピントが合った1:1の画面比、緩慢な物語のリズム、日常に神と悪魔が存在するとしたマジックリアリズム…難解。

↑悪魔は深夜に工具箱を持って現れる。


「Mommy」14・加
監督 グザヴィエ・ドラン
こちらも画面は1:1。登場人物の鬱屈した心理を表現する手法で、劇中2度だけ16:9へ“押し広げられる”のだが、そのわかり易い手法と圧巻の演技合戦は映画に不快指数の高い暑さをもたらしている。見た目のギミックに注力したくなるのもわかるが、ドランの真価は百戦錬磨の2女優から最高の演技を引き出した演出手腕にこそ伺える。若い。

↑世界が押し広げられる瞬間


「トップ・ファイブ」14・米
監督 クリス・ロック

今年のベスト10候補の傑作ラブコメディ。今やTVタレントとの結婚でしか世間を騒がせないお笑い芸人が密着インタビューから自身の人生とキャリアを振り返る。ブラックムービー特有のグルーブ感だが、会話劇としての脚本が秀逸。ユニークなセリフ回しと神経質な主人公のキャラクターはロックが出演したジュリー・デルピー監督作の影響が伺える(もといウディ・アレン!)。すなわちウディ・アレン風ブラックムービーなのだ。ヒロイン役ロザリオ・ドーソンもキャリアベストといえるイイ女っぷり。ラストシーンも最高だ。おすすめ!


「チャッピー」15・米
監督 ニール・ブロムカンプ
日本のソニーピクチャーズが監督の承諾なしでゴアシーンをカットした事が物議を醸したが、そもそも作品の売り方を間違っている。ロボットが自我を得ていくピノキオではなく、実は「攻殻機動隊」のフォローなのだ。また彼らしく貧困の悪循環を描くなど、本作もしっかり風刺が込められておりSF映画としての品格がある。アフリカの人気音楽デュオであるニンジャとヨーランディを実名で主役に起用した所に彼らへの偏愛が伺え、楽しい。

↑ヨーランディかわゆす…。


「息子のまなざし」02・仏
監督 ジャン・ピエール&リュック・ダルデンヌ
ダルデンヌ兄弟の映画はいつも手持ちカメラで市井の人々をゲリラ的に追っているように見えるが、役者は常にプロを使っており、決して場当たり的な撮影を行っていない。殺人犯の少年と、息子を殺された父親というドラマチックな人物配置である本作だからこそ、カメラも演技も緻密な計算の元に成り立っている事が伺える。

↑この2人、最新作「サンドラの週末」にも出ていたみたいだけど、わからなかった…。


「トゥモローランド」15・米
監督 ブラッド・バード
もったいぶった揚句、尺に収めるために後半は説明的になるデイモン・リンデロフの脚本がブラッド・バードの足を引っ張った印象。そんな事より、美少女戦闘ロボのアテナに扮したラフィー・キャシディちゃんに萌え!!!そりゃ劇中のジョージ・クルーニーもこじらせるワケだよ!!

↑この微笑がまたいいんだよ!


「インモータルズ神々の戦い」11・米
監督 ターセム・シン
ターセム独特の映像美が見所のアメコミ風ギリシャ神話。

↑神々の黄昏。


「アンコール!!」12・英
監督 ポール・アンドリュー・ウィリアムズ

予告編から寸分違わず何の意外性も展開だが、テレンス・スタンプとヴァネッサ・レッドグレーヴの老々介護を見ているだけで人生の黄昏時に泣けてきてしまう。老優は宝だ。ジェマ・アータートンの清潔感も良い。


「マッドマックス」79・米
監督 ジョージ・ミラー
当時、映画後進国だったオーストラリアから突如として現れたシリーズ第1作。まだニューシネマ期の暴力映画の匂いがある。

↑トーカッターが「怒りのデス・ロード」ではイモータン・ジョーになる。


「マッドマックス2」81・豪
監督 ジョージ・ミラー
前作の成功を得て、突然変異した第2作。予算のケタが1つ上がったとかでとにかく振り切れた演出が楽しい。今見ても全く色褪せないカーチェイスはまさに娯楽映画の王道だ。

↑ヒューマンガス様だ!ロックンローラーのアヤトラだ!ボンテージルックなのは謎!


