世界のスーパースター
―お金持ちになるための法則―
ミハエル・シューマッハの栄光と豪邸
モータースポーツに余り興味のない人でも彼の名前を聞いたことがない人はいないであろう。
アイルトン・セナなきあとF1界を牽引した彼の貢献ははかりしれないもの。
スポーツチャンピオン獲得回数7度などF1の主な記録を更新した。2009年現在、ドイツ人で唯一のF1ドライバーズチャンピオン経験者である。その冷静精確なドライビングから、日本では「ターミーネータ」、海外では「サイボーグ」と呼ばれる時期がありモータースポーツファンにはまだ耳に新しいところ。フェラーリ移籍後には、フジテレビのF1中継で「赤い皇帝」の愛称が使われた。まさに、赤の代名詞とも呼べる存在。6歳年下の弟ラルフも元F1ドライバーである。ドイツの最も有名な兄弟であろう。
彼は、幼少時の誕生日、煉瓦職人だった父から贈られた“手作りカート”が車との出会いである。夢中で路上を走らせていたミハエルが電柱に衝突したために心配した父が近所のカート場に連れて行き“本格的なレーシングカート”と出会いを果たし。やがてカートレースを始めるが、彼の家庭は出費のかさむこのスポーツを継続できるほど経済的に豊かではなく、他人が使い古したタイヤを拾ってきて使うこともあったという。だが、カート場のオーナー(F1ドライバー時代にはファンクラブ会長を務めた)の支援により十分な環境とは言えないもののレースを続けた。この時父もカート場の管理人となり、母がその食堂に勤めるようになった。1984年、1985年にドイツ・ジュニア・カートチャンピオン、1987年にはドイツ・ヨーロッパ・カートチャンピオンとなった。メルセデスに才能を見出され、その支援を受けスポーツカーシリーズ(プロトタイプ)やF3に参戦。ドイツ語の発音原則に従えば「ミヒャエル・シューマッハー」の方が原音に近い表記となります。
同時代のあらゆるアスリートの中でも世界指折りの高給取りで、最盛期には年間8000万ドルの収入があると言われていた。アメリカの経済誌「フォーブス」が発表するアスリート長者番付では毎年 タイガー・ウッズと1位を争っていた。しかし、多くのF1レーサーの居住地である所得税ゼロのモナコではなく、政府と免税契約をした上で「静かな生活が送れる」永世中立国スイスに住居を構え、移動に使う自家用ジャット機は弟ラルフ所有機の豪華さに対し、スピードに勝る質実剛健の仕様であることでも知られる。
生活は至って堅実であるとされおり、パドックで妻コリーナとパスタを食べる光景は非常い絵になり、微笑ましいものでした。
服装にもそれほど頓着せず、イギリスのマスコミなどはしばしばシューマッハのファッションセンスを取り上げて茶化すことがある。しかし、お金持ちイコール豪華な食事、無意味なほどに高級で高額なファッションというイメージを抱きがちだが彼にはそういった いやらしさが感じられない。 厳しいトレーニングと厳しい摂生の上に築き上げた彼の功績と実績にはそういったものは無意味なのであろう。
テレビでもよく見かけた、サッカーの腕前は趣味の粋を超えプロフェッショナル級であり、自宅のあるスイスのプロフェッショナルチームに所属していたこともある程である。また、国際サッカー連盟(FIFA)公認のチャリティーマッチ「ジダンフレンズ vs ロナウドフレンズ」において、ジダンフレンズの一員としてピッチに立ったこともある。
セナが事故死した94年第3戦サンマリノGP後、フジテレビのインタビューで「セナは僕の憧れだった」と語った。セナの後方を走っていた彼のオンボード映像に映るセナのマシンが突然コースを外れ壁に激突し大破。このことにも何か意味があったのであろう。2000年イタリアGPでセナと並ぶ41勝目を挙げたレース後の勝利者インタビューで 「これで勝ち星がセナと並びましたね。」という言葉に、突然号泣し 隣にいた、ミカ・ハッネンに手を差しのべられたショットは忘れられないシーン。
世界的英雄 ミハエル・シューマッハが現在 居を構えるスイスレマン湖畔。
Photos © xpb.cc / Motorsport.com
