健康やボケ防止について考える部

健康やボケ対策について考えます

身近な認知症との関わり

2017-06-19 11:39:38 | 日記
数年前、私は主人の父が経営する精肉店でパートとして働いていました。
いわゆる接客、販売の仕事をしていました。

父の経営する店はお客様の半分以上が女性でそのうちのさらに半分以上が高齢の方です。
常連のお客さんも多い店です。

その日は、よく晴れた日でした。

開店からまだ二時間も経っていない朝九時ごろに一人のおばあちゃんが入店されました。

この時間帯にお客さんがみえることはほとんどないのですが、私は大きな声で“いらっしゃいませ”と言いました。
そして彼女は小柄でした。

少し腰が曲がっていていましたが、普通に一人で歩くことが出きていました。
お化粧をして少し綺麗な格好をしていたので、私は彼女のことをお客さんだと思っていました。

ですが、彼女はおどおどした様子で“ここはどこ?”“うどんやさんは?”と私にきいてきました。

うどんやさんは義父の店のすぐ隣なので聞かれることはよくありますが、場所を教えても彼女は動こうとしませんでした。
それから30分以上経っても動かず、店内の長いすに腰掛けていました。

私が名前や住所を尋ねても、彼女は分からないのというばかりで、よく見ると口紅もはみ出していて変わった化粧をしていました。
従業員に言われ、警察に連絡するとすぐに来て彼女を保護してくださいました。

どうやら彼女はその日デイサービスに行く予定でしたが、たまたま家に誰もいなくて一人で出歩いてしまったようです。
介護施設の方は、彼女が認知症だと言っていました。

おばあちゃんが無事に保護されて本当に良かったです。

車の通りが多い場所だったので、店に入る前に事故などにあわず安心しました。
この出来事は衝撃的で、今でもかなり私の記憶に残っています。