「マッドマックス/サンダードーム」85・豪
監督 ジョージ・ミラー

ファンには黒歴史扱いされているシリーズ第3作。フリークショーと化す前半20分くらいは楽しいものの、子供達が主役となる後半に一気に失速。これってまんま「ジェダイの帰還」と同じダメフラグでは…。


「マッドマックス怒りのデス・ロード」15・米
監督 ジョージ・ミラー

詳しくはこちら

僕はすでに2度鑑賞し、後は劇場公開中に何度行けるかという話になのだが、それくらいの大傑作。とにかく観て欲しい。特に女子は必見。


★今月のベスト★
「トップ・ファイブ」
「マッドマックス/怒りのデス・ロード」
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映画メモ3月、4月版

2015-06-24 23:12:37 | 映画レビュー
引き続き、小出しに。

「アメリカン・スナイパー」14・米
監督 クリント・イーストウッド

全米で社会現象的な特大ヒットとなり、アカデミー賞でも6部門でノミネートされたイーストウッドの新たな代表作。0年代の「ミスティック・リバー」や「ミリオンダラー・ベイビー」のような筆圧の強さはなくなったかもしれないが、描き出すものの大きさは少しも変わらない。スナイピングの如く冷静で客観的な題材への距離感が宗教と政治というアメリカの欺瞞を浮かび上がらせていく。アメリカ映画史において00年代を総括する重要な1本だ。


「イントゥ・ザ・ウッズ」14・米
監督 ロブ・マーシャル
スティーブン・ソンドハイムのオリジナルミュージカルは未見だが、有名童話をマッシュアップしてふんだんにセックスを盛り込んでいるのはジョニデ扮する狼が完全にロリコンである事からも想像がつく。だが、さすがにそこはディズニー映画。多分にスポイルされてそのヌルさばかりが目につく気のない一編となってしまった。

↑このラプンツェルもやけにフェロモンたっぷりなのである。


「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」14・英
監督 モルティン・ティルドゥム

第2次大戦時、ドイツ軍の暗号機エニグマを解読し、終戦に貢献した天才数学者アラン・チューリングを描く伝記映画。コンピューターの祖と言われるチューリングボンプを開発し、暗号解読に挑む前半のプロジェクトX的な面白さ。一転、彼の抱えた秘密が自身を追い詰めていく痛切なドラマという具合に非業の伝記を間口の広い物語に仕立てた脚色のエンターテイメント性が光る(オスカーも受賞)。しかし、感動的なメッセージも実際には彼を救う事にはならなかった絶望と孤独を見落としている。変人演技の集大成となったベネ様よりも、受けの演技で光るキーラ・ナイトレイに泣かされた。

「博士と彼女のセオリー」14・英
監督 ジェームズ・マーシュ
こちらも興味深い実録モノだが、同じように突っ込みの甘さがムズ痒い。車イス生活となったホーキング博士を支えながら子育てもしなくてはならない妻が不倫に走った背景には、敬虔なクリスチャンであればより深い宗教的葛藤があったハズではないのか。そして全身の自由を奪われながらなおも宇宙の神秘に情熱を注いだホーキング博士の内なるエネルギーとは何だったのか。そんな観客の好奇心はさておき、夫婦生活のセオリー・オブ・エブリシング(原題)をテーマとした夫婦小史というのが実態である。アカデミー主演男優賞をとったエディ・レッドメインは熱演だが、すでにやり尽くされた演技だと思う。オスカーは未だに難病演技に弱い。

↑健気なフェリシティ・ジョーンズちゃんがたまらないの!


「あなたとのキスまでの距離」13・米
監督 ドレイク・ドレマス
暗黒恋愛映画の大傑作「今日、キミに会えたら」のドレマス監督が再びフェリシティ・ジョーンズとタッグを組んだ不倫ドラマ。ガイ・ピアースら演技巧者におんぶにだっこで思わせぶりなムードばかりのメロドラマに終始している。

↑久々に汚れではないガイ・ピアース。


「セインツ 約束の果て」13・米
監督 デビッド・ロウリー
まるでカントリーソングの歌詞のような、時代と場所を特定させない男女の悲恋を描いたメロドラマ。70年代ニューシネマの影響が色濃く、伝統的なアメリカ映画といった趣が心地よい。体温は低いがフォトジェニックなルーニー・マーラの美しさに見とれた。

↑カメラもテレンス・マリック映画のような美しさである。


「ヘッドハンター」12・独、ノルウェー
監督 モルティン・ティルドゥム

ノルウェーで国民的大ヒットとなったノンストップアクションスリラー。ドンデン返しに次ぐドンデン返しで一気に見せ切る監督ティルドゥムの職人技はハリウッドリメイクのみならず、上記「イミテーション・ゲーム」への大抜擢につながったが、彼の資質はバイオレンスに意地の悪いブラックユーモアをぬりたくる笑いのセンスだ。特に愛犬家は卒倒モノのシーンがあるので注意!