ほぼ6年という長い期間の工事と約3,000万ポンド(68億6,645万円)の経費をかけて、F1の伝説の人 ミハエル・シューマッハ(38歳)の豪邸がついに完成した。
シューマッハが現在住んでいる土地は、地元住民が「シュロス・シューミ(シューミ城)」と呼ぶ場所である。スイスの静かなレマン湖のほとりにあり、近所にはスコットランドの元F1ワールドチャンピオンのジャッキー・スチュワート、音楽界のスターであるフィル・コリンズ、デビッド・ボウイ、セリーヌ・ディオン、アメリカの俳優ロジャー・ムーアなどが住んでいる。
これほど豪華な個人としての家を持つ人は世界でもごくわずかの成功者だけであろう。この自宅はシューマッハが妻のコリーナ(38歳)とふたりの子供ジーナ・マリア(9歳)、ミック(7歳)と多くの「充実した時間」を過ごすための場所である。
彼はガソリンを入れるために外出する必要もなく。地下のガレージの下には彼のス世界のスポーツカー・コレクションのために何千ガロンを貯蔵するタンクがあるのだ。
庭にはヘリポートがあり、500万ポンド(11億4,440万円*)のクルーザー用の個人用桟橋が、水際の林のなかに隠されている。
豪邸には寝室8つ、浴室5つがあり、キッチン単独でも300万ポンド(6億8,664万円)を要した。30人用のプライベート映写室、ジャグジー、スチームサウナ、屋内温水プール、天然の礁湖を模した屋外温水プール2つがある。 また塔の中には7度のワールドチャンピオンのトロフィ・ルームもある。この塔に使われているドイツ製の光沢仕上げの金属瓦は40万ポンド(9,155万円)と噂されている。
完成までの道のりは簡単ではなく。いくつかの環境団体が湖岸の「レゴランド」に抗議した。その後昨年、突然現場査察があり、一部労働者が不法就労だったとして工事が一時中止されたりもしたらしいです。
さらに頭の痛いことに、スイスに住むシューマッハや他のセレブたちに通常の税金を支払わせるような法案がスイス議会に提出された。彼にとって幸運なことにこの法案はもたついている。
シューマッハはスイスの税制から恩恵を受けている。彼は収入に対して2~10%の税金しか支払っていないので、資産を6億ポンド(1,373億円*)以上蓄えることができた。
彼の母国のドイツでは43%以上の税金を支払わなくてはならない。
しかし、スイスに住むシューマッハや他のセレブたちに通常の税金を支払わせるような法案がスイス議会に提出された。彼にとって幸運なことにこの法案はもたついている
大理石のフロア、シルクの壁紙、木部はすべてセコイアなどのインテリアが完成したあと、一家は元旦に引越しする予定である。
F1界でその名声を確立した1990年代後半頃からは、チャリティに熱心に取り組むようになり、先にも述べたチャリティ・サッカーにも積極的に参加しているほか、ユネスコに毎年200万ドル程度の寄付を行うなどしている。現役時代にフェラーリのスタッフ全員に彼のお気に入りのオメガの時計をプレゼントした話も有名なところ。ちなみにフェラーリスタッフは当時400人以上いました。
2004年のスマトラ島沖地震の時も1000万ドルもの寄付をした、普段F1を取り上げることも稀な日本のマスメディアにおいても話題となった。これはこの年のミハエルの年収のほぼ1割に相当し、当時の日本円で約10億円という1人の人間の寄付額としては桁外れの額。また、この地震ではシューマッハのボディガードを務めていた男性とその息子が、タイでこの地震による津波に巻き込まれて亡くなっていた。
彼もビル・ゲイツなど世界の大富豪の多くの人が持つマインドをもっており富を分かち合う精神、 感謝の心、そして 多くの応援者を非常に大切にしており、非常に豊な意識にみたされています。
最近の彼は、スーパーバイク世界選手権への出場以外にも、最新のフェラーリをテストすることで興奮を味わっている模様。
今回、彼が徹底的にテストを行った車は599GTBフィオラノ「ハンドリング GTエボルツィオーネパッケージ』。
やはり、皇帝のスピードへの探究はつきない
あなたが成功するためには
ひとつの道に集中し極めること
それはどのような世界にいても変わらない