「セルフィッシュ・サマー」13・米
監督 デヴィッド・ゴードン・グリーン

日本劇場未公開作。「スモーキング・ハイ」などジャド・アパトゥ軍団で一番非常識なギャグを撮っている印象の強いゴードン・グリーンだが、本質はこっちの方か。ダメ男2人の歩みの遅いロードムービーは間延びもするが、胸に刺さる部分も多い。廃墟で一人“マイホームごっこ”をするポール・ラッドの物悲しい可笑しさが印象に残る。


「バードマン あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡」14・米
監督 アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ

アカデミー賞作品始め4部門受賞作。舞台公演のプレビューから本公演までが1カットで撮影された(ように見える)神業的なカメラワークに尽きる映画だと思う。狭い劇場内を動きまわり、角を曲がれば時間を飛び越えるマジックリアリズム。曲芸のようでいて美しいマスターショットの連発。初のコメディに挑んだイニャリトゥの映画というより絶頂にある撮影監督エマニュエル・ルベツキの映画だ。そのテクニカル面(ドラムソロの劇伴の存在感もデカ過ぎる)の主張が強過ぎて、時間が経つほどに好きになれない気持ちが増してしまう…。


★今月のベスト★
「アメリカン・スナイパー」
「セインツ約束の果て」
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「マッドマックス 怒りのデス・ロード」レビュー!!

2015-06-21 23:09:12 | 映画レビュー
30年ぶりのシリーズ最新作は名物のカーチェイスを2時間に渡ってあの手この手で繰り広げる最高のアクション映画だが、前3作とはまるで次元の違う大傑作に化けた。激しく、過剰で、歪だが、エモーションに満ち、そして美しい。度々製作を見送られながらも完成にこぎつけた監督ジョージ・ミラーの創造の執念が映画を自然進化させたのかも知れない。それほど奥が深く、心を揺さぶる映画だ。

話はシンプルを究めた。水資源を独占する暴君イモータン・ジョーに反旗を翻した女将軍フュリオサがジョーの美しい妻5人を連れて逃走する。マックスはこれに随伴する騎士のような役割だ。映画はほとんどのセリフを配し、ドラマもアクションの中で語ってしまう。活劇こそ映画言語の根源。ミラーの演出はもはや古典的ですらある。

削ぎ落された物語から浮かび上がるのは生命への賛歌だ。レッテルを貼られ搾取の対象とされてきた娘達が、フュリオサが、老婆達が怒りを胸に道を戻り、醜悪な権力へと立ち向かう。死と隣り合わせの生身のスタントは観る者の生命力を呼び覚ます。“戦いで命を落とせば魂は英雄の館で永遠に称えられる”というおぞましい欺瞞を語る権力を倒すのにマックスがマチズモを振りかざす必要はない。苦み走った声が魅力のニヒルなトム・ハーディ版マックスは女達のために肩を貸し、血を分け与えれば良いのだ。

そう、信じ難い事に本作は女の映画、女性賛歌の映画である。実質上の主役はフュリオサ役のシャーリーズ・セロンだ。丸坊主に黒塗り、隻腕と汚れに汚れるほどこの女優は場外弾フルスイングを放つ。消え入りそうな命の炎を最高潮に燃えたぎらせる終幕にこちらまで奮い立たされるではないか!

見終えてこんなに身体の内からエネルギーを感じた映画は初めてかもしれない。エンドロールの最中、僕は胸がいっぱいになり、涙が出た。大スクリーンで観られた喜び。あぁ、なんてラブリーな日だ!!
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映画メモ1月~2月版

2015-03-03 12:58:34 | 映画レビュー
更新が滞っていましたね。小出しにします。


「LEGOムービー」14・米
監督 フィル・ロード、クリス・ミラー

大人のつまらない既成概念を吹っ飛ばすユーモラスな快作。やはり刑事バディアクションの定石を外しまくった傑作アクションコメディ「21ジャンプ・ストリート」の監督コンビなだけに、想像力豊かなストーリー展開が最後にはアニメというジャンルすら取っ払ってしまう。大本命と言われたアカデミー賞長編アニメ賞ではノミネートすらされず話題となったが、監督コンビは即座に“いいもんね、自分で作ったから”とレゴ製オスカー像の写真をツイート。それでこそ!


「シン・シティ復讐の女神」14・米
監督 ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー

前作から10年も空けてしまったために大コケした第2弾。とはいえ、新味はなくともそのクオリティ、意匠は少しも損なわれてはおらず(いや、アルバたんからは可憐さがなくなった)、10年を経ったおかげでジョゼフ・ゴードン・レヴィットとエヴァ・グリーンという魅力的なキャストを得る事ができた。むせ返るほどの色気と魔性をふりまくエヴァ様の存在感は出色で、もはやアメリカ映画界では誰も演じることのできないファムファタールを完璧に再現している。誰か今のうちに彼女でジェイムズ・エルロイを映画化してくれ。

詳細レビュー⇒http://freak-r.com/?r_id=7060


「ジャッジ 裁かれる判事」14・米
監督 デイビッド・ドブキン

久々にダウ兄がアイアンマンスーツを脱いで十八番の弁護士役に扮した法廷&家族モノ。時代を特定させず、やたらと感傷的でノスタルジックな語り口はなんだか90年代の映画のみたい。わき道を丁寧に全部歩くプロットのせいで140分もかかるのもいかがなものか。自らの老いをスクリーンに刻んだロバート・デュバルがアカデミー助演男優賞候補に。晩年の彼の名演として記憶されるのではないだろうか。


「イーダ」13・保
監督 パヴェウ・パブリコスフスキ

今年のアカデミー外国語映画賞受賞作。少女から女へと変わるイニシエーションの物語だが、ヒロインの最後の選択は1962年という再び保守へと傾倒したポーランドの鬱屈の歴史がダブり、その批評精神は自ずと同郷の巨匠ワイダの映画記憶と結びつく。ずぶの素人であり、今後も女優活動の予定はないという主演アガタ・チェシボフスカは「ミツバチのささやき」のアナ・トレントの如く、終生の1本としてその少女期を永遠にスクリーンに残した。


「るろうに剣心/京都大火編」14・日
監督 大友啓史
前作でも少年ジャンプ連載マンガの映画化なのにやけにシリアスで野暮ったい作りだなと思ったが、剣心のアルターエゴでもある強敵志々雄の存在がまさに“あれ”なことでようやく気付いた。そうか、日本で「ダークナイト」をやりたいのか!でも毎週強敵が次々と現れる少年マンガの王道的展開を見せた「京都編」がそんな手法にマッチングするワケないじゃん!


「るろうに剣心/伝説の最期編」14・日
監督 大友啓史
“ダークナイト手法”を取る所に原作への愛着のなさが伺えるが、後篇はさらに重たく、仕方がないとはいえあまりにお粗末な映画オリジナル展開はグダグダの極み。そして剣心達に警官隊が敬礼するラストショットは散々、バカにしてきた80年代あたりのハリウッド映画を今さらフォローするというドン臭さ。ちなみに「FF7アドベント・チルドレン」の時も思ったが、高速殺陣戦闘シーンをやれば斬新という日本のアクション感覚も2000年の「グリーン・デスティニー」を未だフォローしているという時代錯誤感で、佐藤健の奮闘虚しく飽きが来た。マーヴェルのユーモア、技をもっと見習えばいいのに!

↑師匠が出てきてからまたダラダラ長い…。


「ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う!」13・英
監督 エドガー・ライト

シチェーションは面白が、ジョン・カーペンターへのフォローと愛着で多少のグダグダさはイーブンになっていると思い込んでいる作り手の怠惰さが受け入れられない。サイモン・ペッグらいつもの面々に加え、パディ・コンシダイン、エディ・マーサン、マーティン・フリーマンと英国中年個性派を揃えたキャスティングは良し。


「エクソダス 神と王」14・米
監督 リドリー・スコット
ファンとしてはハナっからディレクターズカットを見込んで編集しているとしか思えない、あまりにリドリーらしくないサクサクした物語展開に幻滅。彼の歴史モノはさながら宗教画のような映像美が魅力だったが、CGの多用により特筆する場面もなく、ほとんど誰が監督したかわからない状態になっている。

↑老いてますます多作なのは嬉しいんだけど、消化試合の感が…。


「フォックスキャッチャー」14・米
監督 ベネット・ミラー

1996年に起きた財閥大富豪による金メダリスト射殺事件を描く実録映画。事件の過程を追いながらも醸成されていくのは“強いアメリカ”を標榜しながら個人を搾取する権力の実態である。ミラー監督の題材との的確な距離感、カレル、ラファロ、テイタムら充実のキャストアンサンブルが事件以上の奥行きを映画にもたらしている。


「はじまりのうた」14・米
監督 ジョン・カーニー
珠玉の小品「ONCE」の監督最新作。主演にキーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロらを迎え完全に劇映画のルックスとなっているが、前作の100分の1も奇跡が起こらない。何不自由のない創作環境が決して傑作に至るワケではないのだ。マルーン5が歌えばいい曲になるのは当たり前じゃん!自然体でリラックスしたキーラは可愛かった。

↑もぉキーラのファッションもすごく可愛いの!


「さらば、愛の言葉よ」14・仏
監督 ジャン・リュック・ゴダール

スミマセン、ほとんど爆睡していたので特に何も言えません。ただ、皆さんゴダール初の3Dってだけでありがたり過ぎじゃない?

★1、2月のベスト★
「イーダ」
「フォックスキャッチャー」
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